大修館書店 July 2022 Vol.7 No.4
第1特集 時事教材で教室社会・世界をつなげよう いまだから取り上げたい防災・平和・SDGs 第2特集 現場から見えてきた いま大学院で学びたいこと 第3特集 今年も気軽に参加してみよう 夏のオンライン学会 このプログラムが熱い!
現場教員として博士課程に進学することで得られるもの 小林良裕
校務と両立しながらの論文執筆 一般的な博士課程の修了要件は、大まかに言えば①週に1〜2度授業に出て単位を取得し、②査読付きの論文を2つ程度書き、③博士論文を執筆する、という3点です。
1つの博士論文は、複数の論文をそれぞれ1つの章として組み合わせて作成されている。
リテリングの極意! 第4回 リプロダクションからリテリングへ飛躍するための指導アイデア 佐々木啓成(京都府立鳥羽高等学校教諭)
リテリングを促すための手がかり 手がかりの特徴は、キーワードが少なく、その代わりに絵や記号が多用されていて、かつ、全体的な内容が視覚的にストーリーとしてわかることである。☝️英英辞典の定義から学ぶ ここは、私も新出単語の学習をしているときに行っているので、この部分をリテリングの手がかりの部分に応用すべきである。
下手くそではあるが、いろんな絵や言葉を使いながら、手がかりを提示している。絵が下手でも、それが手がかりにさえなれば良いのである。リテリングをするときの想起させるための手段となれば良い。
より英語らしいライティングのために 英語の論理構造を理解する 長倉 若(Columbia University Teachers College上席研究員) 第2回意見文を論理的に書く
criticalという言葉は、日本語では時に「批判的」と訳されて、マイナスの意味で語られることもあるが、「内容を吟味しながら自問していく」という意で捉えた方がいい。
考えを広げるための6つの視点 1 Point of View(論点) 1番言いたいことは何か、それはなぜかという視点を持つ。これらが、書き手の主張(thesis)や理由(reason)を作り上げていく。 2 Evidence(論拠) その主張をサポートする具体的な例、データ、体験などを考える。3 Connections(関連性) その主張と、他で得た情報やこれまでに考えてきたことに何か関連はあるかを考える。 4 Alternatives(別の視点) トピックについて、書き手が提示した主張以外にもどんな視点があるかを考える。特に反駁を入れる論証をするためには重要になる。 5 Relevance(関係性) そのトピックが、書き手と読み手にとって広い意味でどのような意味を持っているのかを考える。 6 Action(行動) 書き手と読み手は、そのトピックに関連してどんな行動を取るかという、波及効果を考える。