ラジオビジネス英語2022年2月号を聞いて

need a little fine tuning 微調整、one minor comment 1つちょっとしたコメント、the general flow 全体的な流れ、at your earliest convenience できるだけ早く、strive to 〜することを目指す、〜しようと努力する

We need to brace ourselves for a rough ride.(厳しい状況が続くことへの覚悟が必要です。)

I’d appreciate it if you could help me translate the email written in Vietnamese.(ベトナム語で書かれたメールを翻訳してくれるとありがたいのですが。)

英語教育2月号を読んで

英語教育2月号 大修館書店 February 2022 Vol.70 No.12

第1特集 年度のしめくくりにむけて 確かめたいのは既習語彙・文法の定着 第2特集 「高校英語新課程に備える・第2回」 注目の新科目「論理・表現」はこんな授業イメージ 第3特集 気軽にチャレンジ! 世界とつながる オンライン海外交流

「実際のコミュニケーションにおいて活用できる技能」を意識した語彙指導・文法指導 瀧沢広人(岐阜大学准教授)

文法指導においてのポイント ①文法を理解させる まずは「導入」楽しく身近な話題を導入に取り入れて、その導入した文法形式をそのまま言語活動に使われるような例文を使うこと。次に、「気づき」。文法の「意味と形」を理解させること。さらに、「内在化」。リピートさせたり、決まった状況の中で英語を話したりするような口頭練習や、生徒の身近な話題で考えて発話する言語活動を行い、実際に活用しながら文法の深い理解を図り、学習内容をインテイクする。

今年から語彙が増加した中学校で・・・最低限定着させたい語彙とその指導 宮崎太樹(日野市立日野第一中学校主任教諭)

「受容語彙」と「発信語彙」について「受容語彙」は、「聞いたり読んだりした時に、意味がわかる語彙」、「発信語彙」は、「話したり、書いたりする時に使用できる語彙」である。「受容語彙」になったものの中から、特に有用なものが「発信語彙」になっていく。

「論理・表現」における学習評価ー『「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料』を読み解こうー 本田敏幸(千代田区立九段中等教育学校、都留文科大学非常勤講師他)

「思考・判断・表現」の評価について 「思考・判断・表現」の評価規準と記述内容は同じ文尾のみが「〜しようとしている」となっている。つまり、「思考・判断・表現」があれば「態度」もあると判断できる。従って、外国語科では「思考・判断・表現」と「態度」の観点別学習状況の評価は同じになることが多い。学習調整や粘り強い取組が認められる場合には、「態度」の評価を1つ上げても良い。

授業力は「書く力」に比例する 教師のための綴り方教室から 第11回 第3章「編集力を鍛える」③「授業を「副詞型」にすると生徒が自ら語り出す」(中嶋洋一 関西外国語大学教授ほか)

『副詞型』を展開する教師は、コミュニケーションの『目的・場面・状況』を児童・生徒と共有する。その発問は、副詞や副詞句に焦点が当てられ、「なぜゆっくり歩いたの」や「どうしたらできるかな?」のようにwhyやhowを生かした発問が核にされている。副詞に特化すると多様な答えが生まれる。それが推論発問(行間を問う)や評価発問(自分の考えを述べ合う)につながる。

小学校、中学校で道徳の授業が上手な教師は教科も、総合的な学習の時間の授業もうまい。彼らは、資料のあらすじに時間をかけない。最後に説諭もしない。では、何をしているのか。資料の中の「セリフ」や「ゆっくりと・慌てて・顔を伏せたまま」といった「副詞」も注目し、例えば「なぜ、そうしたのか」と尋ねて心情を読み取らせている。さらに、文中から主語や本質に迫る「副詞」を取り上げ、絶妙な問いかけをする。彼らは、中心発問と補助発問を見事に演出できる。

ブリティッシュ・カウンシルpresents English Richな授業のための指導技術ブラッシュアップ講座 第4回 「内容理解の力を育てる読む指導」(ロス・マルコム、河合千尋 ブリティッシュ・カウンシル)

生徒を自立した読み手に育てるためには、その中間地点を見つけることが必要。「ゴルディロックスの法則」で、「熱すぎず」、「冷たすぎず」の「ちょうどいい」支援を提供する必要がある。特に、「背景知識」(スキーマ)と「新出単語」。Think-pair-shareとは、自分で考え、ペアにシェアし、全体に聞く。私が授業で使っている方法と同じである。①自分で考える時間を与えているので、ペアの意見に振り回されることはなく、②ペアに自分の考えを伝えるので、全員に発言権が与えられ、③全員の前で発表する際も自信を持ってできる。

英語の文字の指導法 第11回 指導の実際⑦ 手島良(武蔵高等学校中学校教諭)

①縦・横の直線からなる文字:ILEFTH ②斜めの直線を含む文字:ZVWNMXYKA ③時計回りの半円を含む文字:DPRB ④反時計回りの円(の一部)を含む文字:CGOQ ⑤その他:JSU 指導の留意点 同じグループの文字をI→L→E→F→T→Hの順に練習させる。 字形について なお、Iについて。英国の文字練習量では、縦棒1本だけからなる字系を示すものが多く見られる。小文字の「エル」と見分けがつかないからと、日本では、縦棒の上下の端に短い横棒を添えることが一般的。中には既成のフォント一式にないからと、わざわざこの字形を作る出版社もある。しかし、「小文字のエル1文字」の単語は存在しないので、もし縦棒1本の単語があれば、それは「大文字のアイ」で、1人称単数の代名詞の主格に定まる。これは目から鱗の情報であった。

授業に活かせる基礎英語講座 part4 根岸裕

太田にはこの100年度初の本格的な「二刀流」野球選手だ。Ohtani is the first two-way baseball player in a century.

今月の時事英語 

vax (vaxx) ワクチン、ワクチン接種の短縮語 preserverance 忍耐根気強さ

Memo

「中学生の英単語の読み書きの理解URAWSS-English」このアセスメントは中学生の英語学習における学習障害を診断したり、細かな認知的困難を明らかにすることを目的に作られている。

 ハーバード大学の心理学者ガードナーが提案した多重知能理論(MI)

ラジオビジネス英語2022年1月号を聞いて

assertive 率直にものを言う、積極的な

strive to 〜するように努める

whatever the outcome 結果がどう転んでも

the point of contact 窓口、連絡先

liaison 調整役、連絡係

I’ll never let you down. 決してあなたを失望させません。

hence だから、故に

commencing September 1 9月1日付けで

hedge fund ヘッジファンド、投資会社

the other domains それ以外の面

get the hang of it コツをつかむ

look over ざっと目を通す

scan ざっと目を通す

read through じっくりと通読する

progress 名前動後で発音が違う

「個に応じた英語指導を目指して〜ユニバーサルデザインの授業づくり〜」を読んで

「個に応じた英語指導をめざして ユニバーサルデザインの授業づくり」村上加代子 くろしお出版 2021年

 初めて村上加代子先生にお会いしたのは、2011年。私が教育委員会の研修員をしている頃、研修のテーマが「特別支援教育」だったため、英語と特別支援教育をどう結びつけようか思案していたところ、村上先生の講演をお聞きして、大きく影響を受けた。「英語だけ苦手な子がいる」他の教科はとてもできるのに、英語だけ苦手な子が教えているこの中にいた。1人だけではなく、受け持つクラスには必ずと言っていいくらいいた。とても不思議に思っていたので、頭の中の霧が、講演後にスッと晴れた気がした。

 「英語の文字と音とが一致させられない」のである。音韻意識を上げてやらないと、解決できない。認知的にそのような脳の処理が可能ではないので、他の子どもと同じようなアプローチでは、英語の苦手意識を除去することはできない。

 村上先生が提案してくださった方法、音韻意識(音韻認識)を上げるために、音素トレーニングをしたり、文字の書き方やノートを工夫することで、子どもの困り感を少しでも取り除いてあげられたら、英語に苦手意識を下げることができる。

 私が指導主事になってからも、夏休みの研修会に招聘して、たくさんのことを小中学校の先生に教えていただいた。

 五感で英語を学習することで、良い方向に向かうことがある。 

 「触覚」を加えて段ボールや紙やすりのようなざらざらした面を指でなぞるだけで、鉛筆とはまた違う指先の感覚となり、文字の動きを覚えやすいと感じる子どもがいるかもしれません。鉛筆の代わりに筆を使うのもいいでしょう。「ゆび筆」と言う指にはめて使う筆があります。これを使って「水半紙」に水でアルファベットの文字形を書く活動などは、水があっという間に乾いて何度でも書けるだけでなく、腕も動かすため、不器用さがある子どもでも気持ちよく楽しく行えます。

 ここでも、動機づけについて提案されている。デシ&ライアンの「自己決定理論」からいつも考えさせられるのだが、村上先生はこう記述する。

 子どもに必要なものを自分で選ばせることも大切です(中略)学ぶ手段を「選ぶ」ことは、自主的な学びの態度の育成にもとても大切です。教員が「こうしなさい」と指示するのではなく、「こういうやり方だったら自分はできる」と思える手段を身に付けさせることが自信につながります。うまくいかなかったら、また違うやり方をすればいいのです。

 小学校では、ローマ字を訓令式で学ぶ。津はTsuではなく、Tuになってしまう。これは「ヘボン式」でローマ字を学ぶ中学校では、少し困ることになる。

 ローマ字を小学校で訓令式で学ぶことは、「日本語の音の仕組みを理解する」という観点から見ると、「英語教育に悪影響」という議論はふさわしくないでしょう。

2020年1月1日から、公文書などで日本人の名前をローマ字で書く際、「姓→名」の順とすることを決めました。

 五感でアルファベットを学ぶ方法がいくつか紹介されていた。

 活動例③ 背中に書いた文字を当てる 活動例④ bとdを指で作ろう

 背中に書かれた文字を当てることは、頭の中にアルファベットの概念ができるのでとても良い。また、bとd、pとqはよく間違えるので、初学者のうちにしっかり概念形成をしておくことが大切だ。

Sasoon Primaryフォントを使うが英語圏ではよく使われている。

 アルファベットを書くことに苦労している子どもには、初学者であればあるほど、書字練習のノートは4線にこだわらなくてもいいでしょう。文字の形にまだ慣れていないうちから4線を用いると、複数の情報処理をしなくてはならなくなり、誤りが増えます、アルファベット書字では、ベースラインが基準となります。英語ノートの奥はベースラインは赤字や太線ですね。アルファベット文字の書字練習では、文字は1本の線(ベースライン)の上に書くことから始めると、失敗や間違いがありません。視覚的な情報を減らし、書くときの動きに集中させましょう。文字の形がベースライン状にスムーズに書けるようになれば、2本線に挑戦しましょう。2線の練習では、大文字と小文字は別々に練習します。

 左利きの子どもへの書字指導 紙が引っかかるなど、ストレスが大きい。”left-handed handwriting”や”left-handed learner”などの用語で検索して、処方を学ぶ。ノートの角度は35度くらい。左ではなく右にお手本を書くこと。

 アルファベットの音指導 (指を3本立てて、1本ずつ指しながら、ドゥ、オ、グ。もう一度言うよ(1本ごとに指しながら)、ドゥ、オ、グ。さあ、最初の音はなんだったかな」のように、視覚的手がかりも与えながら、「初めの音」を全員がわかるように指導する。

 アルファベット短母音の指導 i e a o uの順に5つのたん母音を書き、順番に発音と動作を説明しながら一緒に発音する。i(口をパカッと開けて)、e(口をしっかり横に開いて笑顔で)、a(eの口をキープしたまま顎を下げて)、o(たてに丸く口を開いて)、u(喉の奥から短く低く)

 オンセットとライム オンセットは「音節の母音より前の子音の部分」、ライムは「音節の母音とその後ろの部分」fishであれば、fがオンセット、ishがライム。

 ワーキングメモリとは「情報を一時的に記憶・処理する能力」と説明されています。短期記憶と違う点は、記憶だけでなく処理も含むことです。頭の中のワーキングメモリというメモ帳に情報を書き込み、それが重要な情報だと判断した場合は長期記憶に移し、そうでないと判断すれば消されます。そしてこのメモ帳の特徴として、ワーキングメモリの容量には制限があることが指摘されています。ワーキングメモリの弱い子どもたちのためには、3文字単位以上の読み書き練習では、操作する情報量を減らす目的でオンセット-ライム単位を用いるといいでしょう。単音節の単語を読ませる際に、「母音の前」と「母音から後ろ」の2つの音声のまとまり(チャンク)に分けます。例えば、”camp”という単語は4つの音素([k][ae][m][p])でできていますが、オンセット・ライム単位ではc-amp([k]-[aemp])のように2つのチャンクになります。

 読めるごと暗記する語 tricky wordsと呼ばれるアルファベットを繋ぐだけでは読めない単語が多く存在しています。One, the, he, are, all, youなど。視覚的暗記が必要な単語を、「毎週○語」のように目標を立てて、暗記に取り組みます。

 特別支援教育の原点に立ち返って、

「特別支援教育の視点」を持つとは、「どう教えるか」の前に「なぜつまずくのか」という疑問を持ち、その答えを生徒と共に探す姿勢ではないかと思っています。

 我らが赤木先生の著書の引用がある。

 「できることだけを追求することは子供を追い詰めることにつながる」こともあるため、「できる」「できない」以外にも価値があること、「考えることの楽しさを伝える」こと、「違いを尊重し、つながりを目指す授業を展開すること」など、教員が「自分たちの子ども観・教育感を自覚し問い直すこと」(赤木、2017)を大切にするように呼びかけています。

 バリアフリーとは、生活の中で不便を感じること、さまざまな活動をするときに障壁になっているバリアをなくす(フリーにする)こと」と定義されています。ユニバーサルデザインとは「予め、障がいの有無、年齢、性別、人種などにかかわらず、多様な人が利用しやすいように都市や生活環境をデザインする考え方」です。その場合、段差をなくしてスロープをつけることはバリアフリーになるでしょう。一方、学校の設計段階からスロープをつけたアプローチにし、エレベーターも設置しておけば、車椅子の子どもだけでなく、足の怪我やなんらかの必要性がある子どもも移動がしやすくなると考えるのがユニバーサルデザインです。

 平等・公平・公正さのちがい(Equality, Equity, Justice)

 平等・公平・公正さのちがい(Equality, Equity, Justice)
 平等・公平・公正さのちがい(Equality, Equity, Justice)

いろんなサイトに 平等・公平・公正さのちがい(Equality, Equity, Justice)が出ている。いろんなサイトに拡散しすぎて、オリジナルはどこにあるのかわからないので、出典先を明示できない。Justiceの部分が「ユニバーサルデザイン」を意識して、「バリアフリー」として計画されていることだと思う。

DSM-5から学習障害は限局性学習障がい(SLD:Specific Learning Disablility)と呼ばれるようになりました。なかなか周囲に理解されにくく、「怠けている」「やる気がない」と誤解されがち。

セグメンティングについて 音素の操作、特にセグメンティングはネイティブの子ども達にとっても大変難しく、小学校入学時の段階でも読み書きに十分な音韻意識が自然に獲得できているのは半数に満たないと言えます。音韻意識の調査結果では、単語を音素の単位に分けるスキルの方がつなぐスキルよりも難易度が高いことが明らかにされている。

文字の名前は”letter names”、文字の音は”letter sounds”のように区別して表現されることが多いようです。

音声を文字に変換する処理はエンコーディング(encoding)、(文字を音声に変換する処理はデコーディング(decoding))と呼ばれる。

カタカナをふらせる指導の弊害は、「日本語の音節で英語の音声を認識する癖をより強固に定着させてしまうことだと考えています。音節のリズムが違う、strongは英語では1音節、日本語ではなんと5音節。この違いがカタカナと英語での発音の違い。

 国語のつまずきから予想した英語のつまずき対応例 文字を読むこと(音を思い出すこと)、書くことに時間がかかる → 「文字を思い出すのが大変なんだね」という気持ちに寄り添い、アルファベットシートを見て書くことを許可したり、パソコンやタブレット端末の使用スキルを身につけさせる、スピーキング活動などで英語の楽しさを感じさせながら音声的な語彙量を増やしていく 文字が汚く、文字のバランスが悪い → 「もっときれいに書きなさい」などとは絶対に言わないようにし、手等での動き方などを具体的に示し、徐々に「読める程度」の文字をめざす、書字練習より学習内容の理解を優先し、困難の程度により合理的配慮としてパソコン入力を認める

 

「人生の苦しさについて」を読んで

「人生の苦しさについて」曽野綾子 青志社」2011年

 勤務校の教え子が貸してくれた。とても自分の生き方の参考になるので、読む価値は十分にあった。そのような機会をくれた子どもに感謝したい。

 作者の生き様が描かれていてとても感動した。これほどまでに達観して色々なことが考えられるのか。

 一つだけ印象に残っていることがあり、自分でもそう思っていただけに、それが確信へと変わった。「仕事をしている人は長生きである」ということだ。自営業や職人が多いが、死ぬ寸前まで仕事と対峙している。90歳近くになってもまだ仕事をしている。「まだ」というと、語弊があるが、高齢になっても“まだ“、仕事を突き詰めて、自分の仕事の質を芸術家の域まで持っていこうとしている。「何歳になっても何年やっても完璧な仕事はできない」と堂々と言う。「プロフェッショナル仕事の流儀」に登場するプロフェッショナルたちは口を揃えて同じことを言う。

 曽野綾子さんもその1人である。90歳になっても、死を間も無く迎えることについて躊躇わずその運命を受け入れるだけの準備ができていると自覚しているにもかかわらず、文筆活動を継続している。

 仕事をすると言うことは、社会に貢献していると言うことであり、自分に責任がかかってくる。社会の歯車として働いているので、その歯車の一つとして責任を果たさないと社会の末端の部分が動かなくなる。働くと言うことは責任を果たすことである。それから解放される事が、隠居する事であったり定年する事であるが、それではボケてしまう。仕事をするから、ドキドキし汗をかき、「次の日も仕事か嫌だな」とプレッシャーを自分にかけるのである。このドキドキがなくなると、責任がかからなくなると、ボケてしまうのかもしれない。定年して隠居すると病気を発症したり、心筋梗塞や脳梗塞に見舞われるのは、自分がもう社会には存在しなくてもいい人間だと自分で錯覚してしまっているのかもしれない。

 「60歳まであと何年」や「定年まであと何年」と数える自分を戒めて、一生働ける喜びを感じないと。それは教師という仕事だけでなくてもいい、通訳案内士や英語を使った他の仕事を「趣味」(趣味と言いながら遊びではダメ。金銭と対価できるくらい質の高い趣味)として続けていけたらと思う。「趣味」の域まで喜びをもって取り組み、質を向上させていければと思う。

英語教育1月号を読んで

第1特集「指導・学校・研究・・・もっとあれこれ 英語教育の当たり前を疑う」 第2特集「いまさら聞けない 高校新課程どこがどう変わる?」

教科書の音読って必要? 小菅敦子(元東京学芸大学附属世田谷中学校・武蔵野大学他)

新学習指導要領に変わってから指導内容が多くなり、ペースがつかめないこともあって、音読がやや疎かになっている。ここにきて、少しやり方を考えなければならないと考えていた。Chorus Readingについて、「教師は生徒が本当に教科書の文字を見ながら読んでいるか観察し、生徒の発する英語の音に耳を傾ける。」大きく、みんな揃っている方が美しく見えるし整って聞こえるが、果たしてみんなしっかり言えているかどうかは疑問だ。文字を見ながら口を開いて言えているかどうかが問題。Buzz Readingについて、「少なくとも2回読ませることを推奨したい。」slower learnerが1回読めるような配慮もある。 Individual Readingについて、「仕上げとして、生徒一人ひとりに読ませて、クラス全体に聞いてもらう機会を作りたい。」私の授業で言えば、exciting timeで、名前の書いているカードを引いて、その生徒たちに読ませると良いかもしれない。

ドリルや練習って必要?ーリスニング力向上の視点から 藤田義人(昭和学院秀英中学校高等学校教諭)

脳内にある音声と実際に話される音声がずれていることから、聞き取れないことがある。それに対処するために、「脳内にある自分の音声仮説と本物の音声とのずれを認識させる。その後、スクリプトと及び音声を確認した上で、生徒の音声仮説を修正させることになる。」また、「実際、授業の最後には完璧に聞けたと思っていた素材でも、少し時間が経つとすぐに聞き取れなくなるものである。それは生徒の脳内にある音声モデルがまだ不安定なためだ。その意味でも、家庭学習でもしっかり練習することで揺るぎのないリスニング力をつけるよう伝えている。」と、家庭学習でのリスニング学習を繰り返し行い、ルーティーン化すること促している。

困りのある生徒への必要な支援 UDの視点を持って教材を作成する 佐藤良子(麗澤大学講師)

テストの解答欄について、丸括弧(  )では、学習者に余計な負担をかけてしまうことが提案されている。言われてみれば納得。「罫線や枠で設けられた記入欄とは異なり、答えを水平に書くことが難しく感じる生徒もいるからです。」

マーケティングには「キャズム理論」というものがあり、集団全体の16%の人々が使用するようになると、その商品は一気に市場を席捲する。(佐藤明彦 教育ジャーナリスト)

めあての設定をしっかりすること。そのめあてにどれだけ迫れているか「中間指導」をすること、そして、その時間の「到達目標が達成されているか」振り返りカード等でチェックすること(太田洋 東京家政大学教授)

高等学校新学習指導要領の実施に向けてー指導と評価の一体化の実現 富高雅代(文部科学省教科調査官)

「指導と評価の一体化」の具体 ⑥主体的に学習に取り組む態度の評価について 目的や場面、状況などに応じた言語活動を行うためには、「外国語の背景にある文化に対する理解」、「聞き手、読み手、話し手、書き手に配慮」を伴う必要がることに鑑み、生徒が目的や場面に応じたコミュニケーションを図ろうとしている場面で、主体的に学習に取り組む態度を看取る必要がある。言語活動の場面で、思判表と主体的は一体的に行うことができる。両評価は一致することが多い。

高校の新しい学習評価に向けてーまずは評価基準を作成しよう (本田敏幸 千代田区立九段中等教育学校講師)

思判表の評価規準の例 コミュニケーションを行う目的や場面、状況などを記述し、特定の言語材料は考えない、また、文尾を「〜している」とする。主体的の評価規準の例、原則として、「思判表」の評価基準の文尾を「〜しようとしている」に替える。

授業力は「書く力」に比例する 教師のための綴り方教室から 第10回 第3章「編集力を鍛える」②「レアリア(実物教材)が「やりたい!」を引き出す」(中嶋洋一 関西外国語大学教授ほか)

“Realia-レアリア(実物教材)“の力である。さらに「即興の活動」「自分なりの考え」「自己責任」「制限時間」などの要素が加わるので、時間を忘れて取り組むようになる。学習の目的は、知識の獲得でも、試験に合格するためでもない。「概念形成」のためである。学習をとおして、自分の「概念」をさらに深く豊かにするためだ。人は生涯をかけて「学習」し続ける存在なのである。

英語の文字の指導法 第10回 指導の実際⑥ 手島良(武蔵高等学校中学校教諭)

「2線指導」の意義 自分が書こうとしている文字が、1 この2線間に収まるか、2 上に少しはみ出るか、3 下に少しはみ出るか、4 それ以外か、

「総選挙」は、general election、「解散総選挙」は、snap election

ブリティッシュ・カウンシルpresents English Richな授業のための指導技術ブラッシュアップ講座 第3回 「音読指導のブラッシュアップ」(ロス・マルコム、河合千尋 ブリティッシュ・カウンシル)

音読により2つの力を育てることができます。1つはデコーディング(文字の音声化)で、単語の綴りと音を正確に一致させることができる力です。もう1つはプロソディ(韻律)。これは適切な間、強勢、抑揚で音読できる力で、この力があると読み手がどの程度内容を理解しているかが聞き手に伝わります。

英作文の知識としては、仮定法の帰結節に現れる法助動詞として全人称に対して使えるwould, could, mightのみを教えれば良い。ただし、受容の知識として、主語が1人称のI/weの場合、帰結節にshouldが現れることがあり、その場合、wouldと同様の意で義務の意味はないことを英語教員や学習の進んだ生徒は理解しておくべきである。(野村忠央 立教大学准教授)


「社会に生きる個性ー自己と他者・拡張的パーソナリティ・エージェンシー」を読んで

学びと成長の講話シリーズ3 社会に生きる個性ー自己と他者・拡張的パーソナリティ・エージェンシー 溝上慎一(桐蔭横浜大学学長・教授)東信堂

 この本も「先生たちのリフレクション」と同様、1月8日の勤務校の道徳教育実践のプレゼンに向けて、柴田八重子先生(愛知淑徳大学)が送付してくださったもの。

 おもしろくて、すぐに読んでしまった。私が修士の時に動機づけについて研究していた際に、論文のテーマにしていた、A.バンジューラの「自己効力感」とエージェンシーについて書かれており、とてもわかりやすく理解できた。

アクティブラーニング(AL)が大切なのは、自己理解を深めるためには、他者理解がなければ、自分のことがわからないため。他者理解が自己理解に先立つとは、他者がいなければ、あるいは他者を理解できなければ自己を十分に理解することができないことを示唆する」

 そのことは次の記述からもわかる。

 「主体的な学びやリフレクション(振り返り)、探究的な学習など、近年実践が求められる自己主導型の学習が、(中略)他者との関係性が弱い生徒は自己主導型の学習が弱い、自己主導型の学習がなされているように見える場合でもそれが成長に繋がりにくい。」

また、協働学習が良い点として、

 「学習プロセスに他者を組み込む、ペア・グループワーク、発表などを組み込むことは、全ての生徒が、学習の内容に関する他者の理解や考えに触れ、相対的に自身の理解や考えを特徴づける、発展させることを目指すものである。他者との活動は自他の相違(ズレ)を生み出す。」

 「自他の相違(ズレ)は、他者との対峙(他者性)によって一個存在としての自己が発現する状況に相等しい。」

 「他者と対決しズレをなくすことで自己を成長・発展させることができる。(中略)生徒がずれを作り出した他者と対決しようと努力し、ずれを無くそうとするかどうかは、生徒の態度や動機に大きく依存するからである。(中略)しかし生徒を、他者と対決させてずれをなくすことに向けて同期づけたり行動させたりするのはそう容易いことではない。」

 傾聴する姿勢が大切であることも述べられている。グループやペアで意見や気持ちを述べていても、聞く姿勢がしっかりしていないと、他者理解を経ての自分への成長に結びつけることはできない。

 さらに、グループやペアワーク全てに教師は目を注げるわけではなく、そのために「押さえ」として、発表させることも大切である。自席で発表させると、聞く姿勢を保つことは難しいため、前へ出て発表させることで聞く環境を整えることができる(話しても安全安心という心理的な環境を保障することも大切である)。

 「前に出て発表する時、発表の生徒は、他の生徒(聴衆)から“見られる”ことを強く意識する。それは、身体が聴衆の面前にさらされ、視線を集めるからである。また、聴衆が鏡のような機能を果たして、(聴衆を)“見る”眼差しを“見られる“として折り返すようなものとも考えられる。」

 「発表する生徒に聞き手の状態や理解を意識させたい(←相手意識)。他の生徒が聞こえるように、理解しておもしろかったと言ってくれるように発表することは、そしてそのような発表を積み重ねていくことは、その手前の学習を深く、動機づけたものにするだけでなく、将来の仕事・社会に向けての資質・能力の育成にもつながっていく。そのために、生徒の発表を自己意識が高まる構図で行わせたい。

 私が英語のプレゼンについて、手書きのスケッチブックプレゼンテーションに拘っているのは、ネット上で発表したりデジタルでプレゼン資料を作成したりすることは、相手意識を考えることが希薄であるからである。(自己意識の高揚感が少ない)

 「SkypeやZOOMなどの通信ソフトを用いてインターネット上で発表をしても、自己意識はさほど高まらない。それは、自身の身体が他者に晒されていないからである。」

 振り返りについても、興味ある記述がある。

 振り返りは、その眺めたものの中から事柄を「選び」、繋いで「言語化する」ことである。振り返りが教育的に意義あるものとなるかどうかの鍵は、この「選ぶ」と「言語化する」作業の質にある。

 振り返りとは、活動や体験をこのような意味での経験、すなわち以前の自己より高次の自己へと発達させる作業であるとも言える。

 「外化させる」こと(発表、レポート、プレゼンなど)の大切さは、思判表の育成にも大きな影響を与える。

 なぜ外化すれば思考力・判断力・表現力が育つと考えられているのかも、この「選ぶ」「言語化する」のプロセスで言い換えるとよく理解できる。選ぶこと自体が「判断」、選んだ事柄を「繋ぐ」ときには、繋ぐ時の順序(論理的思考)が問われる。繋ぐプロセスにはさまざまな種類の「思考」が求められる。選び繋いで言語化すること、それすなわち「表現」である。こうして、自分の言葉で頭の中にある事柄を選び言語化する外化は、新学習指導要領で求められる思考力・判断力・表現力を育てる基礎的な活動となるのである。

 三宮真智子によれば、メタ認知の活動には、①モニタリング(現実に生じている事柄に気づき、感覚、点検、評価に関する活動)と②コントロール(目標を設定し、計画を修正する活動)の機能がある。

 reflectionは単に活動を思い返してまとめる「ふりかえり」というよりは、活動した結果をさまざまな文脈に関連づけて問い直し探求するだけにとどまらず、さらに問題のフレーム(枠組み)を確認・再設定(リレーム)し、次なる活動の方向性を見定める行為であると理解すべきである。

 なぜ、ペアワークやグループワークなどの対話的な授業を心がければならないのか。

 対話とは、自身の行動や価値観、世界観に影響を及ぼす他者との相互作用のことである。そして、そのような対話は、実在他者との実際の相互作用を自己に反映させた自己に関連づけた、極めてシンボリックな処理を伴う行為である。自己内に取り込まれた他者はもはや実在他者ではなく、人の自己世界に生息する表象的な他者である。

 この本には、「拡張的パーソナリテイ」という言葉が頻出する。本のタイトルにあるからだから、当たり前であるが、

 拡張的パーソナリティは、生徒の学びと成長を未来や社会に拡げて、自己と他者の観点よりももっと大きく議論することを可能にする概念である。

 未来や社会に拡げるという観点からすると、「ライフ」というワードも重要である。

 キャリア意識の指標において二つのライフとは、将来と現在の二つのライフの組み合わせを問うものである。質問では、「あなたは、自分の将来について見通し(将来こういうふうでありたい)を持っていますか)という将来に見通し(=Future life)の有無をまず尋ね、“もっている“と回答した人には引き続き、「あなたはその見通しの実現に向かって、今自分が何をすべきなのかわかっていますか。またそれを実行していますか」と問う。

 今回1番学びたかった、「エージェンシー」についても、述べられている。

 学習者のエージェンシーとは、学習者(生徒)が複雑で不確かな世界を歩んでいく力のことであり、自らの教育や生活全体、社会参画を通じて、人々や物事、環境がより良いものとなるように影響を与える力である。このためには二つの力を必要とする。①進んでいくべき方向性を設定する力 ②目標を達成するために求められる行動を特定する力

 エージェンシーが単に学習者の個性の発揮のみならず、教師や仲間たち、家族、コミュニティなど、彼らの学習に影響を及ぼしているさまざまな人々との双方向的な互恵的な協力関係を持つこと(Co-agree)まで含める概念であると強調されている。

 さまざまな人々と協同的に学び合いながら個性を発揮させていくエージェンシーが求められているのであって、それを自らの教育や生活全体、社会参画を通じて発展させていくことが「学習者のエージェンシー」の育成として謳われている。

 不確かな未来を切り拓く力、社会や環境と順応する力、仲間や教師と互恵的な関係を持ち共に学び合う力とまとめることができるかもしれない。

 私の修士論文は、「自己効力感、目標設定理論を駆使すると、英語学習への動機はアップし、英語力が高まる」ということについて研究した。自己効力感はA.Banduraが唱えているが、ここでも「バンデューラのエージェンシー論」が述べられている。

 バンデューラは、社会的状況に対する行為主体の社会認知的な力を「エージェンシー」と概念化する。バンデューラは、エージェンシーの特徴として、①意図性(意図を持って行為すること) ②将来の見通し(時間的な拡張、将来展望) ③自己の態度(自身を動機付け自己調整する)、④自己省察(メタ認知的な検討)の4つを挙げる。

 常々、「やらされている勉強」ではなく、主体的にする学習、自律的な学習者を育てなければと考えている。

 自己調整学習の主体的学習とは、「学習目標」(「毎日単語を10個覚えよう」)、「学習方略」(「繰り返し声を出して単語を覚る」)、「メタ認知」(「自分の考えの矛盾に気づく」)

 自己肯定感は中々上がらず、そのための手立てを講じたとしても、上げるのはかなり難しいことが書かれている。

 佐藤は(佐藤学先生)、自己肯定感の低い人の自己肯定感を高めようとしても、多くの場合は逆効果に終わることが多いと述べている。J.コテは、学業成績に効いているのは自己肯定感ではなく、自己効力感であると論じている。

 「今からやろうとしている活動(行事、こと)は自分なら上手にこなしていけるだろう」と行動に移る前から考えられること。それが、自己効力感である。ここでエージェンシーの定義が登場する。

 エージェンシー(主体性)とは、行為者(主体)に対して前のめりに取り組む状態を指す。

 記憶に関する情報処理について述べられている。

 「自己関連付け効果」と「自己生成効果」である。自己関連付け効果は、事物と事物をただ関連づけたり意味づけたりするよりも自分の何かしらに関連づけた方がより豊かにイメージでき、記憶にも残りやすくなるというものである。その自己関連がエピソード記憶あるいは個人的な出来事や経験といった自伝的記憶までを含むものになれば、(中略)自己生成効果は、外部から耐えられることよりも、自分で生成したことの方が記憶に残りやすいという効果である。課題を自己に関連づけること、自己の枠組みで理解や考えを外化することが学習を前向きに同期づけることは十分に考えられる。

「この生徒はおとなしいしコミュニケーション能力は低いけど、歴史が大好きなので、得意とするところを伸ばしてやりたい」をどう見るか私もこのタイプの生徒は大好きで、発表やプレゼンができない分、ペーパーテストなど別の部分で頑張ってもらえれば、、、と思っていたが、新学習指導要領を読むかぎり、その時代は終わったなと思い、4月には生徒には、プレゼンテーション能力が必要であることは伝えてきた。溝上氏も「厳しい物言いをせざるを得ない。対人関係・コミュニケーション能力の弱い生徒はトランジション(進学したり就職するライン)の観点から見て問題であり、先々苦労する確率が高いだろうと予測される。」と述べている。さらに、「個性が仕事・社会で通用するものなのかという現実的な視点も持ち合わさなければならない。」と言っている。人とコミュニケーションを取ったり、人前でプレセンテーションをするという能力は、ある意味画一的ではあるが、誰にでも必要な能力となってくるのだろうか。「対人関係・コミュニケーションをはじめとする資質・能力は、発達の問題があり、例えば高校生までにできなかったこと、十分に取り組まなかったこと、逃げてきたことは大学生になって十分にできないことも明らかになってきている。義務教育段階の基礎期はもちろんのこと、高校生くらいまでの間に脂質・脳お力の基本的なところを育てなければいけない。」

 「おとなしい子」は、パーソナリティとしての個性においては受容されるべきものの、社会としての個性においては育てられるべき対象であることがわかる

 やはり、静かに本を読み進めていく子どもでは、将来社会で生き抜いて行くことは難しいのかもしれない。

 習得した知識や技能を活用する学習や、課題を発見したり問題解決したりする探究の学習が求められる。それらは、仕事・社会に関連する生きた文脈で活用すること、仕事・社会の中にある課題を発見したり問題解決したりすることを特徴とする…

学習目標に基づく学習プロセスが「形成的評価」と呼ばれ、学習成果としての達成が「総括的評価」と呼ばれていることは、教育関係者にとっての基礎知識である。

 アクティブラーニングの基本である“書く”“話す”“発表する”等の「外化」の活動をさせると、生徒は何を学んだか、何を考えたか、さらには課題や授業に取り組む姿勢や意欲はどのようなものであるかが可視化される。

 私が知らない、新しい学習指導要領下での、教育の変遷、教育方法・内容、評価の仕方、子ども像などがよくわかった。私がまったく遅れていることもよくわかった。もっとたくさん勉強しないと。

 

 

 

「新学習指導要領ここを工夫してみよう」を受講して

中部英語教育学会三重支部12月例会 「新学習指導要領ここを工夫してみよう」ZOOM研修 瀧沢広人(岐阜大学准教授)2021年12月19日(日)ZOOM研修

身近な話題を用いて、会話をする。学力で勝負しない。→英語で授業をする 人はきづかないと、理解しない。新学習指導要領になってから指導する内容も多くなり、毎時間量をこなすことばかり考えていたが、興味づけ、動機づけもとても大切にしなければと思わされた。動機づけは、振り返りシートをさらに重視、「主体的に学ぶ態度等への評価」に加えることにより、メタ認知を高めることで、アップさせることができるようになった。どうやって、授業を面白いものにするか、興味を持てる内容にするか。

第二言語の認知プロセス インプット(気づき→理解→内在化(intake)→統合)➡️ アウトプット

言語活動をとおして ①英語環境を作る(教師が英語で話す)②身近な話題で生徒と会話する=即興的な会話 ③非母語同士でのコミュニケーションの仕方を学ぶ ④即興的でなくとも考える時間を設ける ⑤やりとりだけでなく、please tell me about~で、即興的な〈発表〉を。

言語活動とは、「実際に英語を使用して互いの考えや気持ちを伝え合うなど」の活動を基本とする

教員が英語で授業を行うことが、「言語活動をとおして」になる。

語彙知識→発音、意味、字形、文法(どのように使うか)、場面(どんな場面で)

WTC=Willingness to Communicate ○授業で、WTCを高める努力しなくては ○どのように高めるか→Teacher’s Immediacy(机間指導をよくする、リラックスした雰囲気で授業、ユーモアを持って授業、前後に話をする、関係のない話をよくする、笑顔で授業をする)

「女のいない男たち」村上春樹を読んで

「女のいない男たち」(村上春樹)文春文庫 2016年

村上春樹がノーベル賞を受賞する頃には、村上春樹の全作品を読破しているよう、全ての作品に手を出している。これは比較的新しい著作である。

あらすじ(Lin@文化論より)

様々な事情で身近な女性を失う男性たちを描いた短編集です。

妻の不倫を知りながら咎めることなく死別した俳優と無愛想な女性ドライバーの交流を描く『ドライブ・マイ・カー』、

ビートルズのイエスタデイを関西弁訳した友人の幼馴染と形式的に付き合うことになった男『イエスタデイ』、

52歳にして初めて一人の女性を愛するあまり死に陥った医師の物語『独立器官』、

空き巣に入ることに快感を感じてしまった主婦『シェエラザード』、

妻との別居中にバーを開店し、やがて自分が何か不思議な流れの中にいることを悟る男性『木野』、

『女のいない男たち』の6編です。

感想

とにかく夢中になって読んでしまう。日常でよくありそうな設定なのに、実話では絶対あり得ない話。主人公に感情移入し、その主人公になってしまいたいという気持ちが自分の中には生まれるが、今の家庭、今の生活で満足しているので、それもあり得ない。

いつもと同じで、この後どうなるのか、もう少し教えてほしいというところで終わってしまう。どの話の主人公も恋心を抱いた(シチュエーションはそれぞれ違うが)女性に心と体を没入させてしまうが、上手くいかず、喪失してしまう。頭の中でつづきを作っては1人楽しんでいる感じ。

ネタバレするので、あまり書けないのはいつも通り。

ラジオビジネス英語2021年12月号を聞いて

Thanks to the partnership with ABC, our revenue has risen fivefold. fiveholdは「5倍」の意味。

名前(漢字)の由来・意味 My name is MORI. MORI means “forest”. So, my ancestor was born from the forest, apparently. (私の名前は森です。私の先祖は森から生まれました、よく知らないですけどね。)

assertive(率直な)コミュニケーション論でassertiveとは、相手の意見を尊重しながら自分の考えを率直に伝えるコミュニケーション方法のこと。

What if we proposed he move to the western edge? What if ~?はWhat would happen if~?の略で、「もし〜だとしたら、どうでしょうか」という意味。仮定の一種なので、例文では、what ifに続く動詞は過去形となる。

address 対処する、取り組む ※よくわからなくなる

提案の仕方を考える ①意見を聞く ②共感・肯定する→③提案するという3ステップを確認