「英語教育10月号」を読んで

第1特集 「自律して学ぶ力を育てる 課題の出し方・活かし方」

「自律的に学ぶ力を育てる課題とは?ー第二言語習得の視点から」新田了 立教大学教授の記事からは、タスクが定義づけられていた。我々はよく「課題」と言ったり、同義で「タスク」と言ったりすることがある。

本来、タスクとは、「達成すべき目的を持ち(purposeful)、意味を中心とした(meaningful)言語活動と定義されるまずは伝えたいメッセージを持つことが重要で、英語はそれを表現するための手段である。つまり、設定された目的を達成するために、生徒は思考し、クラスメイトと協力し、教師の助けを借りながら、様々な活動に取り組む。そのプロセルから付随的に英語力が発達する。」としている。ただゲームをすることをタスクと称して要る教員もいるので混同しては行けない。

さらに、自律的学習を促す原則として、4つの原則を挙げている。①生徒の伝えたいメッセージからスタートする。②外の世界につながる要素を含む。③個人作業と共同作業を組み合わせる。④内省的な活動を取り入れる。小学校で教えていてもよく思うことだが、「児童生徒が言いたいやりたい伝えたい」という気持ちを持たせるような教材を提示することが大切である。

また、④においては、振り返る力をつけさせることがとても大切であると筆者は語っている。「『自分のものさし』は一度見つけたら終わりではなく、自分の成長と環境の変化に合わせて改良し続けていく必要があるから。常に振り返ることで、自分の物差しを洗練させ、調整していくのだ。」と言っている。

新学習指導要領では、「主体的に学ぶ態度等」の評価のおいて、振り返る姿勢が大変強調されることになる。指導と評価が一体となるよう工夫する必要がある。

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