悪いことを考えすぎて堂々巡りするくらいなら、今の生活を大切にしてやるべきことをやる〜「考えすぎない」(本田時生)を読んで〜

人から心ないことを言われたり、上から目線で接しられたり、きつく言われたり、それに傷ついてしまう自分がいる。起こる可能性の少ないことや過去にあったことについて、あたまのなかでどうどうめぐりしてしまうことがよくある。

「こういうこともある」「こういう人もいる」と軽く受け流したり、「今はこんなことを考えるのはやめよう」「今できることを全力でやろう」と考え方を変えることが大切であることがわかった。

「考えすぎない」ということは、「必要以上に考えない」ということ。「考えない」ということは、「そのことを考える代わりに、他のことをする」ということ。望ましいのは、自分が幸せになれることをすること。

自分の考えすぎに気づいた時に、「こんなことを考えるより、〇〇をしよう」「嫌な人のことを考えるより、好きな人のことを考えよう」と考える。

気分転換のために、幸せになれることをする

悩む暇があったら、自分の夢や目標を実現するために時間とエネルギーを使うこと。

「考えすぎない」ということは「時間を大切にする」こと。

「考えすぎないようにして、その分、幸せになれることをやろう」

「楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しい」のだということがわかりました〜「人生うまくいく人の感情リセット術」(樺沢紫苑著)を読んで

ネガティブに考えてしまうところがあり、夜中に目覚めて無限ループに陥ることがたまにある。どういう心持ちで行けばいいのか、なかなかわからないし、毎回同じ状態になってしまう。考え方と感じ方をいったんリセットすれば、うまくいくようになりそうだ。

「ワクワクする」というポジテイブな言葉を発すると、脳のパフォーマンスが上がり、行動もそれに伴っていく。「できなかったらどうしよう」という不安がたとえあったとしても、「ワクワクする」と言っておいたほうがパフォーマンスの質は向上する。

「どん底」=貴重な時間 と考えた方がいい。この経験を糧にして新しい自分を作り上げていく。

「先のことは考えるな。今にフォーカスしろ!」無駄な動き、くどくど考えて無限ループに陥る、は止める。「今どうするかだけ考えて、不安や焦りと言った感情をリセットする。」

【ヘルパーズハイ】自分のためではなく、ボランティア活動など、みんなのためにがんばると、その状態になり、エンドルフィン(ドパミンの20倍の幸福物質)が分泌され、健康的で長生きする。

苦手な人と付き合わなければならない時、「人を変える努力はムダ、人間関係を変える努力をする。」具体的には、「人間関係を変える第1歩は、相手を肯定すること」まず相手を1人の人間として肯定することから始めないと、建設的なコミュニケーションはスタートしない。決して、苦手な人に「マイナスのラベリング」をしないこと。よく話して見ないとその人のことはよくわからない。もっと付き合ってから判断しよう。「『相性』とはしょせん先入観。」

本能的に、「嫌」「嫌い」と感じる人は、自分と似たもの同士。自分の悪い面を認めたくないときに、ほかの人にその悪い面を投影して押し付けてしまうような心の動きが生まれてしまう。たしかにそうかもしれない。苦手な人のことをもっと観察してみようという気になる。

人間の印象は初対面の時に90%決定し、後からその印象を帰るのは非常に難しい。「初頭効果」

嫌いな人の悪口は言わない方がいい。それで、きらいの感情を増幅してしまう。その悪口は全て自分に返ってくる。かげ口は止めて、「かげほめ」をするといい。嫌いな人を褒めると、面白いほど、人間関係が改善する。

「返報性の法則」とは、人から親切にされると、何かその人にお返しをしたくなること。「好意の返報性」とも言う。しかし、これは「悪意」にも当てはまるので注意。

人と良好な関係を築くには、コミュニケーションの量を増やすこと。「挨拶」「雑談」「聞く」。「話す」と「聞く」は2:8くらいの比率が理想。自分は相槌を打ち、時々コメントを挟むくらいがいい。カウンセリングと一緒。

のれんのように話を受け止めると、話している方もふわっと優しい感覚に包まれるので、癒される。人を優しく「受け入れる」。のれんの法則で対応すると、ネガティブな感情も受け流すことができる。

私は25年くらい5行日記を書いている。日記による癒しがある。「表現による」癒しと「内省による」癒し。

「楽しいから笑うのではない、笑うから楽しいのだ。」(ウィリアムジェームズ精神科医)「感情」よりも「行動」が先に生じる。従って、笑うと楽しくなるというベクトルができる。

笑う、人の悪口は言わない、人を褒める、無限ループに入ったら別のことに没頭する、人に親切にする、話す聞くは2:8

授業で使用するワークシートを作成するには、ワクワクさせるような内容を入れると、よいことがわかりました。〜英語教育2020年4月号〜

ワークシート作成には、7steps必要であることがわかり、そのステップがそれぞれとても大切であることがわかった。

1 自然な英語になっているか 2 レベルは適切か 3 感情を突き動かすものになっているか 4 思考を働かせるものになっているか 5 気付きを促しているか 6 やりとりする作りになっているか 7 内容と文法のバランスはよいか

1に関しては、どうしても作成者の英語教諭のオリジナルの文になってしまい、自然な英語とは程遠くなってしまうことがある。ALTなどのネイティブに聞ければいいのだが、なかなかその機会も少ないので、鈴木先生はWeb活用を推奨している。Just the word (http://www.just-the-word.com/)

サイトはとてもわかりやすく、これからも自然な表現がチェックしていけそうだ。

3に関しては、なかなか実現できない。具体的には、プリントをしながら、生徒がクスクスと笑ったり、笑顔になっているかどうか。また、反対意見を持ったり、怒りが込み上げてきたり、悲しい気持ちにな流ようなプリントにするよう工夫すること。鈴木先生曰く、「感情は、それがポジティブであれネガティブであれ、言語習得を促進させる。」ということ。努力してみる価値はある。

4に関しては、「効果的なワークシートはもっと頭を働かせる、思考力に働きかけるものである。」「書かれている内容を推測したり、知っている知識を書かれている内容と結びつけたり、」ただの穴埋めや一問一答ではそのような思考力を必要な内容にはなっていかない。なるほど。

5に関しては、気づきを促しているかどうかについてである。ターゲットへの注意を促すことから、ターゲットに下線を引いたり、ボールドにしたり、色で強調したりすることが必要である。

「ワークシート作成の7stepsー第二言語習得研究(SLA)の視点から」という宮城教育大学准教授 鈴木渉先生の記事を読んで、特に、ワクワクするような内容のワークシート作成を心がけることが大切であることがわかり、早速4月から実践してみることにする。

意思を貫くことで救われる命がある〜「1917命をかけた伝令」を観て

「もうダメだ」と思った時は、諦めることも肝心である。「やめたほうがいい。」「やっても無駄だ。」と言われたら、心折れる。「上司からの命令であったとしても、別の部隊の上司から命令を受けたら、それに従わざるを得ないと考えてしまう。」どんなことがあっても、自分の意思を貫くことでたくさんの兵隊の命を救うことができた。自分の意思をどうしても貫かなければならない時が一生に一回はある。

監督サム・メンデスが、第1次世界大戦を舞台に描く戦争ドラマ。若きイギリス兵のスコフィールドとブレイクの2人が、兄を含めた最前線にいる仲間1600人の命を救うべく、重要な命令を一刻も早く伝達するため、さまざまな危険が待ち受ける敵陣に身を投じて駆け抜けていく姿を、描いている。1917年4月、フランスの西部戦線では防衛線を挟んでドイツ軍と連合国軍のにらみ合いが続き、消耗戦を繰り返していた。そんな中、若きイギリス兵のスコフィールドとブレイクは、撤退したドイツ軍を追撃中のマッケンジー大佐の部隊に重要なメッセージを届ける任務を与えられる。戦場を駆け抜ける2人の英国兵をジョージ・マッケイ、ディーン・チャールズ=チャップマンという俳優が演じている。(映画.comより抜粋、改編)

全編カメラ1台のワンカットで撮影されているという触れ込みであるが、CGなどで場面転換がされるところでは、いったん場面がカットされているようだ。しかし、ワンカットで撮られているシーンもかなり多くあり、そのシーンはかなり緊張があるストーリーが展開されている。カット割がされていないのに、次のシーンへ吸い込まれていくようにストーリーは移っていく。シーンとシーンのつなぎ目の違和感は全くなく、荒々しいところから静寂した美しいシーンへと動いていくところは見事である。

途中まではストーリーをブレイクが引っ張っていったので、彼が主役だと勘違いしてしまった自分がいた。しかし、途中で絶命し、そこからはスコフィールドが伝令を伝えるために危険な場所を疾走する。戦場で共に命をかけて戦っている兄弟や戦火のなか誕生したい小さな命を必死で守る母親。瀕死でも愛国心から敵兵に抗う兵士。野営場でも常に命を落としかねない状況で過ごす兵士たち。

殺さなければ殺される、そんな緊迫したシーンが随所にあり、戦争の恐ろしさが醜く描かれており、一方で命の大切さ、尊さを丁寧に描いている。

「意思決定」が滞るのは縦社会や官僚制度が邪魔している。大きな事故の裏ではこんなことが起こっていた〜「Fukushima 50」を観て〜

生死がかかっているような状況で、現場で起こっていることに即座に対処できないのは、「意思決定」に時間がかかるからであるということがよくわかった。当時英字新聞では、“FUKUSHIMA Triple Disaster”という言葉がよく書かれていた。「地震、津波、メルトダウンの3つの災害に福島が襲われている。」という意味である。メルトダウン(炉心溶融)に関しては、アメリカの新聞は早くから「起こっている」と書かれていたにもかかわらず、日本のメディアは一切認めようとしなかった。報道統制がしかれていた。同じように、現場での生死をかけた原発を救うための作業は、東電本社や政府の意向で適切に行われなかったことが映画を見ているとよくわかる。「シンゴジラ」でも同じようなシーンがある。現場での意向を無視して、全く状況を分かっていない上層部が、自国や他国への体面を繕うためだけに、間違った判断をしてしまっていた。

2011年3月11日に発生した東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故で、東電社員の佐藤浩市扮する伊崎利夫と発電所所長の渡辺謙扮する吉田昌郎たちが、現場に留まり奮闘し続けた人々の知られざる姿を描いた物語である。海外メディアが「生死をかけて発電所を未曾有の事故から守った50人の作業員を「Fukushima 50」と呼んでいた。2011年3月11日午後2時46分、マグニチュード9.0、最大震度7という日本の観測史上最大となる地震が起こり、太平洋沿岸に押し寄せた巨大津波に飲み込まれた福島第一原発は全電源を喪失する。このままでは原子炉の冷却装置が動かず、炉心溶融(メルトダウン)によって想像を絶する被害がもたらされることは明らかで、それを防ごうと、伊崎利夫をはじめとする現場作業員や所長の吉田昌郎らは奔走する。

これ以上作業を続ければ、放射線を体に浴びる容量が超えてしまい、死に至るかもしれないというケースにおいても、作業に出かけるメンバーに手を挙げる作業員が少ない。一方で、家族もいるし自分のためにも発電所から早く退去したいと申し出る作業員たちもいる。「私ならどうするか」自分に投影して考えてしまう。「一生懸命」という言葉の成り立ちを考えざるを得なかった。

イオンシネマの「ワタシアター」の会員になっている。400円の会費で、毎月1本映画が1200円で観れる。使わなかったら、翌月に繰り越しができる。さらに、試写会のお知らせがメールで送られてきて、応募すると抽選で公開前に無料招待される。私はそれに当選して、3月6日公開のところ、2月18日に観に行くことができた。映画好きのM r. Tだけでなく、皆さんにおすすめの映画である。

OVER the RAINBOWの聞き方が少し変わりました。〜映画「JUDY 虹の彼方に」を観て〜

Somewhere over the rainbow Way up high There‘s a land that I heard of Once in a lullaby

「どこか虹の彼方に ずっと高く登ったら 素敵な場所があると いつか子守唄で聞いた。」

きっと主人公のJudyはいつか自分がなんの苦労もせずになんの気兼ねもせずに、好きな人たちと好きなことをしながら、心安らかに、暮らせる場所があると信じて、2歳からやらされていた芸能生活を続けていたに違いない。その夢も叶うことなく47歳の生涯を閉じてしまった。

これは、1922年から1969年まで47年を全速力で駆け抜けたJudy Garlandという20世紀を代表するアメリカ人の歌手の物語(実話)である。

幼少の頃から歌手として第一線で活躍し、富と名声を手に入れるも、4人の男性と結婚離婚を繰り返し、子供を3人もうけるが、一緒に生活したいと希望してもそれもままならない。酒と薬に溺れる毎日。再起をかけてイギリスで公演を打つも、成功を収めることはできなかった。アメリカとイギリスで離れ離れになった子供たちと過ごすことが夢だったが、それも水泡となる。

ラスト7分でJudyが最後のステージで歌うOver the Rainbowは圧巻である。Judy役のRenee Zellwegerはこの作品でアカデミー主演女優賞を獲得している。

酒、薬、同性愛、エンターテイメントの虚構など、当時の様々な世相を反映している映画である。

お金持ちになれれば幸せになれる、と私は信じて疑わなかったが、実際はそうはならないということが嫌という程、心に叩きつけられる作品である。

Mr. Tという映画好きの友人がいる。彼の薦めでこの作品を観にいくことにした。彼は感動することがあってもほとんど泣いたことがないと常々言っているが、その彼が大号泣したと言っていたので、楽しみにしていた。私は歳をとってきたせいか、かなり涙腺が弱いので、ボロボロ泣くにちがいないと思っていた。しかし、涙は出たが、号泣するまでには至らず。別の友人も号泣したとのこと。私のポイントがずれているからなのか。

発信することで自分が成長する 〜OUTPUT 学びを結果に変える アウトプット大全(樺沢紫苑著)〜

本をたくさん読めば、自分の知識も増えるし、学ぶことが多ければ多いほど自分の成長にもつながると思っていた。しかし、読まないよりはいいが、読んだだけでは自分の成長には繋がりづらいことがわかった。読んだことをOUTPUTしないといけなかった。具体的には、ブログなどで発信することで、学んだことを自分なりにまとめることができる。

講演会で学んだこと、映画や演劇を見て感じたこと、本を読んで学んだこと、しばらくするとかなりの内容を忘れてしまうし、人に話すときには学んだことをまとめて話すことは愚か、内容もあやふやになっていることが多い。それは学んだことをまとめていないからだった。

インプットにはからなずアウトプットをセットにすること。アウトプットの6つのメリットがある。1 記憶に残る 2 現実が変わる 3 楽しい 4 行動が変わる 5 自己成長 6 1〜5は全て結果につながる 

ポジティブな言動で周りを満たすと、よい。Yes How話法というのは、「業績アップしてるね。」→「どうすればもっとよくなる?」という言い方をすると相手のやる気をアップさせることができる。また、雑談力が大切で、リーダーには必須の能力。自分から嫌いな人に声をかけられる手段である。「ギブ&ギブ」の精神で。とにかく役立てるように頑張ろう。「あいつの頼みなら仕方ない。」と思ってもらえるように。

「自己成長を促す叱り方」についても、「怒らない、感情をぶつけない」、「修正したい具体的な行動を指摘する」、「フィードバックする」、「叱る、叱られる」信頼関係を築く、For you あなたのためにの視点で叱ることが大切

いつも笑顔でいることのメリットも書かれていた。1 免疫力アップ 2 ストレス緩和 3 痛みを緩和させる 4 血糖、血圧、便秘解消 5 記憶力アップ 6 幸せになる 7 ポジティブになる 8 長生きする 著者の樺沢さんは精神科医なので、科学的に7つの点をしっかり説明してくれる。私はいつも笑顔ではないので鏡を見ながら口角を上げる練習をすることにしたら、あまり嫌なことが起こらなくなった。笑っている時は嬉しい幸せな時なので、脳がそのことを記憶していて、口角を上げるだけでそういうふうに感情を騙してくれるみたいだ。

この本で、学んだこととして、感謝、褒める、笑顔、脱悪口、いつもポジティブに、睡眠7時間がある。それぞれ全てが自分のためにも周りの人のためにも良いし、よい関係を作ることができる。

学んだことをOUTPUTすること、自分の感情や言動のOUTPUTを心がけるだけで、自分を幸せにすることができることがわかった。かなりこの本からは影響を受け、こうしてブログを始めることにした。

「パラサイト 半地下の家族」を観て、「匂い」について考えてみた

 「パラサイト 半地下の家族」を観た。アカデミー賞受賞すぐ後だったので、イオンシネマはいっぱいだった。同僚の薦めもあり、かなり期待して行ったが、期待どおりおもしろかった。しかし、いろんなことがフラッシュバックしてきて、しばらく心が苦しく、ふさぎ込んでしまった。

 韓国のかなり傾斜のある坂道に建てられた家。下り坂に建てられているので、窓からの景色は坂道の道路より下にある。酔っ払いが小便をかけるような近辺の環境。その家に住む父母、主人公(男性)と妹。貧しく、その日暮らしの生活をしていたが、主人公は友人から富豪の女子高生の家庭教師を紹介してもらうと、状況は一変する。家族全員が富豪の家に家族とは明かさずに仕事にありつき寄生することになる。

 ネタバレになるので、これ以上は書かないが、

 「匂い」が隠れたテーマになっているように感じた。匂いはそれまでにあったことを即座に思い出させてくれる。「ん?冬の匂いがする。」と感じられる寒い日もあるし、「この匂いはあの人だ。」と人を思い浮かべる時もある。生ゴミの匂いを嗅ぐと、プーケットの朝の路上の風景を思い出す。香水の匂いを嗅ぐと、アメリカの空港を思い出す。

 半地下に暮らす人たちには、半地下の匂いが染みついている。生活の臭いなのか、不衛生がゆえについた匂いなのか。この家族はその匂いから逃れようとするが、染み付いた匂いだけでなく、彼らの暮らしからも逃れることはできない。

 半地下に戻ってしまった母と主人公。半地下ではなく、全地下へ行ってしまった父親。亡くなってしまった妹だけが天上へ行き、地下から逃れられたのかもしれない。

江戸川乱歩の「人間椅子」や「屋根裏の散歩者」を思い出す。

新学習指導要領下での評価方法、特に「主体的に学ぶ態度」はどう評価すればよいか、わかりました。

 2020年2月10日(月)鈴鹿市立神戸中学校で行われた、関西大学外国語学部教授 今井裕之先生のご講演を拝聴させてもらう。かなり有益だった。さすがは今井先生、いつもながら、優しい語り口で要点を捉えて教えてくれる。

 新学習指導要領下では、評価の観点が現在の4項目から3項目に変わる。全ての教科が同じ観点に変更され、「知識技能」、「思考力判断力表現力」、「主体的に学習に取り組む態度」になる。

 この3観点の中でも、「主体的に学習に取り組む態度」の評価については、どのようにしていけばいいか、同僚や仲間の間でもかなり論議を読んでいるところであったが、今井先生の話を聞いて少しわかった気がした。

 「主体的に学習に取り組む態度」は、「粘り強さ」と「自己調整」であるとのこと。「粘り強さ」に関しては、言語活動の中で目的場面状況を意識した5領域の活動がしっかりできているかどうか。それは、パフォーマンステストや日々の振り返りで測ることができる。また、「自己調整」は、メタ認知を向上させること。学びを継続させるにはどうすればよいか、計画的に取り組むことや、自分の学びの強みと弱みを知ること、学びの中でわかったことやわからなかったことを理解すること、など。これは「振り返りカード」で評価することができる。

 パフォーマンステスト、振り返りカードの活用をもっとしていかなければならないことがわかった。

文部科学省作成 新学習指導要領移行期教材 Bridgeは新CSに対応して、思考判断表現力を養い、言語活動とはどんなものかがよくわかる教材でした。

 2020年2月9日(日)に森会(英語の先生の有志による勉強会)があった。

Bridgeをじっくり検証してみた。

 令和2年度から中学校1年生と2年生に配付される新学習指導要領対応の中学校外国語教材である。来年度の中1と中2は新学習指導要領(CS)の内容を履修せずに新しい教科書と向かい合うことになるため、文部科学省から配付される教材である。

 特徴としては、①語数が新CSでは増えるために、その語彙を補えるような文章がある、②思考力、判断力、表現力が培える問題が多い、③課題解決がメインとなっており、そのために自分はどうするべきか問われる場面がある、④「目的、場面、状況」を意識した言語活動となっている。⑤ 新CSでは必須の文法事項になる、現在完了進行形、仮定法過去、動詞+人+間接疑問文、形容詞+that節(これは私だけかもしれないが、日頃英文を読んでいてもあまり巡り合わないので、なぜこの文法が必要なのかわからない)などがある。

 すべてが新CSに対応していて、すぐれた教材だと参加者とともに感心していた。さらに、私たちは授業に対する考え方を大きく転換しなければならない。

 答えは一つではなく、課題解決のためにいろんな資料を活用しながら、答えを見つけていかなければならない。TALKやWRITEというコーナーもあり、パートナーと協力しないと答えられない場面も設定されている。「会話するのができない。」や「書くのができない。」など、現在指導者が苦慮している部分も乗り越えていかないと対応できない。その部分に議論が集中した。

 5分でもいいから帯活動でUNPREPARED状態で、フリートークをしていく、まずはfluencyを高めるところから、accuracyは話すことに慣れてから。さらに、書く方も視写ばかりではなく、自分の気持ちや意見を書く方に徐々にシフトしていかなければならない。それも帯活動や週末課題のなかで、少しずつ。

 参加者みんなで新しい方向がなんとなく確認できたいい週末だった。

ちなみに、森会というのは、Wさんという英語教諭が中心になって行われている、有志の英語の勉強会である。もうすでに5年くらいが経過しており、回数も40回を重ねている。参加者も少しずつ増えてきている。