「カエルの小指」を読んで

「カエルの小指」道尾秀介 講談社文庫 2022年

これも宮脇書店の本棚にポップ入りで紹介されていて、とてもおもしろそうだったので、手に取ってみると、スーッと読むことができたので購入することに決めた。道尾秀介さんの小説は初めて読むのだが、ストーリーがしっかりしていて、しかも難しい描写があまりなく、イメージが残りやすい。簡単に場面が想像できることからもとても読みやすく感じる。

私もこの小説に出てくる少女のように、自分の気持ちが表現しづらく、いじめられたり揶揄われたりしても、自分を表現しないまま嫌な思いをしていることが幼少期から多かったため、虐げられた経験を「復讐」という名で見返してやろうと一生懸命努力して、自己成長することを繰り返してきた。

資格や検定を取得したり、プロジェクトやイベントを成し遂げたりしたときに、「復讐」なんて何の意味もないと気づくのだが、この歳になっても同じことを繰り返してしまう。やはり悔しさからスタートしてるから、そのパワーが源になっているのだろう。最後まで諦めないで続けることが多い。

私は私のラジオ体操の指導を批判されたことがあり、(復讐心から?)ラジオ体操指導士の資格を取得した。毎朝4時半から、ラジオ体操第1、第2とみんなの体操を「舞っている」。筆記試験や実技試験を受けて合格し、ラジオ体操指導員から始まり、現在はラジオ体操指導士2級の資格を持っている。今は、その資格を取って良かったと思っているが、復讐心がスタートだということはこのブログを書くまで忘れていた。

何かを始めようとする原動力はなんでもいいのかも知れない。それが自己成長につながれば。「復讐心」というよりは、「好奇心」が強かったり「負けず嫌い」なのかも知れない。考えてみれば、スキーもそうだった。

以下はあらすじ(というより、宣伝用の)講談社H Pより

詐欺師から足を洗い、口の上手さを武器に実演販売士として真っ当に生きる道を選んだ武沢竹夫。 しかし謎めいた中学生・キョウが「とんでもない依頼」とともに現れたことで彼の生活は一変する。 シビアな現実に生きるキョウを目の当たりにした武沢は、ふたたびペテンの世界に戻ることを決意。

主人公の武さんの生き方や人との接し方には、仁義を感じるな。やはり恩を感じたら義で返すべき。そういう気持ちが足らない人が最近多くなってきている。必要なときに人を使って、用事が終わったら知らんぷり。そんな人には2度と力にはならない。と決めている。