月刊英語教育2024年8月号を読んで

大修館書店 The English Teachers’ Magazine August 2024 Vol.73 No.6

第1特集 児童生徒にすすめたい 夏休みの学習法 第2特集 五輪イヤーにチャレンジ! 英語以外の外国語を愉しもう

学習意識を改革するために「書く」ー ノートと共に学び、生きる 加藤聡子(神田外語大学准教授)

「書く」ことで私たちは情報を頭の中で整理し、「自分の言葉で表現」する過程を通じて、深い理解と気づきを得ることができます。現代は、スマホやパソコンでデジタル的な記録の取り方をすることが多くなりましたが、手で書くことは脳の記憶や理解に関与する部位を活性化させ、情報の定着を促進すると言われています。さらに、書いたものを見返すことで促される内省(リフレクション)のプロセスは、学びをより個人的で深いものにし、学習者オートノミー(学習者の自律性)を育てるのです。

リフレクティブ・クエスチョンとは、「自分は何を学んだのだろう?」「もし違うやり方でやったら、どうなっているのだろう?」「自分は何をためらっているのだろう?」「本当にしたいことって、なんだろう?」など、洞察を深め、成長を促すような質問のことです。書いたものを読み返すときに、こう言った質問を学習者自身に投げかけさせることをオススメします。

評価・テストのお助けQ &A 第5回 「学習評価に関する参考資料」から学ぶ②ー「中学校外国語科」 澤井陽介(大妻女子大学教授)

「知識・技能」の評価は「習得したか・身につけているか」を評価するものであるため、実際に授業内で取り上げた言語材料を用いることが求められますが、「思考・判断・表現」の評価については、むしろ授業内で取り上げて生徒が覚えてしまっていると「知識・技能」の評価との判別ができなくなることが懸念されるため、授業内で取り上げなかった言語材料で構わない(むしろそのほうが趣旨にあっている)ということです。

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