「語根」をイメージしながら単語を眺めると、意味が分かりやすくなることがわかりました

「続『英単語の語源図鑑』清水健二・すずきひろし著 本間昭文(イラスト) (株)かんき出版 を読んで

 コツコツ読んで、数ヶ月かかったが、とても興味深い本だった。「五弦ん」をしっかり押さえれば単語の見方が変わり、丸暗記しなくてもイメージから意味を推測することができるようになる。

 語源学習とは、「英単語を細かいパーツに分けて、それぞれのパーツの意味を関連付けながら、その単語の意味を推理する」学習であると、筆者は語る。さらに、英単語は、「接頭辞」「語根」「接尾辞」に分かれる。この本は、「語根」に焦点を当てている。「語根」とは、単語の真ん中に来て、忌みのちゅう角をなす「キー」となるものである。

 例えば、語源”-term-“は「限界、境界」という意味で、de-という接頭辞の「離れて」をつけて、determine 「迷っている、限界から離れて」→「決心する」という意味になる。term+ate(動詞に)=terminate(終わらせる)。ex(外に)+temin+ate(動詞に)→限界の外へ→絶滅させる、などと語根を押さえれば、派生語も押さえることができる。

 印象に残った部分を書き留めておくと、

① 「賞品」「賞金」のprizeは元々「つかんだもの」という語根。sur(上から)+prize(つかむ)→驚かせる。com-(共に)+prise(つかむ)→構成する

② plant, plat, flat=平らな trans(超えて)+plant(植える)→移植する ex(外へ)+plain(明白な)→明白な気持ちを外へ出す→説明する

③ sui, sue=続く、従う pur(=pro(前に))+sue(従う)→前についていく→追求する、従う suit(スーツ)はズボン(スカート)と上衣のお揃いで、「続く」という意味。

④ react=まっすぐな、導く e(外へ) +rect(まっすぐな)→まっすぐに伸びる→立てる、建てる co(r)(完全に)+rect(まっすぐな)→正しい rectは、regularのregやaddressのdressと同じ語源

⑤ tech, text=織る、組み立てる technique, technology con(共に)+text(織る)→一緒に織られた→文脈 architect, pre

⑥ tempo=時間、季節 con(共に)+tempo(時間)+ary(形容詞に)→共に時間的に→同じ時代の tempo(時間)+ary(形容詞に)→一時的な 「天ぷら」はポルトガル語のtemporas(四季に行う斎日)から

⑦ tem(p), tom =切る temp(切る)+le(指小辞)→(世俗から)切り離された atom(原子)→a(〜でない)+tom(切る)→もうきれないもの→原子

⑧ crede=信頼、信用 in(〜出ない)+cred(信用)+ible(できる)→信じられない a(c)(〜を)+credid(信用)→〜を信じる

⑨ ant, anc=前、額 adv(〜から)+ance(前)→前から進む→進む adv(〜から)+ant(前)+age→有利な点、長所

⑩ wr, war, wor=ねじる、曲げる→包む、巻きつける wrinkle→くしゃくしゃにする→しわ

単語の見方がガラッと変わる。ただ、語根をイメージできないと、単語のイメージも湧かないので、少しずつ復習しながらやっていこうと思う。

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