ラジオビジネス英語11月号を終わって

Support the person, attack the point

「意見を主張している人は支持して、述べている内容を攻撃です。」常に相手を尊重する。意見内容について議論する姿勢でいることによって、コミュニケーションを円滑にする。

Ahead of schedul(〜より進んで、〜に先行して)、itinerary(日程表)、pencil in (仮に決定する)、in written form(書面で)

英語教育2021年11月号を読んで

英語教育11月号 大修館書店 November 2021 Vol.70 No.9

第1特集 指導を支える 英語教育関連 基本図書+α 第2特集 個・集団の力を活かす「協働的な学び」を考える

テスト・評価を理解する基本図書+α 平井明代(筑波大学教授)

①Testing for Language Teachers(3rd ed.) (Cambridge University Press, 2020), ②「教育・心理系研究のためのデータ分析入門第2版」(平井明代編著、東京図書、2017年)、③実例でわかる英語テスト作成ガイド(小泉利恵・印南洋・深澤真著、大修館書店、2017年)、④「『主体的まなび』につなげる評価と学習方法ーカナダで実践されるICEモデル」(土持ゲーリー法一監訳、小野恵子訳、東信堂、2013年)

教科書教材の新定番 SDGsを理解する基本図書+α (秋山容洋 姫路市立四郷学院後期課程教諭)

「SDGs(持続可能な開発目標)(蟹江憲史著、中公新書、2020年)」この本で1番良いところは、著者が研究者でありながら、大学構内や自宅で「自分ごと」として実践されていることを紹介しているところ。著者が実践をしていることで、私たちにもできるという気持ちになり、SDGsを取り入れた横断的な教育活動を実践する気持ちを持つことができた。理論と実践が一体となった非常に読みやすい本。

国際英語論・言語政策論を理解する基本図書+α (柴田美紀 広島大学教授)

English-Corpora.org(https://www.english-corpora.org/corpora.asp)は最も広く使われているコーパスのサイトで、17の異なる英語のコーパスにアクセスできる、Global Web-Based English(GloWbE)である。

参加者主体の研修デザイン (森田正彦 茨城県教育研修センター指導主事)

大人の学習に有効な時間配分の法則「90/20/8」がある。この法則は、「大人の」脳が学習にどう反応するかについての知見に基づいている。90分:集中力をキープできる時間、20分:記憶を保持しながら話を聞ける時間、8分:受け身的でいると興味を失い始める時間

教師のための綴り方教室から 第2章「要約力を鍛える」④ 「間」と「余白」が生徒の意図の思考を加速させる (中嶋洋一、吉岡拓也、坂上渉)

「空白行」や「余白」を意識する→1人で考えさせる 活動や生徒とのやり取りに「間」がない。「個人→ペアやグループ」の順にして十分に思考させることである。自分の考えや意見を持たない限り、「伝えたい、仲間の考えも聞きたい」という気にはなれないからである。「英語の歌」を歌い終えた頃に、終わりのチャイムが聞こえるようにした。「中嶋先生はチャイムと同時に終わる」という噂が広がり、それが信頼感につながった。「チャイムで着地」の効果は絶大だった。

はじめての英語グループ・ディスカッション第2回 トライアドの導入 (小松崎美重 茨城県笠間市立友部第二中学校教諭)

トライアドにつなげる中学1年生での取り組み ペアやグループでコミュニケーション活動をする際に大切にしたいのは「自分が知らないことを知ることは楽しい」という意識づけです。この意識がトライアド活動を行う際の「話したい」「聞きたい」という姿勢につながると感じている。”ATQ”がキーワード。Answer(答えて)→Talk(話して)→Question(質問する)を意識させる。

教科の内容理解を探究的な学びにつなげる授業 (遊馬智美 お茶の水女子大学附属高等学校教諭)

プレゼンテーションに向けて インターネット上の動画How to give the BEST PowerPoint presentation! (https://youtu.be/eHhqWbI0y4M)

「スプートニクの恋人」を読んで

村上春樹著 講談社文庫 2001年

どれくらいかかるかわからないが、大好きな村上春樹の全てを読破してやろうと思い立った。「ノルウェイの森」は既に読んだが、なんせ大学生の時だったので、あらすじくらいしかわからない。あれから35年経って、今の私が読んだらどんな印象を抱くのか、少し興味がある。

「スプートニクの恋人は」20年前の著作だが、今のものと同じくらいの面白さと感動があり、のめり込んでしまう。

あらすじは次の通り。

この世の物とは思えない奇妙な恋の物語

22歳の春にすみれは生まれて初めて恋に落ちた。広大な平原をまっすぐ突き進む竜巻のような激しい恋だった。それは行く手のかたちあるものを残らずなぎ倒し、片端から空に巻き上げ、理不尽に引きちぎり、完膚なきまでに叩きつぶした。――そんなとても奇妙な、この世のものとは思えないラブ・ストーリー!!(amazoより)

22歳のすみれと24歳の主人公、39歳のミュウの話。主人公は小学校の先生なので、感情移入がしやすい。すみれのことが好きなのに、気持ちを表すことがなく、そのままでいいと思い続ける主人公に少しイライラする。すみれは作家志望で、ミュウというお金持ちの女性と過ごし始める。ミュウはとても不思議な女性で、不思議さという点では、すみれと似ている。すみれは作者が自分とオーバーラップさせているのかもしれない。すみれはどうにかなってしまうのだが、遠いところまで捜索に行って、やっと再会できそうになっても、強く追い求めたりしない主人公。再会できていないのかもしれないが。終わりはなんとも切ない。

やはり、村上春樹は面白い。

「その裁きは死」を読んで

アンソニー・ホロヴィッツ著 山田蘭訳 創元推理文庫 2020年

「ミステリランキング完全制覇 4冠達成!」という宣伝に目が止まり、久しぶりに海外ミステリーを読んでみようと手に取った。

あらすじは次の通り。

実直さが評判の弁護士が殺害された。裁判の相手方が口走った脅しに似た方法で。現場の壁にはペンキで乱暴に描かれた謎の数字“182”。被害者が殺される直前に残した奇妙な言葉。わたし、アンソニー・ホロヴィッツは、元刑事の探偵ホーソーンによって、奇妙な事件の捜査に引きずりこまれて―。絶賛を博した『メインテーマは殺人』に続く、驚嘆確実、完全無比の犯人当てミステリ。「BOOK」データベースより

最後のどんでん返しや思わぬ人が犯人だったことにびっくりした。洞窟探検がポイント。これ以上はネタバレになるので書かない。面白かった。

「7つの習慣」リーダー・イン・ミーの研修を受講して

スティーブン・コビーの「7つの習慣」は世界中でベストセラーとなっている。その「7つの習慣」を学校教育に採り入れていこうと本校でも2年前より研修が始まった。研修講師が東京から来校するために、コロナ禍ではその研修がなかなか開催されず、1年ぶりに受けることとなった。

「7つの習慣」については、オーディオブックで一通り聞いたことがあり、講師の話している内容は、そのことを想起しながら聞くことができた。私が日々生活の中で大切にしていることとよく似ている(ただ私の場合、ここまでたどり着くには何十年もかかっているが)。

成長の連続体 【依存】第1の習慣(主体的である)第2の習慣(終わりを思い描くことから始める)第3の習慣(最優先事項を優先する)《自立》、【自立】、【相互依存】第4の習慣(Win-Winを考える)第5の習慣(まず理解に徹し、そして理解される)第6の習慣(シナジーを創り出す)《公的成功》、第7の習慣(刃を研ぐ)

成長の3つのレベル「成長」するには、3つのステージがある。「依存」(あなた中心)→「自立」(自分中心)→「相互依存」(わたしたち中心)。とにかく、「主体的」であること。

パラダイム SEE-DO-GETサイクル パラダイムとは、「モノの見方・考え方」パラダイム→行動→結果→パラダイム…とサイクルを描いている。

第1の習慣 主体的である 私には選択の自由がある。詰まるところ、自分の幸せの責任は自分自身にある。

刺激と反応の間に、「選択の自由」を入れること。反応的な時、人は外的な影響(気分・感情・状況や環境)のままに反応してしまう。主体的な時、人は一時停止して望む結果に基づいて反応を選択することができる。自分でコントロールできる「影響の輪」を内側から大きく膨らませ、自分のでコントロールできない「関心の輪」を小さくする。

第2の習慣 終わりを思い描く頃から始める 人生のビジョンと目的を明確に描くことが違いをもたらす

バックワードデザインで、人生のビジョンと目的を明確に描くことで、違いが生まれる。ミッション(使命)を見出す。「これから自分はどうやって生きていくのか」「目的は?」最終的にこのようなビジョンを持っているから、その中間点では?また、1年後は?半年後は?1ヶ月後は?1週間後は?明日は?バックワードデザインで考える。

第3の習慣 最優先事項を優先する 重要なことに時間を使う

時間をコントロールする鍵は出来事をコントロールすること 出来事には、「重要でないし緊急でないこと」、「重要でないけど緊急なこと」、「重要だけど緊急でないこと」、「重要で緊急なこと」がある。「重要だけど緊急ではないこと」が実は自分にとって大切な出来事であることが多い。例えば、読書、体力づくり、勉強、家族と過ごす時間、趣味。これらを後回しにするのではなく、予め、予定の中に組み込んでしまうことが大切。

公的成功:信頼口座 信頼口座とは、ある人間関係における信頼の度合いを表す比喩表現。人間関係に置いて信頼を築ければ、「預け入れ」、信頼を失えば、「引き出し」。

第4の習慣 Win-Winを考える すべての人が満たされ、分け合うことができるほど十分にあること 勇気と思いやりのバランスを保つ

第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される まず相手を理解することで、その人に大きな影響を及ぼすることができる 共感による傾聴を実践する 相手を尊重しながら自分を理解してもらう

第6の習慣 シナジーを創り出す お互いが考えているものよりも良いものを考え出そう 違いを尊重する 第3の案を探す

A案とB案が対立する場合、第3の案を提案する。さらにそれが最低妥協案となり、できれば、その折衷案がA案やB案よりも良いものとなる第3案を提案できるようにする。シナジーとは、「相乗効果」。

第7の習慣 刃を研ぐ 日々のあらゆる活動を行う能力を得るために、自分のための時間を取る 「毎日の私的成功」を達成する。4つの側面から自分を充実させる。

4つの側面とは、①肉体(運動、栄養、急速、ストレスマネジメントなど)、②情緒(大切な人間関係における信頼講座の継続的な「預け入れ」)、③知性(読書、執筆、学習、勉強)、④精神(高見、価値観の明確化、感動的な文学、瞑想(マインドフルネス)、自然とのふれあいなど)である。4つの側面を組み合わせながら、毎日の私的成功を達成する。

1番印象に残っているのは、Win-Win。意見が対立すると、後ろへ引いてしまい、人任せにすることが多いので、第3案を提案しながらもみんなが得をするように仕向けていきたい。私的成功を試みるためには、たくさんのことをしているので大丈夫だと思う。「傾聴」することも大切。相手を尊重しながら自分を理解してもらう。

「樹齢七千年の杉」をやってみた

「樹齢七千年の杉」特別の教科 道徳 2年生(「中学道徳あすを生きる」 日本文教出版)

飛び込みで入ったこの学年の生徒との道徳の授業もやっと自然体で望めるようになった気がする。私も肩の力が抜けてゆったりと。子供たちも余分な緊張感もなく、ありのままの自分を出してくれていた。いい意見を言おうとしないのがいい。自分が思っていることをそのまま出してくれていることが、「お互いの価値観を交流する・共有する」いい機会となっている。

この教材は、屋久島にある「屋久杉」の話である。いつ死んでもおかしくないほど老齢な杉だが、「死の瞬間まで、命の火をほうほうと燃やす美しい生き方」をしている。死の瞬間まで、子孫を残すために、杉の実をつけている。そんな杉の生き方について、自分に照らし合わせて考えさせる。自分なら、そんな生き方(死に方)ができるか。

主発問は、「死の瞬間まで、命の火をほうほうと燃やす美しい生き方」とはどんな生き方か。

「悔いのない生き方」、「やり抜いて後悔のない生き方」、「伝説になる、思い出をしっかり持ち続ける生き方」、「気持ちが冷めることのない生き方」など、たくさんの意見が出た。その中でもとりわけ、印象に残っているのが、「老いては見えるけど、子孫を残そうと最後まで精力的にやり抜く生き方」という意見であった。

それぞれが杉の生き方と自分の生き方(死に方)に自分を重ね合わせて考えることができた。

内容項目は「生命の尊厳」である。学習指導要領では、次のように、指導について書かれている。

冒頭の質問で、「これはすごい、美しいなど感じながらも、少し怖いから近づくのは止めておこう」と思った経験はないか?と尋ねると、滅多に発言しない子どもから、「浜に打ち上げられた鯨を見たときにそう思った」と言われる。まさに、こちらが意図していた例を挙げてくれて、びっくりした。

いつもいつも真剣に考えてくれる、子どもたちに感服する。

英語教育2021年10月号を読んで

英語教育10月号 大修館書店 October 2021 Vol.70 No.8

第1特集 「読者アンケートによるリクエスト企画」いつからでも遅くない!やる気を引き出す「学び直し」の工夫 第2特集 大学入試共通テストへの民間試験導入見送りを受けて 第3特集 「オンライン公開座談会」マイチェックリストで1学期をふり返って 2学期の授業をパワーアップ

高校生にもフォニックスを ー 読めた自信がやる気を引き出す 齋藤理一郎(太田フレックス高校教諭)

英語との出会い直しのために日々実践を積み重ねておられる。特に音韻認識を高める取り組みに注力されている。リヴォルヴ学校教育研究所の開発教材である「回転英単語カード〜Wordspin〜」を使用し、綴り字と音との関係(onset+rhymeの音の足し算)を学ばせている。http://rise.gr.jp/ Wordspinはリヴォルヴ学校教育研究所のサイトからダウンロード可。http://rise.gr.up/Manabu/revolve_kyouzai/eigo

「英語嫌い」の「学び直し」を実現する生徒観と指導法 佐々木紀人(青森県指導主事)

まずは得意な子を徹底指導 矛盾しているようですが、「英語嫌い」のことの指導を充実させるには、英語が得意なこの指導を優先させます。例えば、パフォーマンステストに向けて個人練習の時間を取ったとします。教師は、まず英語が得意な子たちの英語の内容・発音・ジェスチャー・アイコンタクト等、その到達状況を厳正にチェックします。そうすることで、彼らは評価の観点を体験的に学び、自らが「教師」になったときには、その指導を友人のために生かすのです。私は授業で単元末活動として、プレゼンテーションをさせているが、どうしても進度が大きく異なってしまう。スケッチブックに絵を書かせたり写真を貼らせたりしているが、能力や発達段階の差で進度が大きく変わってくる。この記事を読んで、早くできた生徒たちを小先生役として活躍してもらうことを考えた。

ICTアプリの個別最適化した学習で生徒一人一人のペースを活かした学び直しを 小木曽一希(長野県坂城高校教諭)

「なんでこのようなことから始めなければいけないのか」と思う生徒もいます。そうした気持ちをフォローするために、アルファベットの文字では間違いやすい点や書き順に触れるなど、中学までの学習にないプラスアルファの内容を示すようにする。学び直しに当たっては、生徒の自尊心への配慮を兼ねて、学んでいることの意義をきちんと伝えてからスタートする。「比較を使って文を書こう」ではなく、「世界の①番のものを探して書こう」という課題を設定する。必然的に比較を使用する。

英語の文字の指導法 指導の実際3 手島良(武蔵高等学校中学校教諭)

左利きの生徒への指導 左利きの生徒に対しての配慮が必要となる。確かにつづりを練習している時の彼らは、書きづらそうにしている。左利きの生徒は、1 右利きの生徒が通常持つ位置よりも高い位置で筆記用具を持つように(指導する)。2 体の中心よりも左側で書くように。3 ノートは右下に傾けて机上におくように。とするように指導するべきである。それは、1左利きでは、それまでに書いた文字が自分の左手で隠れてしまう。少し高い位置で筆記用具を持つこと。2 横書きの場合、右利きの人は、体の中心あたりから書き始め、各場所は次第に右に移動していく。しかし、左利きの人は、体の中心から書き始めると、左手はどんどん体を巻き込むようにして右に進んでしまう。右利きが左利きの苦労を理解するためには、鏡文字で左利き体験をするといい(右利きのままで、鏡文字を右から左に書く)

英語教育向上のための入試制度改善には何が必要か 渡部良典(上智大学教授)

英語運用力には技能の統合が必須 4技能というのは便宜上立てられた区別であり実際に英語を使う際には2つ以上の技能を統合する必要があります。例えば、話すというのは、語るべき内容を具体化し、適切な語彙を選び、文法的な文に構成し、発話すると言ったプロセスを同時並行で行う複雑な営みであって、読み、書き、聞く技能あら独立した能力として扱うことはできません。なるほど、「即興で話す」「ある程度準備をしてから話す」という技能一つとっても、思考し、判断し、表現しているので、思判表の評価として組み入れることができる。

授業力は「書く力」に比例する 教師のための綴り方教室から 第7回 第2章「要約力を鍛える」③「マスキング」を使えば、授業がガラリと変わる 中嶋洋一(関西外国語大学教授)

「マスキング」の効能を授業に活かす 生徒を知的にハングリーにしたければ、「穴埋め」と「マスキング」の違いを生かすことである。「穴埋め」では、正解が概ね1つしかない。使われる場面は「事実発問」が多い。一方、「マスキング」では「なぜ」や「どのように」を問う。「追論発問」「評価発問」の原点になる。「東京から大阪まで移動するには、新幹線と飛行機のどちらが(  )か」。ベストな答えは「おすすめ」だ。It – for – to…構文で「穴埋め」を使う際は、圧倒的に①It is important for students to….とする教師が多い。だが、これでは生徒の書く内容はほとんど同じになるので、「マスキング」では次の場所に下線を引く。②It is important for – to – . / ③It is – for [boys / girls / teachers, etc.] to – . 問いを「マスキング」型にしたことで、生徒が「知的にハングリーな状態」(思考・判断・表現」の観点)になったことがわかる。「思考・判断・表現」や「主体的に学習に取り組む態度」を育てたいなら、自由な発想を引き出す「マスキング」の方を使いたい。脳は、達成できたことよりも、達成できなかったことや中断していることの方を強く覚えている(気になる)という特性がある。時間を余らせても、「今日はここまで。続きは次回」と言って、子どもたちに「えーっ!?」と言わせるのが、授業名人と言われる教師である。

[オンライン公開座談会]マイチェックリストで1学期を振り返って2学期の授業をパワーアップ 

新教科書のインパクトは  私は今までは文法をまず教えてから教科書内容に入るスタイルをとっていましたが、去年今年は意識して「場面の中で実際にどのように英語が使われているか」ということから入って、最後に文法をまとめるようなやり方にシフトしています。「私もその方向に移行しなければ」と日々、どうすれば良いか、考えている次第です。

英語力伸ばすために:ディベート手法の活用ー埼玉県立伊奈学園総合高等学校の授業から(阿野幸一文教大学教授)

4人のディベートの準備段階について 1 グループ内でオンラインショッピングの長所と短所についての話し合い 2 オンラインショッピングの長所についてクラス全体でやり取り 3 オンラインショッピングの短所についてクラス全体でやり取り 4 次回の授業までに各自の意見をまとめてくるよう指示

4人のディベートのやり方について 1 生徒A:自分の考えをスピーチ(1分30秒) 生徒B:スピーチを聴きながらメモを取る 2 生徒Bが、理解できなかった内容について生徒Aに質問(1分) 3 生徒Bが聞き取った内容を、口頭で生徒Aに発表(1分30秒)(AとBの役割を交代して同様の内容を行う) 4生徒CとDがジャッジとコメントとアドバイスを行う

きっとここに至るまでも、何度かstep by stepの指導が必要だったのではないかと思う。①ディベートについての概論やモデル動画の視聴、取り組むことでの長所を教えていること、ゴールの設定と取組み後の理想の姿を予測させること ②準備段階ですべきことや4人ディベートのやり方についての解説 ③とりあえずやってみること(簡単に、できなくてもいいから) ④ペアでディベートの練習 ⑤ペアでメモを取り質問をしあう練習 ⑥ペアで相手のスピーチを聞いて評価(ジャッジ)する練習 やっはりディベートを授業に取り入れていきたいと思う。

指導の当たり前を疑う (奥住桂 帝京大学講師)第19回「正確さ」の指導って必要?

「適切さ」推しの新しい評価の枠組み 今回の学習指導要領改定のポイントの1つは、言語仕様の「適切さ」に重点が置かれてるようになったことです。〔思考・判断・表現〕の観点では、「目的・場面・状況」を考えながら言語を使用させる活動が設計され、生徒たちはただ正しい発話や筆記を目指すのはなく、コミュニケーションをする相手や状況に合わせて、表現する内容や方法を選択する工夫が求められるようになりました。私は、「適切さ」を求めると、「流暢さ」が失われてしまって、また、コミュニケーション重視ではない頃の英語教育に戻ってしまうのではないかと危惧しており、授業では、どうしても「適切さ」よりも「流暢さ」を追求してしまいがちである。ただ、目的・場面・状況を考えて上で、表現内容や方法を選択するという、「適切さ」においては、全くその通りだと思い、パフォーマンスをさせるときには、評価の基準にしている。

現場のお悩みQ&A (大脇裕也 大阪府大東市立北条中学校) パフォーマンステストで児童がお互いに高め合う工夫

パフォーマンステスト評価のルーブリック アイコンタクト A メモを見ず、常に聞き手を見ながら話している。 B メモを時々見て、聞き手の方をなるべく見ながら話している。 声の大きさ A みんなが聞き取り易い声で伝えることができる B 聞き取ることができる声で伝えることができる ジェスチャー A ジェスチャーをいくつか入れて、より伝えるための工夫ができている B 自分を占めるためのジェスチャーなど、一つでも入れて伝えるための工夫ができている 内容 A 自分の夢についての理由を2つ以上伝える事ができる B 自分の夢についての理由を1つでも伝えることができる。

授業に活かせる基礎英語講座 文法クイズ79 (佐藤誠司 (株)佐藤教育研究所代表) 「暖かくなる」はbecomeかgetか?

無料検索サイト Ludwig, Netspeak, COCA, Ngram Viewer 「この表現は正しいのだろうか」という疑問が生じた場合、筆者は主に上記のサイトを使って調べている。

はじめての英語グループ・ディスカッション第1回 ディスカッションはトライアド(3人組)で行こう! 齋藤英敏(茨城大学准教授)

グループ・ディスカッションにはトライアド(3人組)をお勧めします。研究の結果も発話量の点でトライアドが4人組より優れていることを支持しています。トライアドは、一人一人の活動量はペアよりは少ないが4人組より多い。構成員の影響はペアより少ないが4人組より大きい。責任分担はペアより少ないが4人組より大きい。問題点は2人だけで進めてしまう可能性がある。公共性はペアがプライベート感があるのに対して4人組のかなりパブリック感があるよりはやや低めのパブリック感である(プライベート感よりもパブリック感が必要)期間巡視負担はペアより少ないが4人組より多くなる。ペア→トライアド→ライティング→振り返りの順で行うと効果的である。 ペアで話したことをトライアドで共有し、最後に「振り返りあるいは「書く」活動で終わらせる。

 

ラジオビジネス英語2021年10月号

週5に変わってから、なかなか全部聴き込むことはできなかったのだが、やっと生活スタイルの中に聞く時間を埋め込むことができたようで、9、10月は全て聞くことができた。

唸らされるような表現の数々が出てきており、頭で全部拾いきれないのが残念だ。

It’s hard to see your face because you’re backlit.逆光で顔が見えにくいです。)

「逆光」という言葉はなかなか出てこない。他にも、「逆光」は、lit from behind, by the back light, the sun is behind you.がある。

Wed 14 16:00 – 17:00 という日付時刻の表現について、「曜日を省略形にし、日付の前のthe、日付の後のthを省略して、24時間表示(24時間制)にしている。読み訳す工夫することも大切なポイントである(24時間制は普通、書き言葉のみで使う。24時間制で書かれていても、声に出して読む場合には、12時間制に変換する。例:16時→four pm)。

responsibilityが現在・未来の事柄についての責任を表すのに対して、accountabilityは過去の事柄についての責任を表す。

resilient(弾力性がある 忍耐力がある)、she light on(〜に光を当てる)、recap(まとめる)、feasible(実行可能な)、attached material(添付資料)、implication(意味するところ、(何かが)もたらす影響=impact)、relevant(関連性のある、今の状況に適切な)

I found〜は、一言で感想を述べるときに使える便利な表現。I think〜は意見、I found〜は感想、といったニュアンス。

thought-provokingは「自分の知らなかったこと、気づかなかった視点などがあって、色々と考えさせられる」「刺激を受ける」と言ったときにぴったりの語。

柴田八重子先生の「特別の教科」道徳の研修を受けて(校内研修)

2021年10月19日(火) 津市立東橋内中学校 

 柴田先生の著書を拝読させていただいて、授業をコピーしてやってみた。

柴田先生が主宰されているネット研修にも参加したことはある。

今回、初めて柴田八重子先生にお会いして、とても嬉しかった。結局「生」柴田先生は初めてということになる。「森と申します。よろしくお願いします。」授業前にご挨拶すると、「知ってますよ。」と言われ、とても感激した。しっかりと顔を認識してくださっている。

本校の2年B組を指導してくださった。2時間続きの1時間目は、オリエンテーション。道徳の授業では何が大切なのか、話をし、実際に体現できるように指導してくださった。「考えがまとまった人から、立ってください。」と言って、簡単な質問(このクラスの色は何色?)をした後、みんなが立つのを待つ。「言いたいという気持ちはみんなあるから、その気持ちを大切にする。言いたいと思えるまで待つ。」ということだった。柴田先生とは初対面なので、なかなか心を開かない子どもたちもいたので、立つまでに時間がかかったり、全員立たなかったりしたが、これを毎回心がければ、もっと時間は短く立てるようになるかもしれない。外国籍の子どもたちがたくさんいるので、質問の内容がわからなかったのかもしれない。いずれにしても、やってみよう。

さらに、「『はっ、ドキッ、がってん』と思った人の意見について述べてごらんなさい。」とおっしゃった。その部分は、いつもやっていることなので、みんな問題なくできていたようだ。また、発言者の方にヘソを向けて聞くこと、意見に対してリスペクトを持ち拍手すること、などは4月の道徳オリエンテーションをやって以来、ずっと心がけていたのでできていた。

6時間目、2時間続きの2時間目。全教員が集まって柴田先生の授業を参観する。「語りかける目」という題材で、阪神淡路大震災で目の前で母親が火事で亡くなってしまい、その遺骨をみながら途方に暮れている少女と遺体安置所を管理する警察官とのやりとりを描いた作品である。

ことの一部始終を語る少女に対して、何もできない無力感を感じ、その場から心を逃してしまう弱い警察官。最後まで話を聞いた後、少女の目を見て、語らなかった部分や言いたかった部分について、その後何年もの間、警察官は少女の目の語りかけている部分について考えを巡らせている。

柴田先生は、この題材の内容項目をD22「よりよく生きる喜び」で行った。「生命尊重」で行うこともできた。警察官の心の動きを捉えD22でやる方が深まるだろうということだった。私もそう思った。「よりよく生きる喜び」の学習指導要領解説には、美しく生きること、醜く生きることを厭うこと、などについては記述はあるが、「無力感」については書かれていない。

D22「よりよく生きる喜び」には無力感が書かれていないにも関わらず、題材に登場する警察官が、絶望する少女に何もしてやれないという「無力感」について、授業で取り上げるのはとても素晴らしいと思った。

授業後の検討会では、質問の口火を切った。「どの部分を主発問にすればいいのか。人間理解の部分を主発問にすると子どもからの意見を吸い取り易いのだが。」や「部屋をついたくさん作ってしまうのだが、どうすれば良いか。」など。主発問に関わる部分では、「価値に対する敏感さ。深く掘り下げようと思ったことに執着する。」とお答えいただいたが、私は大きな間違いをしていた。

テクニックが云々ではないことに気づいた。柴田先生は、「今日ここで、これについて話し合ったことを、ぜひ今後思い出してくださいね。」「心の底から聞かせてくれてありがとうね。」、「ご馳走になりました。」など、「道徳では、先生は私ではなく、友達なんだよ。」とオリエンテーションで語ったように、授業は、子どもたちが価値観についてすり合わせをしたり、自分の経験と題材の話をオーバーラップさせたり、自分の成功失敗体験を思い出したり、そして、頭の中を駆け巡った想いを頑張って、みんなの前で共有する場なのだ。

少々のテクニックがずれていても、道徳の授業が本来の目的を達成する場になれば、それでいいことがわかった。

柴田先生といえば、生徒を褒めること。いくつもいくつも名言が飛び出していた。どんなリストがあるのかお聞きしたら、ほとんど無意識で話しているとおっしゃっていた。

同僚の池◯さんと、「人間性が素晴らしいです。こんな先生に褒められたら、たくさん喋りたくなる。こうなりたいね。」と話していた。

「マスカレードナイト」を観て

あらすじは以下のとおり(映画.comより)

東野圭吾のベストセラー小説を木村拓哉と長澤まさみの共演で映画化した「マスカレード・ホテル」のシリーズ第2弾。原作小説のシリーズ第3作をもとに、ホテル・コルテシア東京に再び潜入した刑事・新田浩介と優秀なホテルウーマン・山岸尚美が難事件に挑む姿を描く。警察に届いた1通の匿名ファックス。その内容は、都内マンションで起きた殺人事件の犯人が、大みそかにホテル・コルテシア東京で開催されるカウントダウンパーティ「マスカレード・ナイト」に現れるというものだった。パーティ当日、捜査のため再びフロントクラークとしてホテルに潜入した警視庁捜査一課の刑事・新田浩介は、コンシェルジュに昇進した山岸尚美の協力を得て捜査を進めていくが、500人の参加者は全員が仮装して顔を隠していた。限られた時間の中、素顔のわからない殺人犯を捕まえるべく奔走する彼らだったが……。前作に続き「HERO」の鈴木雅之監督がメガホンをとった。

2021年製作/129分/G/日本
配給:東宝オフィシャルサイト

前作を見ていないせいか、ストーリー的には東野圭吾なので面白いが、あまりピンと来なかった。ただ、出演している俳優陣は豪華で、端役で出演されているですら、有名な方達ばかりだった。「友情出演:明石家さんま」となっていたが、1番最初のシーンでビルの大きなコーヒーCMの看板にドアップのさんまさんが出ていたのは気づいたが、どうもそれ以外のチョイ役で出演されているようだ。自分からこれを選んで見にいくことはないが、友達に誘われれば行ってもいいかな、という作品である。自分的には。