いくつになっても「ずっとやりたかったこと」をやりなさい。〜人生の「第2幕」のはじめ方〜 It’s Never Too Late to Begin Again!

いくつになっても、「ずっとやりたかったこと」をやりなさい。〜人生の「第2幕」のはじめ方 It’s Never Too Late to Begin Again. ジュリア・キャメロン/エマ・ライブリー著 菅 靖彦 訳   SUNMARK Publishing

最近、『いくつになっても、ずっとやりたかったことをやりなさい ― 人生の第2幕の始め方 ―』という本を読みました。

英語タイトルは “It’s Never Too Late To Begin Again”。

著者は ジュリア・キャメロン & エマ・ライブリー、翻訳は 菅靖彦さん、サンマーク出版から出ています。

ジュリア・キャメロンと言えば、世界的ベストセラー『ずっとやりたかったことを、やりなさい』で有名ですが、今回は 「定年後・セカンドライフのためのクリエイティブ回復本」です。

仕事という時間の枠から解放されたとき、人は自由になるはずなのに、逆に時間を持て余し、何もできなくなってしまう──そんなリアルな現実に対して、この本はこう語ります。

「遅すぎる、なんてことは決してない。」

むしろ、人生の後半だからこそ、やっと本当に自分のための時間が持てる。

ならば、やりたかったことを始めよう。

演劇でも、楽器でも、脚本でも、文章でも、アートでも──「今さら」なんて言葉は必要ない、と強く背中を押してくれます。

創造性を取り戻すための3つのツール

この本の核となるのが、ジュリア・キャメロンおなじみの3つのツールです。

① モーニングページ

朝いちばんに、手で、ただ書く。

数ページ、思うまま。誰にも見せない、振り返らない。

ただ、頭の中の声を書き出す。

「脳を掃除するための時間」

これがキャメロンの表現です。

頭の中に溜まっている不安・心配・どうでもいいことまで全部吐き出す。

だからこそ、自分の本音が見えてくる。

とても地味だけど、ものすごく力のある作業だと感じました。

私自身、5年日記を書いていますが、これはまさにモーニングページの役割を果たしてくれているのではないかなと思います。

② アーティスト・デート

人は誰でも心の中に「インナーチャイルド(内なる子供)」を持っている。

その子を喜ばせるための 週1回・1人だけの小さな冒険。

・海まで日の出を見に行く

・子どもの頃好きだった絵本を探しに行く

・ライブや美術館に行く

・知らない街を散歩する

目的は一つ。

「心の中の想像の井戸を満たすこと」

私の場合、時々行くライブやスポーツ観戦が、まさにこの役割を果たしていると感じました。

③ ソロウォーキング

ただ歩く。

健康のためではなく、心を開くための歩行。

景色、風、音、人の気配──それが思いがけないひらめきを連れてくる。

私は毎日のジョギングがこれに相当します(今は腰の問題で休憩中ですが…)。

「足を動かすと、頭も動き始める」これは本当に実感します。

「手書き」は創造性のスイッチ

この本の中で印象に残ったのが、手書きの力についての記述でした。

「手書きはより多くの神経回路を開く」

殴り書きでもいい。

形になっていなくてもいい。

とにかく書くことで、思考が解放される。

これは確かに、文字を打つのとはまったく違う感覚があります。

心に残った言葉たち

本の中には、人生後半を生きる人に響く言葉がいくつもありました。

息をしている限り、何か良いことをするのに遅すぎることはない。

すべての人が天才である。

しかし木登りで魚を評価すれば、魚は一生「自分は愚かだ」と思い込むだろう。(アインシュタイン)

特別支援の子どもたちと関わる教育の現場にも通じる言葉です。

「評価の枠」だけで人を測ってはいけない。

人にはそれぞれ輝く場所がある。

そして一番大事なこと

キャメロンはこう言います。

成功には2つの方法しかない。

1つ目は始めること。

2つ目は続けること。

実にシンプル。

でも、本当に難しくて、そして本質です。

さらに、彼女は 「シンクロニシティ(意味のある偶然)」 について語ります。

ただの偶然ではなく、動いている人にだけ訪れる偶然。

モーニングページを書き、歩き、心を開くことで、そういう偶然に気づけるようになる。

これは「運」ではなく、「準備された心が見つける必然」なのだと感じました。

私自身の今へのつながり

読みながら何度も思いました。

「ああ、自分はすでに結構やっているじゃないか」と。

日記を書き、ライブに行き、走って、挑戦して、まだまだ学びたいこともある。

定年が近づいてきても、人生は縮小していく必要なんてない。

むしろ、ここからが「第2幕」。

まとめ ― 遅すぎるなんて、誰が決めた?

この本は、

●第二の人生を前にして戸惑っている人

●「もう無理だろう」とどこかで諦めてきた人

●心の中にまだ火種がある人

そんな人の背中を、やさしく、でも力強く押してくれます。

人生は、

終わりに向かってただ消費するものではなく、

自分をもう一度つくり直すチャンス なんだと教えてくれる一冊でした。

私もこれから、

自分の「やりたいこと」にちゃんと名前をつけて、

小さな一歩を踏み出していきたいと思います。

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