文部科学省作成 新学習指導要領移行期教材 Bridgeは新CSに対応して、思考判断表現力を養い、言語活動とはどんなものかがよくわかる教材でした。

 2020年2月9日(日)に森会(英語の先生の有志による勉強会)があった。

Bridgeをじっくり検証してみた。

 令和2年度から中学校1年生と2年生に配付される新学習指導要領対応の中学校外国語教材である。来年度の中1と中2は新学習指導要領(CS)の内容を履修せずに新しい教科書と向かい合うことになるため、文部科学省から配付される教材である。

 特徴としては、①語数が新CSでは増えるために、その語彙を補えるような文章がある、②思考力、判断力、表現力が培える問題が多い、③課題解決がメインとなっており、そのために自分はどうするべきか問われる場面がある、④「目的、場面、状況」を意識した言語活動となっている。⑤ 新CSでは必須の文法事項になる、現在完了進行形、仮定法過去、動詞+人+間接疑問文、形容詞+that節(これは私だけかもしれないが、日頃英文を読んでいてもあまり巡り合わないので、なぜこの文法が必要なのかわからない)などがある。

 すべてが新CSに対応していて、すぐれた教材だと参加者とともに感心していた。さらに、私たちは授業に対する考え方を大きく転換しなければならない。

 答えは一つではなく、課題解決のためにいろんな資料を活用しながら、答えを見つけていかなければならない。TALKやWRITEというコーナーもあり、パートナーと協力しないと答えられない場面も設定されている。「会話するのができない。」や「書くのができない。」など、現在指導者が苦慮している部分も乗り越えていかないと対応できない。その部分に議論が集中した。

 5分でもいいから帯活動でUNPREPARED状態で、フリートークをしていく、まずはfluencyを高めるところから、accuracyは話すことに慣れてから。さらに、書く方も視写ばかりではなく、自分の気持ちや意見を書く方に徐々にシフトしていかなければならない。それも帯活動や週末課題のなかで、少しずつ。

 参加者みんなで新しい方向がなんとなく確認できたいい週末だった。

ちなみに、森会というのは、Wさんという英語教諭が中心になって行われている、有志の英語の勉強会である。もうすでに5年くらいが経過しており、回数も40回を重ねている。参加者も少しずつ増えてきている。

「イヌの仇討」こまつ座第130回公演 井上ひさし作 東憲司演出

 これまでの赤穂浪士の討ち入りは、浅野内匠頭の無念を大石蔵之介を中心とする四十七士が晴らすというストーリーが多かったのだが、この劇はその概念を全く覆すものであった。

 時代の真実は虚偽と嘘だらけ。吉良は本当に悪者か。

 吉良が浅野内匠頭を貶すことから、殿中で斬りつける事件へと発展することとなるが、劇では、吉良が語る。「朝廷の使いが来ていて、(浅野の)宴の準備が疎かで厳しく話をするしかなかった。」さらに、「斬り付けられた後にどうして刀を抜かなかったのかというと、剣の達人である私(吉良)が剣を抜いていれば、喧嘩両成敗とどちらにもお咎めが下り、お上にも、家来にも迷惑がかかる」浅野はその当時流行していた「怒り病」にかかっており、すぐにカッとする人間になってしまったいた。

 討ち入りをされた後、当主となった吉良の息子は捕らえられたが、殺されることはなかった。吉良は炭焼き小屋に側近や女中、側室と2時間身を隠す。赤穂浪士の目的は、吉良上野介の首をは狙うことだけではなかった。

 大石内蔵助は、幕府への不満を晴らすために、吉良の屋敷に討ち入りに入った。生類哀れみの御禁令のために不自由している領民がたくさんいること、浅野内匠頭を事件直後に即日切腹、さらにお家取り潰し、召し上げられた領地は幕府直轄に。長年幕府の「犬」として忠実に仕えてきた吉良宅に討ち入りに入れば、復讐にもなる。吉良にも幕府にも恥をかかせることができる。

 吉良が将軍からもらった犬やその犬専用の座布団を、炭焼き小屋までしっかり持ち込んで、大切にしていたところが印象的だった。

 劇からわかった部分だけを書いてみたが、これはあくまでも、一つの見方である。ストーリーはたいへんおもしろかった。オススメの劇である。

大切な人の夢の実現を応援する人になるためには

 ポジティブな表現を使えば,ポジティブなイメージが頭に入り,成功に導くことができます。野球の試合で「フライを上げたらダメだよ!」と言うと、フライを上げてしまいます。言葉がイメージ化し,そのイメージは現実化します。「ゴロを打つんだよ。」と言えば,そのイメージが現実化します。

 2020年1月26日(日)津市高茶屋公民館で行われた津市PTA連合会主催の研修会に行ってきました。「PEP TALK(ペップ トーク)」という演題で,講師は日本キッズ体育協会プレイングマネージャー岡田康邦氏でした。自身も5人のお子様がいるということで,私と同じであることから,私の子育ての経験と重ね合わせながら聞くことができ,親近感が持てました。

 PEP TALKはアメリカ発祥で,元々はスポーツの大切な試合前に監督が選手たちにかける激励の言葉でした。ポジティブ語で,相手の状況を受け止めて,ゴールに向かって,短くてわかりやすい言葉で,人をその気にさせる、言葉がけです。 ①受容(事実の受け入れ)→②承認(とらえかた変換)→③行動(してほしい変換)→④激励(背中の一押し)がペップトークの4ステップです。特に、大切なのが承認で、事実を受け止めた後、結果が良くなくても、ポジティブな解釈をして表現することが必要です。例えば、「問題が起こった」→「成長のチャンスだ」や「遅刻をするな」→「余裕を持って行動しよう」など、事実と解釈を混同しないで、事実を受け入れてポジティブな言葉に変換して表現します。

 子どもは自信を持ったら、想像以上の実力を発揮することができます。そのためにも、普段からコツコツと小さな成功体験を積み重ね、私たち親(指導者)はペップトークを駆使し、ポジティブな表現で子どもたちを励ますことを続ける必要があります。子どもたちや大切な人の夢の実現を応援する人になれます。