英語教育3月号を読んで

英語教育3月号(大修館書店)April 2022 Vol.71 No.1

第1特集 年度の振り返り&スタートに 児童生徒の声を引き出すアンケート作成・活用術 第2特集 「高校英語新課程に備える・第3回」 課題を自ら見出し解決へ 学ぶ力を培う「探究」活動

小学校へのアンケートー尋ね方のコツと注意点 物井尚子(千葉大学教育学部教授)

質問文が児童の回答に影響を与えるかを調査したところ(物井,2014)、児童は問いの文言に回答が引きずられやすいことがわかった。同じ児童に「英語の時間に、グループで英語を話すのはリラックスしてできます」「英語の時間にグループになって英語を話すとしたら緊張します」とそれぞれ肯定的、否定的表現で同じような問いを尋ねたところ、それぞれの回答の相関が低くなった。つまり、問いの作り方によって、児童の回答はある程度、誘導されてしまう。言い回しに気をつけたい。「楽しかった」「役に立った」「できた」など、肯定的な表現ばかり、もしくは否定的な表現ばかりで尋ねていないか、何度も読み返すことが大切である。選択肢をいくつ用意するかについては、3〜4年生程度になると4件法に対応できる(Pintrich & Schunk, 1996)。

授業力は「書く力」に比例する 教師のための綴り方教室から 第12回 第3章「編集力を鍛える」④「リレー形式」を活かせば、学校が大きく変わる(中嶋洋一 関西外国語大学教授ほか)

「リレー形式」は自己更新の機会を作る 「学習する」とは、「自己更新をする」という意味である。それは過去の自分から受け取ったバトンを未来の自分に渡す「個人内リレー」とも考えられる。中1で「友達紹介スピーチ」という課題で「リレー形式の学習」に挑戦した。最初の原稿を書かせた後、一旦回収し、1週間後にそのまま返却した。そして、その原稿を班で回し読みする時間を作った。ルールは「仲間の英文を読み、わかりにくい部分を見つけてコメントを書く」である。お互いの作品にコメントを書くことでself-involvement(当時者意識)が生まれる。1人が1日1ページ(10行程度)を担当して書き、翌朝、次の人に渡す。教師の指示は「仲間の文章を読み、その内容を広げ、深めること」である。生徒の「書きたい!」という気持ちを引き出すには、教師の意図的な介入が必要だ。このTime-delayed activityは、一旦内容を自分の中で醸成させるので、「自己更新」と「互恵学習」の組み合わせが可能になる。思考を醸成させる「時間差」と、仲間から引き継いだ「責任」の2つが生徒を本気モードにする。授業で大切なのは、知識の授受ではなく、児童生徒との人間関係と「互恵学習」を土台にすることなのである。

英語の文字の指導法 第12回 指導の実際⑧ 手島良(武蔵高等学校中学校教諭)

フェルトペンで手書きしたような感じのフォト(Comic Sans)ですが、文字指導の観点からは断じて避けるべきものです。というのも、字画の構成から見ると、あの忌まわしき活字体と同じだからです。例えば、a,d,g,qはcを書いて一度ペン先を紙から離した後、右画を各筆法になっていますし、kは3画です。ハンドアウトや掲示にも現代体(に近いフォント)を使うことを徹底しなければならない。堂々とComic Sansを使っていた自分が悲しい。

私のメモ 

・3つのP(Presentation-Practice-⑧Production)(p.11) ・教師がやりたい授業ではなく、生徒が受けたい授業に変えること(p.13) ・ ゲーム障害(Gaming Disorder)を新たな依存症として認定している。基準としては、①日常的な活動よりもゲームの優先度が高い、③悪影響が出ているにも関わらず、エスカレートしている、といったことが1年以上継続している ・ディスカッションにおける考える力に関する指導 ① とにかく思ったことを英語で言ってみる(表現や文法が不正確でも、伝わればいいという気持ちで!) ② 主張だけではなく、理由や例を挙げながら自分の意見を述べる(一言で終わらない!) ③ 相手の意見を聞いて、それに対する意見を考えて述べる(その場で考える瞬発力) ・ Is this what I think it is?(僕がそうだと思っているということかな?) ・ 「遊郭編」は”Entertainment District Arc”とされている。arcは物語を複数回に分けて語る時のひとまとまり、「〜編」にあたる表現です。  

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