「女のいない男たち」村上春樹を読んで

「女のいない男たち」(村上春樹)文春文庫 2016年

村上春樹がノーベル賞を受賞する頃には、村上春樹の全作品を読破しているよう、全ての作品に手を出している。これは比較的新しい著作である。

あらすじ(Lin@文化論より)

様々な事情で身近な女性を失う男性たちを描いた短編集です。

妻の不倫を知りながら咎めることなく死別した俳優と無愛想な女性ドライバーの交流を描く『ドライブ・マイ・カー』、

ビートルズのイエスタデイを関西弁訳した友人の幼馴染と形式的に付き合うことになった男『イエスタデイ』、

52歳にして初めて一人の女性を愛するあまり死に陥った医師の物語『独立器官』、

空き巣に入ることに快感を感じてしまった主婦『シェエラザード』、

妻との別居中にバーを開店し、やがて自分が何か不思議な流れの中にいることを悟る男性『木野』、

『女のいない男たち』の6編です。

感想

とにかく夢中になって読んでしまう。日常でよくありそうな設定なのに、実話では絶対あり得ない話。主人公に感情移入し、その主人公になってしまいたいという気持ちが自分の中には生まれるが、今の家庭、今の生活で満足しているので、それもあり得ない。

いつもと同じで、この後どうなるのか、もう少し教えてほしいというところで終わってしまう。どの話の主人公も恋心を抱いた(シチュエーションはそれぞれ違うが)女性に心と体を没入させてしまうが、上手くいかず、喪失してしまう。頭の中でつづきを作っては1人楽しんでいる感じ。

ネタバレするので、あまり書けないのはいつも通り。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。