「相撲を世界に」を指導して

🟢導入の工夫と手応え

導入発問:「これまでに打ち込んできたことがあるか?」
→ 部活動など、自分の経験と重ねながら話す生徒が複数いた。
→ 自分ごととして物語に入っていくきっかけとしては成功。

🟠人間理解の発問(見直しの視点あり)

実施発問:「人生の節目で今さんはやめようと思ったのはなぜか?」
→ 反省点:「やめようと思った“理由”」よりも、
 **「その時どんな気持ちだったか?」**の方が本人の内面に迫れた。

→ 読み取り道徳的な流れになりやすいため、感情や心情に焦点を当てた問いにする必要がある。

🟠価値理解の発問(改善点あり)

実施発問:「やめようと思ったのに続けてこれたのはなぜか?」
→ 反省点:「理由」を問う形がやや説明的に。
 「続けようと思った時、どんな気持ちだったか?」
 → 続ける選択をした心の動きを考えさせた方が、価値の深まりにつながる。

🔵自己を見つめる発問(良好)

実施発問:「やめようと思っても、頑張ってやり抜いてきたことはあるか?」
→ 多くの生徒が活発に発言。部活、友人関係など、リアルな経験とつなげていた。
→ 生徒の感情が動いたことが伝わり、深い振り返りにつながった。

🟣まとめと次への意識

研究授業へ向けて、発問の質と順番の精査が必要。特に、「読み取り→感情→自己」と進む設計がカギ。

今回は、生徒が「自分の言葉」で語る場面が多く、価値の深まりが見られた。

一方で、「理由を聞く」問いが多く、説明型になりがち
 → 今後は「どんな気持ちだったか」「どんなことを感じたか」を問う発問へ意識的に切り替えること。

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