トム・クルーズの“本気”に震えました──3時間があっという間だった至高のアクション体験
「気がついたら、もう終わっていた」──それが観終わった直後の率直な感想です。
上映時間は3時間。最初は少し身構えてしまいましたが、いざ始まってみると、時間の流れを全く感じさせないほど、物語に引き込まれていました。ストーリー展開はテンポが良く、常に緊張感があり、目を離す暇もないほどでした。
なかでも圧巻だったのは、やはりトム・クルーズのスタントシーンです。ご存じの方も多いと思いますが、彼はスタントマンを使わず、すべて自ら演じているとのこと。その“本気”が、画面越しにビシビシと伝わってきました。
特に、バイクで崖から飛び出してそのままパラシュートで降下するシーンでは、観ているこちらの足の裏がくすぐったくなるような、そんな感覚になりました。手に汗を握るどころではなく、息をするのも忘れてしまうほどの緊張感。まさに“覚悟”の演技でした。
ただ一つ残念だったのは、これまでのシリーズをあまり観てこなかったことです。回想シーンや仲間たちの登場に、何か“思い出”のような雰囲気を感じたのですが、自分には背景がよく分からず、少し置いていかれてしまった印象がありました。シリーズを追ってきた方にとっては、きっと感慨深いシーンだったのだろうと思います。
それでも、作品の完成度は非常に高く、過去作を知らなくても十分に楽しめました。そして、「これを機にシリーズを見返してみようかな」と思わせてくれるほど、強く印象に残る映画でした。
ちなみに、先週観た『国宝』も星4.5以上の作品で、2週連続で大満足の映画体験となりました。上映後、スクリーンを後にしたときの、あの満たされた気持ち。あらためて、「映画って本当にいいな」と感じる瞬間でした。
今週もまた、「観てよかった」と素直に思える時間を過ごせたことに、心から感謝しています。