新学習指導要領における「指導と評価の一体化」について研修しました

 2020年5月30日に森会が中川公民館で行われた。これは「有志の英語教員の研修会」であり、1ヶ月に1回、土日祝日を利用して、授業力向上を目指す教員が集っている。私も都合が悪く、2〜3ヶ月お休みしていたので、久しぶりの参加となったが、いつもより熱い気持ちが伝わってきた。6月1日より学校再開の本格始動ということもあり、やる気も伝わっていた。コロナ感染拡大防止のため、しばらくは小規模な開催だったようで、今回は普段より多く9名の参加があった。

 最初に、全英連三重県大会で中学校授業実演を担当した、S氏より、新学習指導要領 に実施における「指導と評価の一体化」について、まとめたものをPPTで発表があった。

単元を貫いて計画を立てること、単元が終了したらどのようなことができるようにあるのか、単元目標を適切に立てること

 平木調査官からは「指導案については、当日の流れを詳細に記すというより、単元計画を指導案に詳細に記すべきである」という講演を聞いたことがある。当日の授業は単元のどこに位置し、どんな単元計画の中でなされる授業なのかを知る方が大切であるとのこと。また、S氏と同僚のI氏のビデオ授業からは、Can-doリストとも整合性を図りながら、単元終了後には、「どんなことができるようになるのか」「どんな生徒になるのか」、単元開始後の最初の授業で提示すべきであることを示してくれた。そして、まとめの活動をしっかり提示し、「どんなことができるようになるのか」ということを実感させることが大切である。

生徒の学習改善、教員の指導改善ための評価であるべきである。必要性、妥当性のない活動や指導は見直す。

 指導と評価を一体化させるべきである。評価は生徒の評価をするだけではなく、自分自身の英語指導への評価もしていくべきである。自分への英語指導の評価が適切であれば、生徒への指導が変わり評価も変わっていくことになる。

新学習指導要領における学力観がそのまま各教科の評価の観点と一致する。「何を学ぶか(知識技能)」「何ができるようになるか(学びに向う力・人間生の涵養(主体的に学びに向う力)』」「どのように学ぶか(思考力・判断力・表現力)」

 主体的に学びに向う力の評価が難しい。自らの学習を調整するなど、メタ認知を高めることが肝要であることがわかる。学習方法や学習態度、どのような勉強方法が自分に合っているか、計画的に勉強ができるかなど、自己調整学習ができるかどうかということであろうか。「〜しようとしている状況」を評価する。自分の学習を自覚的にとらえる状況を評価する。「自己調整」と「粘り強さ」がキーワードである。「粘り強さ」については、筆者の以前の投稿に、今井裕之(関西大学教授)先生のご講演の記録参照。

中間指導で文法の正確性を高めていく。

 メインの活動を一度で終わらせず、パートナーを変えて何度か行わせる。それぞれの活動を始める前に、自分の中で何が足らないのか、どうすればもっと適切に相手に伝えることができるのかを考えさせる必要がある。さらに、めあてに迫るためにどう工夫をすればよいか、中間指導で考えさせるべきである。その際には、文法や発音が正しいかどうかなどの正確性を意識させるべきである。

知識・技能は「知識」と「技能」で分て考える。技能においては、「実際のコミュニケーション」において評価すること

  知識はペーパーテストでも評価できるが、技能はパフォーマンステストなどで、「実際のコミュニケーションにおいて」をルーブリックに明記して行う必要がある。

新言語材料(新出文法)にとらわれない。音声の指導は常にし続ける。

 設定しためあてが達成するための活動(タスク)において、「できるようになること」が第1目標で、そこに新言語材料を使用する必要がなければ、それにとらわれる必要はない。確かにこれまでも、その言語材料を意識するがあまり、不自然な会話になってしまったり、コミュニケーション活動が適切に成立していなかったりした。

思考力・判断力・表現力は、目的、場面、状況に応じてコミュニケーション活動を行い、評価する。

知識技能はaccuracy(正確性)が必要だが、思判表にはfluency(りゅうちょうさ)が必要。

 これはペーパーテストでも同じことが言える。たくさん書けばいいのか、少なくても正確に書かなければならないのか。英作文の大問でいつも立ち止まってしまうところである。評価項目によって分けることが必要である。

新しい評価では、観点のばらつきは起きにくいはず。

 ばらつきが生まれたら、必ず自分の指導に戻り、自分の指導を評価して、新たな指導に結びつけること。PDCAサイクルを機能させる。

 どの評価がどの活動にあたるのか、どの指導の時にどのように評価するのか考えていくことが大切である。知識技能の5領域はどの活動で評価するのか、パフォーマンステストなのか、ペーパーテストなのか、ポートフォリオなのか、プレゼンテーションなのか。技能を統合した活動の中で評価することも考える必要がある。例えば、用意された状態でスピーチをさせる(「話すこと(発表)」知識技能)、スピーチ終了後に聞いている側から質問させる(「話すこと(やりとり)」知識技能)、スピーチの感想を書かせる(「書くこと」思判表)で評価できる。来年度の実施に向けて、ソフト面(指導要領の徹底的な読み込み、指導と評価の一体化参考資料の読み込み)、ハード面(3観点と5領域のクロス評価の設定とCan-doリストの見直し)。

 しかし、S氏との雑談の中で、「新しい学習指導要領が出たばかりでの考え方は、2〜3年すると勝手に歩き出して、違った解釈になることがある。」20年前に「言語文化」が観点に入ったときのことを思い出した。準備することは大切なことだが、あまりにも拙速に対応し過ぎると、後付け解釈に翻弄されることにもなるので、情報には敏感になって、常にアンテナを高くしておく必要があると、アドバイスをしておいた。

 

 

 

食品ロスをなくすためには、賞味期限だけを鵜呑みにしない

 実践ビジネス英語5月号 Lesson3 「食品ロスを減らす」Reducing Food Wasteを2週間聞いて

食品ロスは世界中で大きな問題になっている。日本でも廃棄される食品は莫大な量である。近年では、「恵方巻」が大量に廃棄されているという報道があり、今年は予約販売をしている店舗が多いと聞く。今回のビニエットではアメリカと日本の食品ロスについて、Alex & Alexで働いている主人公の上田翔太が同僚と雑談をしているというシーンから始まる。

More than 40 million of our fellow Americans face the problem.

4000万人以上のアメリカ人が飢えに直面している。

A whopping 20 percent of the food that we put on our plates wind up in the garbage.

お皿に盛り付けてある20%の食料をゴミ箱に捨てている

Studies show that that wasted food could feed two billion people.

そのゴミ箱に行った食料で世界中20億人を養うことができる

Japan is one of the world’s biggest food importers.

日本は世界最大の食料輸入国の一つである

The country is only about 40 percent of self-sufficient in terms of food supply.

日本の食料自給率はたった40%である

Our annual food imports are about 58 million tons, and we waste the equivalent of 30 million tons of food.

5800万トン輸入して、3000万トン捨てる

All that excess food contributes to climate change as greenhouse gases are produced in the process of deposit.

廃棄処理過程で温室効果ガスが発生し、気候変動の一因となっている

Overly large packages and portions result in a lot of wasted food.

アメリカでは、大きすぎるパッケージで盛り付けられることが原因

But in Japan, a lot of food waste consists of returns from supermarkets and convenience stores after the expiration dates.

日本では、レストランやコンビニからの期限切れ食品の返品が主な原因

Some food companies are trying to tackle this problem by setting voluntary standards that stream the labels to just two phrases such as “Best by” a measure of quality and “Use by” a safety flag.

食品会社の中には自主基準、「推奨期限」と「使用期限」を設けて、この問題に対処している

“Best by” dates indicate when food is no longer at peak quality.

「推奨期限」は食品の質が最高ではなくなる日を示している

“Use by” label should be applied to ready-to-eat foods like meat spreads, sushi and prepared salad and sandwiches.

「使用期限」はサラダやサンドウィッチなど、すぐに食べられる食品に適用すべき。

賞味期限を過ぎてもほとんどのものは食べられるのだから、自分の舌や鼻を使って食べれるかどうか判断している。食品ロスをなるべく無くしていきたいと思っているので、たくさん買わない、たくさん作らない、たくさん盛り付けない、など、消費期限のラベルを鵜呑みにしないのと同様、気をつけていきたい。

私の実践について、振り返る機会がありました

英語教育(大修館書店)5月号(May 2020 Vol.69 No.2)

 Plural Eyes©️というソフトの紹介があった。ビデオ映像とICレコーダーの音声を同期することができるらしい。(pp.24~25)(宮崎 貴弘(神戸市立い合高校)

https://flashbackj.com/product/pluraleyes

 あれほど得意だったPCが年齢とともに、疎くなってしまい、きちんとできるかどうかわからないが、リスニングテストや教材作りには役立ちそうだ。値段は37,800円。どう考えるか。

pp.46~47 萩原一郎先生(都留文科大学特任教授)、久保野りえ先生(都留文科大学非常勤講師)

 「文法導入は文法を英語で説明するのではなく、自然な形で使われ方を示す。」

 私も授業で実践しているように、Oral Introductionの中で自然な文脈の中でたくさんの例文を示すことだと思う。Visual Aidsを使用しながら生徒に身近な話題を取り上げて、理解しやすいように工夫することが大切。

 「はじめに文法事項の形と意味について明示的に日本語で説明するのは演繹的(deductive)な方法です。それに対して、新出文法事項が使われている場所を複数示し、そこから文法に導くのは帰納的(inductive)な方法と言えます。この帰納的導入がつまり英語での文法導入となるわけですね。」「ルールが先にあるわけではなく、使われている『ことば』が先にある。」

 上記のようなやり方で、たくさんの例文をきかせてやることが肝要。分からないながらも、一生懸命頭の中でこれまでに積み重ねた知識から、新しいルールを模索しようとすることが大切。

 「覚えるべきルールをはじめから一方的に伝えられるよりも、新出文法事項の入った英文を場面が設定された中で聞き、頭を働かせ考える過程を経てから説明を聞いたほうが、聞く力、考える力がつき、印象に残るではないでしょうか。」

P.48 山本耕平先生(京都府立宮津高校教諭)

 「『知的好奇心を刺激する授業デザイン』として、例えば、授業の冒頭で世界で起きているニュース(authentic materials)を動画や静止画として利用しながら文法事項の復習や本時の導入が短時間で行えます。」「特に、ニュースを用いた導入・復讐は好評で、生徒は今日はどんな私いいこと(世界の出来事)が学べるのか楽しみにしています。」

 Oral Introductionで、生徒がワクワクするような仕掛けを何とかしたいと思っていたのだが、ニュース動画を見せて、問題意識や課題を設定させた後、タスクを与えて、表現させるというのも一つの方法だと学んだ。

p.49 「ノート作りは必要?」奥柱 桂先生(帝京大学講師)

 「まず、授業前にまだ十分理解していない英文を書く意味は何でしょうか。苦手な生徒にとってはただ呪文を書き写しているだけになります。単語の意味調べも入門期ならともかく、新出単語が増えてくる中学2年生以降では、負担が大きく、機械的な作業になりがちで、単語は頭に入りません。また先に単語の意味を調べてしまうことで、文全体の意味を推測しながら初見の英文を読むこともできません。」

 全く同意する。指導主事時代もそれ以降もそれ以後も、研修会等でこのことについては、ずっと話し続けたが、聞き入れてもらえない先生がいる。それはその先生方の責任もあるが、ご自分が習った先生のやり方の呪縛に囚われていることが多い。むしろ、私たち世代の英語教員の責任かもしれない。音声導入するか何度も読んで音声が頭に残った文字を書き写すことは、文字と音声の一致から英語を使える状態にするという意味から有効なことだと思う。しかし、読み方もわからない単語をいくら書き写してもその単語は使えるようにはならない。絵を写したりするのと同じ作業である。

自分を好きになる、人の悪口は言わない、いつも笑顔で、時間の余裕を持って心に余裕を③

「きっと明日はいい日になる」田口久人著(PHP出版)を読んで

歳を重ねても若々しい人は自分で限界を作らず新しいことには挑戦しているから 歳を重ねても美しい人はいろんな経験や失敗を重ねて自信を持っているから 歳を重ねても魅力がある人は自分の心と向き合ってありのままでいるから 歳を重ねるのは悪いことではなくどのように生きたいか(歳を重ねて)

常に「若い人」でありたい。見てくれも、心の中も、考え方も、行動も。実年齢よりも10歳くらい若く見られるようになったのは、そう心がけているからかもしれない(初対面の人から随分年下だと思われてタメ口をきかれることがあり、おもしろいので放っておくと、2〜3日してベタベタの敬語に変わることがある)。私の連れ合いも本当に若く見えるし、見られる。お互いの共通点はきっと好きなことをたくさんしていて、お互いがお互いを束縛し合わないということかもしれない。束縛すると、好きなことを好きなだけできなくなってしまう。夫婦で決められたこと(家事や子育て)を協働して行う。それ以外の時間は自分の好きに使う。失敗ばかりの人生だったから、その分自信がついたのかもしれないし、これからどうやって生きていこうかということについても、しっかり考えている。いつまでも青春でいたい。

頑張れない時は頑張らない 無理をする姿を見て喜ぶ人はいないから 自分を大切にすること あなたの笑顔がまわりの力になる(自分を大切に)

病気で休職するまでは、「倒れるまで頑張り続けるのが、自分のモットー」だった。若い時はこれでもやっていける。いや、やっていけた。そろそろ終わりが見えてきた今くらいは、体力や忍耐力も少し落ちてきているので、無理を続けるとすぐに体調や精神的な不調に結びついてくる。小さい頃からずっと無理ばかりしてきて、努力ばかりしてきて、そうやり続けることでやっと人並みになれたので、今もそれを続けようとするが、もうやらない。頑張れない時は頑張らなくてもいい。それが自分を大切にすることだと学んだ。

大切な人から自分から目をそらさないこと 失ってから気づかないように(そばにいる)

これは私の連れ合いのことである。よき理解者で、両親がいない今、最も尊敬する人である。大切にする。そして、⬇️も夫婦生活と家族での生活のこと。もう、4人が家の外で自立しているので、たまに子どもたちが揃うと本当に嬉しい。

小さな幸せを見失わないこと まわりに流されないこと 自分を信じること(生きる意味)

やり方はいくらでもあるから決めつけないこと 問題にぶつかったらシンプルに考えること 曖昧にしていることを今すぐ終わらせること 過去を変えようとせずに今を変えること 恥ずかしがらずに いつも感謝の気持ちを伝えること 傷つくことを恐れずにありのままの自分を見せること 今までの自分がやらなかったことには挑戦すること まわりにどのように思われても1番大切な人と一緒に過ごすこと いつでも人生は自分次第で最高になる(最高の人生を送る8か条)

問題が起こると、問題はどうして起こったのかばかり考えて、今咄嗟に何をすれば問題解決に結びついていくのか、それを見失ってしまうことがある。「今することって何だろう?」過去や未来ではない、今、たった今、何をすればいいか考えることが大切である。そして、大切な人と過ごすありがたさやその感謝の気持ちを伝えること。自分のしたいことをいっぱいして、自分なりに幸せな生き方をしていこうと思う。

 

読売新聞に取材していただきました

読売新聞5月19日三重版

 今回の取材は、Unit1とUnit2の間にある、Daily Scene1の動画撮影を取材していただいた。タブレットの前で一人で授業をしているのをたくさん写真撮影していただいたが、非常に違和感があった。教室の黒板の前で一人で授業、生徒はいない、その代わりに新聞社の方が1時間近くずっと写真を撮影していた。

 授業ビデオは、音素カードが3本、教科書についてはUnit 0, Unit1-1-1, 1-1-2, 1-2-1, 1-2-2〜Unit2-1-2まで、12本アップしたことになる。会話練習ノートは教室と音が響きやすい体育館のものと2本アップしてある。そして、受験生に向けて、「ミニミニ文法講座」という難しい部分をわかりやすく解説した動画を作成している。これも本日5月21日アップロード分で7回目になる。英語だけで23本がんばった。

「学年通信」は、休みの日も一人でアップしたので、3月9日から登校した数日間を除いて毎日アップしたことになる。40本以上はアップした。

 今回は緊急事態であったため、クォリティや正確性などは二の次にして、とりあえず、担当の先生がやっている授業を動画でアップした。もっと上手く撮影している、クォリティの高い動画は山ほどある。しかしながら、自分の担当の先生が出演して授業をすることに非常に価値がある。子どもたちは安心感を感じられるようだ。たくさんの保護者から称賛の声をいただいた。「ごはんの時に、森先生のビデオや学年通信を楽しみに見ているんですよ。休校が終わってもずっと続けてくださいね。」私たちのような素人がクォリティの低い動画をアップしているのに、そこまで言っていただけるのは本当に嬉しい。やりがいがあるというものである。そうまでして褒めてくださるのは、やはり、顔なじみの先生が頑張って動画をアップしているということである。

 何とか、ミニミニ文法講座だけはこれからも続けていきたいし、別のチャンネルで英語の授業や英語教育について、趣味について、アップしていければと思う。

自分を好きになる、人の悪口は言わない、いつも笑顔で、時間の余裕を持って心に余裕を②

「きっと明日はいい日になる」田口久人著(PHP出版)を読んで

一人でいるから孤独なのではなく さびしいと思うから孤独になる 一人だからこそできることもある 一人だからこそ強くなれることもある 自分と向き合った時間は糧となる 一人を楽しめばいい (一人になればいい)

私は一人が好きだ。みんなといるのも楽しいが、一人でいるのも楽しい。友達に必ず人を誘って行動する人がいる。それは否定することではないが、一人の行動も楽しいことはいっぱいある。ブログを書いたり、Youtubeをアップしたり、読書をしたり、映画を見たり、演劇を鑑賞したり、勉強したり、ウォーキングをしたり、旅をしたり、一人でないとできないこともいっぱいある。「自分と向き合う」というフレーズの意味が、いつも、わからない。自分と何をすることが「自分と向き合う」ことなのか。対話する?時間を過ごす?自分について考える?誰か教えてください。

自分のことを自分以上に思ってくれる人がいるのなら 手放さないこと (手放さないように)

私にとっては、家族だ。愛する連れ合いと5人の子ども。私のことを私以上に心配してくれたり喜んでくれたりする。

ほめられることを期待して思い通りにならず 今よりも過去のことばかり考えて必要以上に自分にダメ出しして 自分のことを傷つけて苦手だとわかっているのに無理して続けようとして ほどほどにできず完璧を求めてうまくいかなかったことばかりを思い出して 自分が嫌いになる自分も好きになるのに特別なことは必要ない できない自分も含めて好きになればいい(自分嫌いな人の特徴)

私のことだ。合気道も無理して続けた。黒帯を取った。もっとやりたい。でも、「行きたくない気持ち」がずっとあった。前日の夜から緊張してあまりいい気分ではなかった。稽古に行くと集中してできる。きっといつかは楽しんでできるようになるだろうと思って続けたが、やはり楽しい反面苦手でやりたくないという気持ちがずっと続いた。周りからも、「そんな苦手だと思っていることをよく続けてられるね」と言われた。苦手でも嫌でも続ける自分を認めることが自分が存在する価値であると思い込んでいた。しかし、やめてしまった今では(本当はやめていない。師範には「休む」としか言っていない)、心安らかな週末を毎週迎えられる。⬇️のフレーズもそんな自分にぴったりのフレーズである。

うまくいく自分しか認めないと辛くなる ありのままの自分を認める

また、次のも自分には欠けていることである、

自分を好きになることでしか人生は変わらない できた数より頑張った数を数えてみよう(自分は自分)

合気道では本当に苦労したので、努力した自分を褒めてあげたい。

本当にどん底ならそれ以上下がることはない あとは上がるだけ

⬆️は病気にかかって、休職した私がその時の新年に自分に言い聞かせたこと。ウルフルズの「今宵の月のように」を聞きながら、「いつの日か輝くだろう 今宵の月のように」とサイパンの海に浮かぶ満月の写真入り年賀はがきにそう書いて、自分宛に送った。その年賀状は今も目の前に置いて、どん底から這い上がって今自分がいることを確認している。⬇️も併せて、肝に銘じたい。

ピンチから生まれたチャンスは見逃さないこと 不可能を可能と思う人が未来を作る

また、

できないのではなくできることが違うだけ 他の人ができても気にしない自分と同じだと思わない 今の自分ができることをすればいい思いっきり今を楽しめばいい(自分らしさ)

それと、

どんなペースで歩いてもいい 自分が心地よいなら どんなゴールを目指してもいい(いろいろな道)

は、出世やお金儲け、人の上に立って仕事をしていこうと少しでも考えていた自分を諫めるいい言葉だと思った。自分のペースでやる。嫌なことを我慢してやることはもうしない。ゴールは自分で設定する。

いい仕事をしたいなら 価値観が異なる人を受け入れなさい 一人で抱え込まず頼りなさい 愚痴を言うのをやめなさい 自分から挨拶をしなさい 笑顔で話しかけなさい 気遣いと感謝の気持ちを忘れないように いい人生が待っている(いい仕事)

価値観が異なる人 人を頼る 愚痴はダメ 笑顔 感謝 これらが自分ができていない部分 いい仕事をする人になるために、頑張らないと。

何をするにしてもその選択をしたのは自分(何度失敗してもいい)

よく連れ合いに言われるセリフ 失敗したときに「なんでそうなったか」聞かれると、「こうだったから仕方なく」や「○○がやれって言うから」などの理由を言うと、「どういう理由や言い訳があったとしても、誰がやることを決めたの?お父さんでしょ!?だったら、自分で決めたのだから自分のせいでしょ!不幸な結果になって責任を負わなければならないのなら、あやふやな態度は取らないで絶対断らなければならなかったね。」と言われる。確かにそのとおり。絶対にそのとおり。ぐうの音も出ない。やると決めた時から、自分の責任。ただ、何度でもトライできるし、失敗も何度もできるから、やろうとすることが大切。そんな連れ合いは⬇️のような人

運のいい人の近くにいるだけでいい それだけで運はよくなる(運を待つ)

口ぐせのように謝るのをやめなさい 他の誰かと比べて自分を嫌いになるのをやめなさい 誰かに認められたくて頑張ろうとするのをやめなさい 無理して予定を入れて満足するのをやめなさい 誰にでも好かれようと我慢するのをやめなさい 何でも一人で抱え込むのをやめなさい 頑張れない自分を責めるのをやめなさい 勝手に壁を作って一人で生きようとするのをやめなさい もっと自分を好きになりなさい(もうやめなさい)

自分が好きではないから、自信を持って毎日の生活を送ることができないし、自分に自信がないから人に頼れない。自分を誇れないから人から嫌われないように振る舞ってしまう。やはり、もっと自分を褒めてあげよう。そうすれば、自分を好きになれるかもしれない。 

自分を好きになる、人の悪口は言わない、いつも笑顔で、時間の余裕を持って心に余裕を①

「きっと明日はいい日になる」田口久人著(PHP出版)を読んで

白湯を飲むこと(「朝の過ごし方8カ条」)

このところ毎朝白湯を飲むことにしている。国分太一も毎朝飲んで、ゆっくり景色を見ながら、その日の予定を確認するのだそうだ。私もやってみると、ボーッとしながらも、その日の予定に付随するいろんなアイディアが思い浮かんでくる。暖かい水がゆっくり体に沁み渡ってくるのがわかる。生きる活力が湧いてくる。

親切にしたことは自分から口にしないこと 相手のためにしたことはすぐに忘れること(「口にしない」)

相手のために頑張ればそれは自分の喜びとなり、やがて自分に返ってくることは、「いつも機嫌がいい人の小さな習慣(有川真由美著)」で学んだ。しかし、それは無償の奉仕であり、見返りを期待してはいけないということ。

たのしい うれしい おもしろい しあわせといつも口に出していれば人生はもっと楽しくなり幸せは続いていく(「口に出す」)

ポジティブワードを常に口に出していきたい。私は、元来、ネガティブである。「用心深く物事に対処できるという点では、ネガティブでもいい」と野村克也さんから学んだが、目の前にある当たり前の幸せやあえて言葉にする必要のないような楽しいことなども、呟いてみることで幸せを実感できるのではないか。

命を頂くから「いただきます」 命をいただいたから「ごちそうさま」(「食べること」)

子どもたちにはこの話をよくする。加工されたものしか口にしたことのない現代の子どもたちであるが、生き物の命を頂いて、私たち人間は命を維持していることを忘れてはいけない。

始める前から失敗について考えないこと 失敗してから考えればいい

いつも不安材料を無意識に探してしまっている。起こりもしないことを考えては暗い気持ちになる。今はウキウキして楽しい時間なのに、「イヤイヤ浮かれていてはいけない。その内、難しい事案がやってくるから」今未来のことを考えるのではなく、起こってから考えればいいのだ。これはどの本にも書いてある。

苦手と思う自分がいるだけ 自分の思いが相手にも伝わり 相手から苦手と思われてしまう(「苦手な人はいない」)

「この人は苦手ではない」と自分に言い聞かせるためには、どうしたらいいのか。私は「好きか嫌いか」だけで、または、「自分によくしてくれる人かそうでないか」だけで、人を判断してしまう。そこで、下の名言 ↓

たとえ相手がしなくても自分から笑顔で挨拶して 相手の嫌なところよりよいところを見ようとし 相手の素敵なところを口に出して伝える どんなに腹が立ってもまずは話を聞き どんなに忙しくても相手の目を見て話す 近すぎず遠すぎずほどよい距離感を保ち 相手に合わせるばかりでなく自分の意見も述べて 相手が大切にしていることをできるだけ尊重する まずは相手に期待せずに自分から動くこと(「人間関係がよくなる8カ条」)

やってみたことはあるが、心がこもっていないことを見透かされてしまったのか、うまくいかない。これも訓練なのだろう。ステップバイステップでやっていこうと思う。

思ったことを相手が受け取りやすく話すのが好かれる人 反論したいときほどまずは相手の話をしっかり聞く。

私は自分の話ばかりを早口で喋ってしまう。もっともっともっともっと聞こう。

自分を好きになればいい 信じればいい 自分を大切にできるない人は他人を大切にできない

自分を好きになるにはどうすればいいのか?いつまでも「理想の自分」に追つけない「現実の自分」がいる。不器用で何にもできない自分を変えるために、小さな努力を毎日コツコツ続けて、やっと「今の自分」がある。しかし、常に目標が達成される度に「自分の理想」をもっと高いところに設定してしまうのかもしれない、無意識に。だからいつまでも、「今の自分」が「理想の自分」に追いつけず、「自分」を好きになれないのかもしれない。もっと自分を労ろう。できている自分を口に出して言って労ってあげよう。

感謝の気持ちを持ち続ける人に幸運は訪れる(「生きているだけでいい」)

どんなことでも感謝の気持ちを忘れない。口に出して謝意を伝える。

コンパクトで、わかりやすい「文法の解説」をYoutubeにアップしました

 あえて、授業では、文法の解説はしていない。私より説明の上手なStuart先生(デジタル教科書の中で登場する)にお願いして、2〜3分説明してもらっている。これが大変コンパクトでわかりやすい説明なので、子どもたちにも人気である。

 文脈の中で理解してもらいたいという気持ちもあって、言語材料のモデル文をなるべくたくさんOral Introductionで、聞かせるようにしている。その中で大体どんなことを言おうとしているのか推測させる。さらに、Interactionでは、自分や友達が指名され、まだ曖昧な言語材料の入った文を使わされることにより、「あー、こうやって使うんだ。」と気づきを与える。そして、ペアワークや個人練習で口慣らしをして、タスクを与え、その時間のめあてへと迫らせる。

 しかし、この休校で個人的に英語学習の悩み相談をすると、「文法がわからない。」というコメントをたくさんいただいた。

 やはり、体系的にわかりやすい文法の説明が必要だと感じ、「ミニミニ文法講座」というネーミングで、7〜8分の動画を作ってみた。

 「見てもうう」ということを第1目標に掲げており、わかりやすさ重視であるので、その回の内容は全体を網羅していない可能性がある。全部詰め込みすぎるとわかりづらい内容になってしまったり、時間が長くなったりするからである。各学年10回くらいの動画をアップしようと思っている。

「振り返りカード」で信頼関係を構築する礎を作ることができます

「生徒の前向きな気持ちを育てる振り返りーEnglish Journalを活用して」 山田奈美(三重県立亀山高等学校教諭) 英語教育(大修館書店)5月号(May 2020 Vol.69 No.2) pp.14~15

 筆者の山田先生とは何回かお話しさせていただいたことがある。とても生徒思いで愛情深く、芯の強い先生であるという印象だった。英語教育にも常に情熱を持っておられて、前向きに教材研究や授業研究に取り組んでおられる。

 私も「振り返りカード」と称して、生徒にその授業の「振り返り」を書かせている。私の場合、「振り返り」とは、「めあてに対する振り返り」だけでなく、授業の反省、感想、疑問点、質問などを含んでいる。私も筆者と同じように、ラポール(生徒と教師の親和関係)の形成を一番の目的としている。現在は担任を持っていないので、先生との関係づくりが難しい。この振り返りカードが一役を担ってくれていると思う。

 「感想や質問だけを書くのなら、カードを書かせる意味はなく、しっかり『めあてに生態する振り返り』を書くべきである」というご意見もある中、筆者は三浦孝先生(静岡大学名誉教授)の「英語授業への人間形成的アプローチ」を引用し、「今日の授業で学んだこと、感想、質問」を書かせているとのこと。特に、授業と関係ないことでもOK。ジャーナルの留意点としては、山田先生曰く、① 楽しむこと、② 対話を大切にすること、③ ムリをしないこと、である。

 私自身も、読むことは大変楽しみにしている(①)。②のために設定しているので、これは大いに納得できる。③はもちろんである。楽しみにしているので、ムリをすることなはい。

 山田先生は、「“English Journal”の活用が安心して英語を使える、英語の授業に臨める、教師対生徒、生徒間の親和関係につながっている」と仰っている。

 私は、大いに、自分の「振り返りカード」の継続に勇気をいただいた。

笑顔を心がけるだけで、幸せがやってくる Chapter 6

いつも機嫌がいい人の小さな習慣〜仕事も人間関係もうまくいく88のヒント 有川真由美著 毎日新聞出版

 76 生活の優先事項を3つ以内に絞る (pp.182~183)

 私の連れ合いを見ていていつもそう思う。忙しく、あれもこれもやりたいとバタバタ動いている私は、いつも時間や強制力や自分のエゴに縛られ、あまり幸せそうではない。連れ合いは、のんびりして、好きなことしかやらない、というか、好きなことしかやらないように見えるが、毎日楽しいと言っている。何が違うのか。「自分が本当にしたいことが何なのか、わかっている。」それに比べて、私はやらなくてもいいことまでやっているのかもしれない。思い切って、スパッといろんなことをやめてしまってもいいかもしれない。すると、本当に、「自分は何がしたいのか、優先すべきことは何なのか」が見えてくる。

 あれもこれもと、あきらめない姿勢は、一見パワフルに見えますが、現実は、どれも中途半端で不満が残り、疲れてしまうはずです。なにより、ほんとうに大切なことが分からなくなってしまうのです。優先事項を3つ以内に絞って、私たちが「やらなきゃいけない」と思っていることのほとんどは、実は「やらなくてもいいこと」なのです。「自分は何を大切に生きるのか?」自分の大切なものをちゃんと理解している人は、幸せで魅力的に見えます。優先事項を絞る習慣で、人生の時間を大切にできるようになるのです。

78 「時間がない」と言わない (pp.186~187)

 朝の時間さえ自分の生活リズムの中に入れ込めば、時間がないことはない。若い頃の私は、朝起きて身支度をして朝ごはんを食べてすぐに仕事に行っていた。起きてから30分くらいで出勤していた。職場についてもまだ目覚めておらず、ボーッとしていた。今は4時半に起きるようにして、家事、トレーニング、勉強、読書などをしてから、6時半に自転車で職場へ出かけるようにしている。1時間前には職場について仕事をする。朝の時間はほんとうに貴重である。早く起きる分、早く寝る。苦手なことをスモールステップでやったり、このブログを書いたり、朝の2時間は私にとってほんとうに貴重な時間である。その時間を有効に使うようになってから、仕事の段取りをしっかりつけ、休暇も調整し、遊びや自分の時間に当てられるようになった。それまでの私は、休暇があっても、「何か仕事が入るといけないから空けておこう」とか、真面目に仕事に向き合う人のようなフリをして、実は自分のために時間を使えない臆病な人だった。今は「『時間がない』とは言っていない。」

 「これはしたい!」「この人に会いたい!」そんな経験は、一生の財産になると思うのです。忙しい人をよく観察すると、そんな人に限って、ちゃっかり遊んでいたり、しっかり勉強を続けていたり、じっくり何かに取り組んでいたりする。「限られた時間でも、できる方法はある」と時間の使い方に注力している。限られた時間で効率的な方法を編み出している。

80 15分、余裕をもって行動する(pp.190~191)

 目の前に迫った時間に対処することが苦手である。ギリギリまで時間に縛られて、というより、自分で自分を縛ってしまって、約束の時間ギリギリになることがある。ギリギリになると心の余裕がなくなり、イライラしたりミスを連発したり、忘れ物や用意の不備などに対処できない。嫌な気持ちで新しいことに対することになる。結局、「時間の余裕が心の余裕」なのである。ある程度離れたところには、30分前に到着して飲み物で飲みながら読書でもして待っていたいものである。近いところでも15分前にはその場所にいて、ゆっくり待っていたいものである。

 ご機嫌な自分、優しさ、幸せ、そんな快適的な心の状態を遠ざけているものの一つが「時間の余裕のなさ」です。時間に余裕を持てば、気持ちにもずいぶん余裕ができます。余裕のある人の周りには、自然に人が集まってきます。「速く行動する」ではなく、「早めに行動すること」「早めに行動したら気分がいい!」「早めにできた私って偉い!」と自分を大いに褒めながら自信をつけて、早めの行動の習慣をなじませていきましょう。

87 だれかのために時間を使う(pp.204~205)

ほんとうにお世話になっている、家族のために、ほんとうに応援したい人のために、見返りを期待しない、喜んでくれるための、サポートや援助をしていきたい。

 男はよく「家族のために毎日頑張っている」なんて恩着せがましくいうけど。「だれかが喜んでくれることが自分の幸せ」「あの人の喜ぶ顔が見たい」は自分を育ててくれます。

88 「与えられた人生の時間」を意識する (pp.206~207)

 日常がつまらなかったり、苦しかったりすると、早く時間が経過しないかなと思ってしまうことが多い。余命宣告されたりすると、きっと残りの時間は有効に使おうともがき苦しむことになると思う。私は与えられた人生の時間の大切さがわかっていない。どんなに苦しいことがあっても、今生きている時間を大切に楽しく使おうと考えることにする。そのためには、まず「笑顔」だろうな。

(著者の大切な友人が、余命宣告をされた後、好きなことをしてくださいと言われ、)「そんなこと、いまさら言われなくても、ずっとやってきたあたりまえのことよね」と笑った。持ち物はきれいに処分して去っていきました。「いまの幸せな時間」「与えられた時間」を意識する習慣のある人、まったく意識していない人では、時間の過ごし方はまったく変わってきます。「時間には限りがある」とわかっている人は強い。

 時間に余裕をもって、笑顔で、自分にとって大切なことを優先して、大切な人のために、毎日楽しく過ごします。