「ライオンのおやつ」を読んで

「ライオンのおやつ」小川糸 ポプラ出版 2022年10月5日第1刷 

感動、感動、感動。残り70ページで涙が止まらなくなり、電車で読んでいたら隣のおじさんにチラチラ見られてしまった。ラスト30ページでは完全に涙腺が崩壊。もう嗚咽してしまうほどだった。こんなに泣ける本は本当に珍しいし、これほどの感動をくれた小川糸さんに心から感謝したい。

若くして余命宣告を受けた33歳の雫(しずく)は、ホスピス「ライオンの家」で最期の日々を過ごすことを決める。そこでは、毎週日曜日に「おやつの時間」があり、入居者が“人生で一番食べたいおやつ”をリクエストできるという特別な風習があった。やさしい看護師たち、美味しい料理、美しい自然、そして何より心にしみるおやつ。人の死に寄り添いながらも、人生の豊かさと命の尊さを静かに、でも確かに描き出していく——。生と死、喪失と再生、そして小さな奇跡を描く感動作品。

ただ泣けるだけの話ではなく、「死ぬこと」を見つめながら「生きること」の意味を深く考えさせてくれる一冊です。心がやさしく温かくなる読書体験でした。ぜひ多くの人に読んでほしい、かなりのおすすめです。

「トッド人類史入門」西洋の没落を読んで

「トッド人類史入門」西洋の没落 エマニュエル・トッド 文春新書 2023年3月20日第1版

やや難しい本だった。那覇市の「たつや旅館」で一緒にゆんたくした時の知り合いに教わった本。世界の構図を“家族のあり方”という切り口から読み解く、視点がとてもユニークで面白かった。

歴史学者・人類学者であり人口学の専門家でもあるエマニュエル・トッドが、人類史と現代世界の構造を大胆に読み解いた入門書。彼は、政治体制や経済体制を生み出す土台として「家族構造」の違いに着目し、世界各地の家族モデル(平等主義的、絶対主義的、直系家族など)がイデオロギーや国家のかたち、さらには西洋文明の限界にまで影響していると説く。とくに西洋の没落や、ロシア・中国・イスラム世界の台頭を「家族のかたち」から読み解く手法は新鮮かつ示唆に富んでおり、「近代の次」にくる社会像を考えるヒントが詰まっている。

「家族という最も身近な存在から、世界の大きな動きを説明できる」という視点にハッとさせられます。時に難解な部分もありますが、じっくり読み解くと見えてくる世界像が面白く、読後の思考の余韻が長く残る一冊です。おすすめです。

英語教育2025年4月号を読んで

英語教育2025年4月号 大修館書店 April 2025 Vol.74 No.1

第1特集 新年度に見直したい英語語彙指導 第2特集 これからの学びの風景シリーズ① 学びを学習者に委ねる個別最適な学び・自己調整学習を通じて

🔹語彙指導のポイント(笠原 究 先生)

  • 分散学習を意識した語彙指導が効果的。
    • 初回授業で「日本語訳付きの語彙リスト」を配布し、発音・意味を指導。
    • 以後の授業で、短時間でもよいのでリストを使った復習活動を継続的に実施。
    • → 繰り返し触れることで定着を促す。

🔹自己調整学習(財部 裕一郎 先生)

  • 自己調整学習とは:
    • 自ら目標を立て、戦略を立てて学習を進めること。
    • 例:OREO構造(Opinion, Reason, Example, Opinion)を活用した意見文指導。
  • 教師が目的を明確に伝え、生徒自身が達成手段を選べるよう支援。

🔹学びの主語を「教師」から「子ども」に(井上 卓也 先生)

  • 子ども中心の学びへ転換する実践:
    • 自分のペースで学習を進める児童を肯定的に取り上げ、クラスに紹介。
    • 写真や実例を用いて「中間共有」し、学級全体の学びへつなげる。
  • キーワード:
    • 教科の指導と生徒指導の一体化
      • 自己存在感、共感的関係、自己決定、安全な学級風土
    • 学びの【こころ】を見取り、価値づけていく視点が重要。

🔹エンゲージメントを促す授業実践

  • エンゲージメントとは?
    • 生徒が「熱中」「集中」「夢中」になる状態。
    • 種類:行動的・認知的・感情的・社会的エンゲージメント。
  • 導入の工夫:Authentic Material(真正教材)の活用
    • 例:対人地雷と同じ大きさ・形のレプリカを用いて「自分ごと化」。
  • エンゲージメントの3要素
    • 物理的魅力(感情を刺激)
    • 活動的魅力(インタラクティブ性)
    • 内容的魅力(個人的関心)
  • 支援(Scaffolding)としての英文リライト
    • 負荷を最適化することで、認知的エンゲージメントを維持。
    • 生成AIも効果的に活用。

🔹文法指導の留意点(大内 由香里 先生)

所有代名詞の文法的性質と機能を明確に教える必要がある。

例:「mine」は**一人称ではなく、三人称では?**という誤解。

「教皇選挙」を観て

#「Conclave」鑑賞記:人間模様渦巻く“聖なる密室”に引き込まれた夜

忙しい日々の中、珍しく長女が「これは観るべき」と推してくれ、さらに連れ合いが「これが観たい」と強く希望してくれたこともあり、久しぶりに劇場へ足を運びました。そして、観終わった今、素直に「行ってよかった」と思っています。

コンクラーベの裏側に渦巻く“人間”

物語の舞台はローマ教皇を選ぶための密室「コンクラーベ」。表向きは厳かな儀式に見えるこの選挙の裏で、複雑に絡み合う陰謀、駆け引き、裏切り、そして差別やスキャンダルが蠢いている。その人間臭さにグイグイと引き込まれました。権力争いや蹴落とし合いといった“聖職者とは思えない”生々しいやりとりが次々に描かれ、物語に息を呑む瞬間が幾度となく訪れます。

「誰が誰?」似た顔問題に苦戦

ただ正直なところ、登場人物が多く、しかも「似た雰囲気の枢機卿たち」が勢ぞろいするので、序盤は「誰が誰だっけ?」状態に。これにより、途中で2~3度、うとうとしてしまうという、私には珍しい事態に…。しかし、その分、目が冴えた後半は俄然面白くなり、そこからは目が離せませんでした。これ、集中力が削がれたら一気に置いて行かれるタイプの映画です。

ローレンス枢機卿に感情移入

物語の中心となるのは、レイフ・ファインズ演じるローレンス枢機卿。彼が知ってしまった“バチカンを揺るがす秘密”を軸に、ストーリーは二転三転していきます。彼の苦悩と葛藤が、スクリーン越しにも痛いほど伝わってきて、観ているこちらも「もし自分だったら…」と考えずにはいられませんでした。

豪華キャストが光る重厚なドラマ

名優レイフ・ファインズに加え、スタンリー・トゥッチ、ジョン・リスゴー、イザベラ・ロッセリーニなど、圧巻の演技派たちが脇を固め、物語の緊張感をより一層高めていました。重厚なテーマに負けない俳優陣の存在感は、まさに見応えあり。

まとめ:宗教映画以上の“人間ドラマ”

「コンクラーベ」という閉ざされた空間で繰り広げられるのは、宗教の枠を超えた「人間の物語」。名誉、信仰、権力、良心――さまざまなものがぶつかり合う120分は、観る者を不思議な余韻に包み込みます。

あらすじ:
カトリック教会の最高指導者・ローマ教皇の死をきっかけに、世界中から100人を超える枢機卿たちがバチカンに集結。システィーナ礼拝堂で秘密裏に行われる教皇選挙「コンクラーベ」が始まるが、舞台裏では陰謀やスキャンダルが渦巻く…。選挙を取り仕切るローレンス枢機卿は、やがてバチカンを揺るがすある重大な秘密を知ることとなる。
――2024年製作、エドワード・ベルガー監督による話題作。

劇場公開は2025年3月20日。ミステリー好き、重厚な人間ドラマ好きにはたまらない一本です。

「次こそは、冒頭から睡魔に負けないぞ」と心に誓いました(笑)。

英語教育2025年3月号を読んで

英語教育2025年3月号 大修館書店 The English Teachers’ Magazine March 2025 Vol.73 No.14

第1特集 生徒のアウトプットを促進する 話すこと・書くことの指導と評価 第2特集 教師・生徒が安心できる 教室のルールづくり

評価基準を可視化したMIssionシートの実践例 大脇裕也(大東市立北条中学校教諭)

↓はMissionシートの例(やるべきことがはっきりわかって大変取り組みやすい)

https://www.taishukan.co.jp/item/eigokyoiku/materials/03_2025iss_07_1_MAT2196.pdf

↓は」1枚ポートフォリオ(取り組んだ結果や経過がよくわかる)

https://www.taishukan.co.jp/item/eigokyoiku/materials/03_2025iss_07_2_MAT6159.pdf

↓は「振り返りシート」オンラインでの提出は子どもが取り組みやすいと思う。さらに、Missionシートの提出がなければ、振り返りシートに取り組めない仕組みを作っていることも興味深い。

https://www.taishukan.co.jp/item/eigokyoiku/materials/03_2025iss_07_3_MAT2380.pdf

MEMO 英語の学習指導案で「生徒に〜させる」という意味で、letを使ってはいけない。「放っておく、したいようにさせる」と言う意味だからである。その際、makeだと無理やりさせる感じになるので、haveあるいはhelpやencourageを使うのがよいだろう。(p.46 大内由香里先生)

教材作成・意見共有に使えるICTツール 稲田幸実(館山市立第一中学校教諭)

無料で教材作成ができるサービス、LearnHip 並べ替え問題や空所補充問題を作成してくれる。

https://learnhip.com

「英語教育2025年2月号」を呼んで

英語教育 そもそも談話室 第23回 「Google翻訳伝達会」対策会議 奥住桂(埼玉大学准教授

アウトプットを急がない 生徒が翻訳ツールにすぐ頼ってしまう原因の一つは、インプットが足りていないこと。語彙や表現に馴染みが無ければ自分で文が作れないですよね。授業や単元の前半では、アウトプットを急がず、関連する話題について聞かせたり、読ませたりすることに時間を割きたいですね。

日本語母語話者が英語を習得するには2,200時間以上の学習が必要である. と言われている

英語教師のためのICT活用ガイド 髙橋有加(東京家政大学准教授)

ワイヤレスでスマホの画面を投影できるHDMIドングルを利用したプレゼン 

今は安価で3000円弱くらいでネットでも販売されている。

「百年の孤独」を読んで

「百年の孤独」ガブリエル・ガルシア マルケス(著) 鼓直(訳)

#完読できなかった悔しさ ―『百年の孤独』という試練

正直に言うと、久しぶりに一冊読み切れませんでした。何度も挑戦し、数ヶ月にわたってページをめくったのですが、途中で力尽きてしまったのが、ガブリエル・ガルシア=マルケスの名作『百年の孤独』です。

難攻不落の世界文学

2024年度、日本で最も売れた本とも言われるこの作品。言わずと知れたノーベル文学賞作家による世界的な傑作ですが、読む側にも覚悟が求められる一冊です。

私の場合、特に苦戦したのは「ブエンディア家」の世代を超えた物語構造。同じ名前が何度も繰り返し登場するせいで、途切れ途切れに読み進めていると「あれ、今のホセ・アルカディオは父?息子?孫?」と、すぐに迷子になってしまうのです。一気に読めればまた違ったのかもしれませんが、私の読書リズムでは、今回は完読に至りませんでした。

それでも魅力は圧倒的

途中で挫折したとはいえ、物語の世界観は圧倒的でした。蜃気楼の村・マコンドを舞台にしたブエンディア家の栄枯盛衰の100年。その過程で描かれる、孤独という宿命に翻弄される一族の姿は、幻想的でありながらもどこか生々しく、現実と幻想の間をたゆたう読後感が残ります。

あらすじ:『百年の孤独』

マコンドという蜃気楼の村で幕を開けたブエンディア家の物語。開拓から繁栄、衰退、そして廃墟へと至る百年の歴史を通じて、一族に連綿と受け継がれる「孤独」の運命。その運命は、絶望と希望、苦悩と悦楽、現実と幻想、死と生をすべて呑み込みながら、壮大に語られます。1967年に発表され、世界文学史に名を刻むこの作品が、2024年の今もなお、多くの読者を引き寄せてやまないのは、その普遍的なテーマが時代を超えて響くからでしょう。

完読できなかったからこそ

正直、今回は悔しいです。けれど、完読できなかったからこそ「この本の持つ底知れぬ深さ」を実感したのかもしれません。次こそは、もっと時間を作って一気に読破したい。そう思わせる、まさに「読む側を試してくる作品」でした。

もし次に読む機会があれば、系図をメモしながら読み進めてみようと思います。あの世界を最後まで旅する日を、必ず迎えたい――そんな気持ちだけは強く残った読書体験でした。

「読めなかった」という経験すら、記憶に刻まれる。それが『百年の孤独』でした。

「命を見つめて」〜猿渡瞳さんの六百六十四日〜を指導して

今回の授業は、またもや「神回」となりました。教員生活の中でも特に心に残る、そんなひとときを生徒たちと共有できました。この教材を使った授業は、誰が担当してもうまくいくのかもしれませんが、生徒たちの心を揺さぶり、考えさせる力を持つ作品であることは間違いありません。

涙の朗読から始まった感動

授業は私の朗読から始まりました。瞳さんの生き方や考え方、そしてお母さんの温かい声かけが教材には織り込まれています。そのどれもが胸に迫る内容で、私自身、練習の段階から何度も涙が止まらなくなるほどでした。本番でも「泣くまい」と何度も自分に言い聞かせましたが、朗読中に涙をこらえきれず、生徒たちの前で感情をあらわにしてしまいました。それでも、朗読を終えた時点で何人もの生徒が涙を流しており、心に届いたことが伝わりました。

教材の指示と生徒たちの反応

この教材には「人間理解」における主人公の残念な一面が描かれていないため、事前に「主人公の素晴らしいところや素敵だと思う部分に線を引いておいてください」とだけ指示しました。すると、生徒たちは以下のようなポイントを挙げてくれました:

  • 「ガンに負けない姿勢」
  • 「弁論大会で『命を見つめて』というテーマで感動を与えた」
  • 「『ガンになってよかった』とさえ言える強さ」

これらを共有する中で、生徒たちは瞳さんの生き方に深く感動し、共感を示しました。

発問を通じて深まる理解

次に、以下の発問を通じて、生徒たちの考えを引き出しました:

  1. 「瞳さんはガンで死ぬかもしれないという状態であるにもかかわらず、生きようと思い続けたのはどうしてだろう?」
    • 生徒の意見:
      • 「自分に負けたくない」
      • 「自分の経験や思いを伝えたい」
      • 「ガンに絶対負けたくない」
      • 「お母さんに心配をかけたくない」
  2. 「あなたが瞳さんだったら、どんな生き方ができたのだろう?」
    • 生徒の意見:
      • 「すぐに諦める」
      • 「受け入れられない」
      • 「ずっと塞ぎ込んでしまう」
      • 「どうせ死ぬなら好きなことをやる」
  3. 「命を大切にするとはどういうことなのだろう?」
    • 生徒の意見:
      • 「今の健康が当たり前ではないことに気づく」
      • 「毎日の生活や普通のことに感謝する」
      • 「与えられたことを一生懸命にする」

これらの議論を通じて、生徒たちは「命の尊さ」や「日常への感謝」について深く考えることができました。

授業の目標は達成

授業の最後には、「命を大切にするとはどういうことか」というテーマに対して、生徒たち自身がそれぞれの答えを持つことができたと思います。感動と共に深い学びを得ることができた、この日の授業は間違いなく成功でした。

瞳さんのような強さや感謝の心は、生徒たちにとって大きな人生の学びとなったはずです。

弁論大会の動画もアップされていた。

「成瀬は天下を取りにいく」を読んで

「成瀬は天下を取りにいく」宮島未奈著(株)新潮社 2023年3月15日初版

#成瀬あかりのような少女が教えてくれること

教員生活が長くなると、成瀬あかりのような少女に出会うことは珍しくありません。一見、自分の世界に閉じこもっているようで、周りの出来事や人に対して無関心に見える。しかし、彼女たちには、特定の分野で驚くべき才能を発揮する一面があります。その才能は時に天才的で、周囲の人を驚かせ、魅了します。

あらすじ:成瀬あかりの物語

2020年、中学2年生の夏休みが始まったとき、幼馴染の成瀬あかりがまた奇妙なことを言い出しました。コロナ禍で閉店を控える西武大津店に毎日通い、ニュース中継に映るという計画を立てたのです。突拍子もない彼女の行動に最初は呆れるばかりでしたが、次第にその真意や情熱に引き込まれるようになります。

さらに、成瀬はM-1グランプリに挑戦したかと思えば、自分の髪を使った長期実験に取り組み、市民憲章を暗記して実践するという独自の道を歩み続けます。何をするにも全力で、誰にも縛られずに我が道を突き進む彼女。その姿は周りの人々を驚かせ、いつしか惹きつけていきます。

物語は、そんな成瀬の成長と、彼女を見守り続ける幼馴染・島崎との友情を軸に展開。成瀬が少しずつ人との関わりを受け入れ、「かけがえのない存在」を見出していく過程が描かれます。2023年、最注目の新人作家が贈るこの青春小説は、彼女の特異な才能と成長を通じて、私たちに「個性を生きる」ことの大切さを教えてくれます。

孤独な才能と成長

成瀬のような少女は、周囲とのコミュニケーションや人付き合いが得意ではないこともあります。それでも彼女は成長する。物語の中で、彼女が島崎を友人として、そして「かけがえのない人」として認識するようになる姿に、人としての変化と成長が見られます。この変化は、単に友情を築くことにとどまらず、彼女自身の自己変革の証でもあります。自分の内なる壁を少しずつ壊し、新たな関係性を築いていく彼女の姿は、他者と向き合うことの重要さを教えてくれます。

成瀬から学ぶこと

成瀬あかりは、周りに流されず、自分の興味と才能を伸ばすことに専念しています。彼女が物語を通して示してくれるのは、「自分を信じ、成長する力を持つ」ということ。他人と違う部分を受け入れ、それを長所に変えていく姿勢には、大いに学ぶべきものがあります。

私たちが彼女から得られる教訓は、自分自身を見つめ直し、不要な「人目」や「周囲への気遣い」を少し減らしてみることかもしれません。そうすることで、本来の自分の可能性や才能にもっと近づけるのではないでしょうか。

成瀬あかりのような存在は、私たちに気づきを与えてくれる特別な存在です。彼女を通して、より自由で、より豊かな自分自身を見つけられるきっかけを得たいものです。 

「英語教育2024年1月号」を読んで

The English Teacers’ Magazine January 2025 Vol.73 No.12

第1特集 次のカリキュラム(学習指導要領)に臨むこと「先取りパブリック・コメント」 第2特集 効果的なピア・フィードバックのコツ

サステナブルな授業磨き 第22回 学力差への対応をどうする? 柿崎伸樹(都立白鴎高等学校・附属中学校教諭)、山﨑寛己(新潟市立下山中学校教諭)

一斉授業の工夫 教科書の長文読解をする際、1種類のハンドアウトで全ての生徒に対応するのは難しいです。そこで、ヒントあり・なしの2種類のハンドアウトを作成します。

(狭義の)個別最適化も必要ですが、教室内が多様だからこそおもしろいと思えるような授業も行いたいものです。昨年度、中学校3年生で、悩み相談を英語で書き、ランダムに配布してその相談に回答するという授業をしました。

小学校英語授業のアイデアBOX 第10回 評価をどうしましょうか?⑤ ねじれてもええんやで 有江聖(さいたま市立本太小学校教諭)

「CCA」は有り得ないとは言い切れず、「CCA」は起こりにくいというのが正しいと言えます。「3観点は連動することが多い」から「連動しなければならない」という言説になっていったのでしょう。

一つの取り組み(スケッチブックプレゼンテーションなど)で、3観点とも評価することができる。

まとめると、評価が観点によりねじれる可能性はあります。

生成AI活用術研究所 第10回 【初級編】複数の生成AIを活用してみましょう![後編]所長;豊嶋正貴(國學院大学教育開発推進器後見人講師他)

「天秤AI by GMO」の紹介

https;//tenbin.ai

ICT活用の大ワザ・小ワザロイロノート編 第34回 コラボも簡単!共有ノートで広がる学び 徳千代太一(ロイロ認定イノベーター)

「共有ノート」は、複数のユーザーが同時に1つのノートを編集・閲覧できる便利な機能です。

スケッチブックプレゼンテーションや週末課題を生徒と一緒に授業でやってみると、課題の提出状況が変わるかもしれない。

生徒同士が高め合うピア・フィードバック 島﨑圭介(大阪府堺市教育委員会指導主事)

ピア・フィードバックの目的を「主体的に自分の気持ちや考えを伝える自信を獲得するため」と定めました。生徒に、「あなたのフィードバックを読んだ友達が、次も頑張ろうと前向きになり、次の活動につながるヒントやアイデアを共有するフィードバックを目指そう」ピア・フィードバックでは、エラーコレクト(error correct)ではなく、アイデアコレクト(idea collect)として、アイデアを共有することにしました。