レジリエンス教育について

中日新聞に取材してもらった.県教育委員会の事業で、「レジリエンス教育」に取り組んでいる.差別やいじめ、ストレスを与える人が悪いのはもちろんだが、それに負けていないで、跳ね返す力を鍛えていこうという取り組み.テニスボールが凹んでもすぐに、元に戻るように、ストレスやいじめに対して、跳ね返す力を持つことが肝要.

ネガティブな言い方をポジティブな言い方に変換する授業.相手を褒めること、など、さまざまな取り組みがあり、昨年度から継続して行っている.基本的には、1年で終了するのだが、2年目のプログラムを開発中で、ぜひ、本校でトライアルとしてやってみて、次年度以降県内の学校に広めていきたいとのことで、2年目も取り組んでいる.

県の教育長、研修担当の次長、教育委員、市の教育長、教育研究支援課長なども視察に来るくらいの、興味深いプログラムである.子どもたちもデータを見ると、明らかに成長しており、しっかりとエビデンスがある.

「大相撲の不思議」を読んで

「大相撲の不思議」内館牧子 (株)潮出版社 2018年9月20日初版

最近、大相撲に興味があるので、とてもおもしろかった。覚えておきたいことをメモする.

一門→「二所ノ関一門」「高砂一門」「出羽海一門」「時津風一門」「伊勢ケ浜一門」

同じ部屋同士が本場所で当たらないだけでなく、同じ一門も当たらない

吊り屋根(屋形)は6.25トン

懸賞金が62,000円の時代(今は70,000円)、5,300円はアナウンス代などの教会手数料、30,000円が本人に手渡され、27,500円は協会が積み立てて、引退時に力士本人に渡す。

2018年現在、月給、横綱282万円、大関234万円、関脇・小結169万円、前頭130万9,000円、十両(十枚目)103万6,000円が支給される。

英語教育2024年7月号を読んで

大修館書店 The English Teachers’ Magazine August 2024 Vol.73 No.7

第1特集 5年目の小学校外国語・外国語活動 見えてきた成果と課題 第2特集 日々の指導を充実させる 現職教員の大学院での学び 第3特集 最新研究に触れる・仲間が広がる 夏の学会・研究会案内

サステナブルな授業磨き 第16回 生徒の学習意欲を高める評価方法は? 姉崎伸樹(都立白鵬高等学校・附属中学校教諭)

ライティングの回答はスキャンしてPDF化してから、タブレットと電子ペンでフィードバックを書き込んで返却しています.同じコメントはスタンプのように繰り返し使用できて、その効率と効果を実感しています.

PDF化するというのはとてもいいアイディアで、電子で添削返却できるのがいい.さらに、生徒はタイピングするのではなく、手書きする練習になる

生成AI活用術研究所 第4回 【中級編】目的・場面・状況を画像で生成しましょう!豊嶋正貴(國學院大学教育開発推進機構講師

Chat GPTの有料版だけで画像を生成してくれるサービス。

児童の「思い」をのせる言語活動を目指して 白石裕彦(世田谷区立上北沢小学校主任教諭)

「言語活動」とは、自分の思いや考えを伝え合う活動であり、そこには、「目的・場面・状況」があり、児童の「思考力・判断力・表現力」が発揮されるような活動.「自分の思いがのること」「言葉の意味のやりとりがあること」「相手意識があること」

英語教育そもそも談話室 第16回 英語の授業内の活動なんて全部「文法指導」なんですよね? 奥住桂(埼玉大学准教授)

思考・判断・表現という観点が登場し、「習得した知識や技能を実際のコミュニケーション場面の中で活用する」という指導と評価が求められるようになった.

月刊英語教育2024年8月号を読んで

大修館書店 The English Teachers’ Magazine August 2024 Vol.73 No.6

第1特集 児童生徒にすすめたい 夏休みの学習法 第2特集 五輪イヤーにチャレンジ! 英語以外の外国語を愉しもう

学習意識を改革するために「書く」ー ノートと共に学び、生きる 加藤聡子(神田外語大学准教授)

「書く」ことで私たちは情報を頭の中で整理し、「自分の言葉で表現」する過程を通じて、深い理解と気づきを得ることができます。現代は、スマホやパソコンでデジタル的な記録の取り方をすることが多くなりましたが、手で書くことは脳の記憶や理解に関与する部位を活性化させ、情報の定着を促進すると言われています。さらに、書いたものを見返すことで促される内省(リフレクション)のプロセスは、学びをより個人的で深いものにし、学習者オートノミー(学習者の自律性)を育てるのです。

リフレクティブ・クエスチョンとは、「自分は何を学んだのだろう?」「もし違うやり方でやったら、どうなっているのだろう?」「自分は何をためらっているのだろう?」「本当にしたいことって、なんだろう?」など、洞察を深め、成長を促すような質問のことです。書いたものを読み返すときに、こう言った質問を学習者自身に投げかけさせることをオススメします。

評価・テストのお助けQ &A 第5回 「学習評価に関する参考資料」から学ぶ②ー「中学校外国語科」 澤井陽介(大妻女子大学教授)

「知識・技能」の評価は「習得したか・身につけているか」を評価するものであるため、実際に授業内で取り上げた言語材料を用いることが求められますが、「思考・判断・表現」の評価については、むしろ授業内で取り上げて生徒が覚えてしまっていると「知識・技能」の評価との判別ができなくなることが懸念されるため、授業内で取り上げなかった言語材料で構わない(むしろそのほうが趣旨にあっている)ということです。