英語教育4月号を読んで

「英語教育4月号」April 2021 Vol.70 No.1 大修館書店

第1特集「新学期に備えて マイチェックリストを作ろう」 第2特集「小学校からバトンをつなぐ 中学校新課程キックオフ」

「ちょっとした工夫で生徒の発話を活発に 身のあるスピーキング指導のためのチェックリスト」(ドルトン東京学園中等部・高等部主事)

活動に「言いたくなる」「聞きたくなる」場面を作り、その場面にあった言葉がすらすらと口から出てくるように導く十分な「練習」の機会を設けることが大切だ。

これは毎回このコラムにもメモとして残していることである。子どもたちが「やりたい」という気持ちを喚起するような教材を準備する必要がある。それがYouTubeにはたくさん転がっているようだ。

効果的なライティング活動の実践に向けた教師のためのTo Do型チェックリスト(玉川大学教授 工藤洋路)

ライティング活動が私にとっても現在の中学校英語教育においても、大きな課題となっている。

各プロセスは、planning, translating, reviewingの3段階に分けられる。

工藤先生は、事前チェックとして、次のようなリストをあげている。

ライティング活動の事前にチェックリスト

①まずは、教師が書く ②課題の指示文(プロンプト)を分析する ③テキストタイプへの意識を高める ④モデル文が必要かどうかを検討する ⑤指導する下位技能を明確にする ⑥既習事項との関連を調べる ⑦期待する作文の例を作成する ⑧必要な支援を具体的に考える ⑨パラレルタスクを思い描く ⑩生徒の意欲を高める方法を考案する 

②について、読み手(例:ALTの先生)、書く目的(例:助言をする)、状況(例:相手が悩んでいる)といったことを、必要に応じて設定することが求められる。

⑨について、指導で大切なことは、その活動で生徒が各英文の質を上げることだけではなく、他のトピックでも対応できる汎用性のある力を育成すること。

英語プレゼンテーションの準備指導におけるチェックリスト(早稲田大学高等学院教諭 佐伯卓哉)

準備指導のチェックリスト

①見本となるプレゼンテーションを示す ②プレゼンテーションの構成や、発表上のルールを確認する ③発表時間だけではなく、原稿に必要な語数も提示する ④効果的なプレゼンテーションの始め方(hook)を紹介する ⑤PowerPointを使う目的を説明する ⑥PowerPointは、原稿を書いた後に作成するよう指示する ⑦PowerPointでは、アニメーションやそのほか不要な要素を取り除くよう促す ⑧プレゼンテーションは才能やセンスではなく、練習量が重要であることを説明する ⑨伝わりやすい話し方(chunk, pace, pause, volumeなど)について確認する ⑩授業で発表する際は、発表者と聞き手の間にある教卓を移動する

②について、特に原稿の持ち込みに関しては、音読大会にならないように「持ち込み不可」とするのか、「持ち込みかだが、見るのは3回まで」とするのか、などのルールを決めておきたい。③について、高校生のプレゼンテーションでは1分間120words程度が適切であろう。④について、「何を伝えるのか」だけではなく、「どのように伝えるのか」も重要であることを理解する必要がある。そこで、生徒には効果的なつかみ(hook)の使用を促したい。⑨について、意味のまとまりを意識し(chunk)、内容や語句の意味に応じて話す速さを変え(pace)、重要なことを言う前に小さな間を取り(pause)、聞き手の注意を引きたい時にあえて小さな声を使う(volume)など、話し方の工夫について確認したい。

生徒とつながる・生徒がつながるクラスの関係づくりのチェックリスト(宇都宮大学助教 田村岳充)

SAFE ENVIRONMENT(居場所のある学び場)・All of us in the class try to use English. I am one of them. ・I feel safe in a warm, friendly environment. ・I can create an environment for communication with my classmates and teachers through English.

FEELLINGG OF BELONGING(「1人じゃない」という所属感) ・I am here in this class. I am happy to belong to this class. ・I can help my classmates. ・I am ready to work with my classmates. ・I will support my classmates. They will support me. My teachers will support us.

THIS SPIRIT OF LOVE(生徒とつながりを持つ教師) ・L…Listen carefully with good eye contact and a smile. ・O…Open my heart to the students and understand more one another. ・V…Volunteer to help the students have confidence. ・E…Enjoy the class together.

【生徒とつながるための10のチェックリスト】①朝、生徒たちを出迎え、声をかける②休み時間、廊下で生徒たちと雑談をする③生徒に求めることは、まずは自分から行う④生徒の声に耳を傾けて聴く⑤ゴールを共有する⑥ルールを生徒たち自身で作らせ、守らせる⑦対話を重視する[授業において]⑧生徒の様子を丁寧に観察する⑨意図的な指名を行う⑩フィードバックをしっかり行う

【生徒がつながるための3つのチェックリスト】①聞き合う関わりを作る ②互いの良さを認め合う機会を作る ③助け合い、学び合う機会を作る

授業力は「書く力」に比例する 教師のための綴り方教室から 第1回第1章「読解力を鍛える」① 教師に「読解力」がつくと授業力も向上する 中嶋洋一(関西外国語大学教授)

やはり、目場状(目的・場面・状況)が重要。何のために、この活動をやるのか、どんな目的で、この文章を書くのか。常に考えて、取り組むことが大切。

「中3の授業で「尊敬する人を紹介しよう」と呼びかけても、発表に深まりは生まれない。「何のため」と「誰に」が設定されていないからだ。」「教師の指示はこうだ。「週末に3人で遊ぶことになりました。話し合って行き先を1つ決めます。場所の候補は、友達の家、モール、公園などです。全員が納得する場所を1つ決めてください。」

英語の文字の指導法(手島良 武蔵高校中学校教諭) 

今年度の教科書から手書き文字の手本が劇的に変化。「現代体」と呼ぶ。

ここが変わった新課程中学校英語指導5つのポイント(山田誠志 文科省教科調査官)

「知識及び技能」とは「英語の特徴や決まりに関する事項」であり、文、文構造及び文法事項などが含まれている。「思考力、判断力、表現力等」は、「情報を整理しながら考えなどを形成し、英語で表現したり、伝えあったりすることに関する事項」である。これら2つの資質・能力について、新学習指導要領では、「知識・技能が実際のコミュニケーションにおいて活用され、思考・判断・表現することを繰り返すことを通じて獲得され、学習内容が深まる」ものであると述べている。一方、「学びに向かう力、人間性等」は、「知識及び技能」と「思考力、判断力、表現力等」を一体的に育成する過程を通して育成される必要があるとしている。

言語活動とは、「知識及び技能」を活用させ、「思考力、判断力、表現力等」を育成するために取り組ませるものである。したがって、たとえば「話すこと」や「書くこと」の言語活動であれば、伝える内容と、その内容を英語でどのように表現するかの両者を生徒に考えさせる必要がある。

「話すこと[やり取り][発表]」、「書くこと」 (知識・技能)英語使用の正確さ (思考・判断・表現)表現内容の適切さ(コミュニケーションを行う目的や場面、状況などに応じた適切さ) (主体的に学習に取り組む態度)言語活動で表出された態度

「聞くこと」、「読むこと」」 (知識・技能)話されたり描かれたりしている内容そのもの (思考・判断・表現)「必要な情報」「概要」「要点(コミュニケーションを行う目的や場面、状況などの応じた必要な情報や概要、要点)」 (主体的に学習に取り組む態度)言語活動で表出された態度

「小学校での学びを生かす」とは、「言語活動」、「言語材料」、「教材」の3点である。

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