英語に特異的なつまづきがある生徒を、スクリーニングツールで見つけることができる

「学びの特性把握のためのアセスメント方法①〜スクリーニング法〜柴田あすか(高知市立城北中教諭)、鈴木恵太(岩手大学准教授)、多良静也(高知大学教授)英語教育2020年5月号(VOl.69 NO.2) 大修館書店

 英語の初学者に対して、つまづきとのその背景的特性を把握して、その特性に応じた指導を行うことが大切である。私自身も近年はそのスクリーニング、アセスメント、指導については非常に興味を持っている。今回の記事では、MIM(Mltilayer Instructional Model:多層指導モデル)について、紹介があった。

 MIMは下図のように3つのステージから構成されるアセスメントと指導が一体化した教育モデルである。このモデルを取り入れることによって、効率的で効果的な指導の展開が期待される。

通常学級における多層指導モデル(MIM)
http://forum.nise.go.jp/mim/?page_id=27

 英語学習においては、文字情報処理の観点から、大きく「つまづきのレベル」と「背景的特性」がある。つまづきのレベルにおいては、文字・単語・文章の処理レベル、背景的特性においては、文字情報の持つ「形態(視覚的認知機能)」「音韻(聴覚的認知機能)」「意味(記憶機能)」のバランスがある。

 英語学習の特異的な弱さをスクリーニングする評価方法(↓pdfの論文参照)が紹介されている。この方法を高知市内の中学生に実施したところ、つまづきを示した生徒のグループと、担当教員が授業中に観察する中でつまづきを示す生徒のほとんどが一致していることがわかった。

 音と綴り字の一致がうまくいかない、音韻認識が弱い生徒もいる一方で、それだけではない生徒もたくさんいる。このような評価方法を実施し困り感を把握することで、それに応じた対処的な指導ができれば、理想だと思う。

https://kochi.repo.nii.ac.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=repository_action_common_download&item_id=7651&item_no=1&attribute_id=17&file_no=1&page_id=13&block_id=21

笑顔を心がけるだけで、幸せがやってくる Chapter 5

いつも機嫌がいい人の小さな習慣〜仕事も人間関係もうまくいく88のヒント 有川真由美著 毎日新聞出版

63 簡単にできることから始める (pp.154-155)

 何か大きな仕事や時間がかかるだろうと予測される仕事があるとすると、取り掛かるまでに時間がかかってしまう。あまり得意ではないことをする時も同じで、始めるまでに億劫で時間がかかってしまう。そんな面倒なことから「逃げている」時間がもったいない。最近やっとそれの克服法が少しわかり試せるようになった。面倒なことや得意でないことを始める場合、15分とか30分とか、苦痛を感じない時間を設定して、取り掛かること。初めて取り掛かる時は、たとえ気分が乗ってきてもそれ以上はやらない。設定した時間が来たらすぐにやめて別のことをする。これによって、2回目以降取り掛かるのが非常にスムーズになる。それは「見とおし」が立つからと、準備物が全て整えられるからである。例えば、年末の大掃除も(もう何年もやっていないが)、洗剤がなかったり、用具が壊れていたりと、すぐには集中できない要因がたくさんあるろ、始めてすぐに断念したり、やる気を削がれたりしてしまう。30分間やってみるとその現状に気づき、用具や洗剤を買い足すところからスタートできる。

 最小限の意志の力で、最大限のことをしようと思ったら、最初のハードルを「今すぐできる簡単なこと」に設定すること。軽く始めて、自信とやる気を引き出してあげましょう。一歩踏み出したら、半分終わったようなものです。

64 6〜7割できれば上出来とする (pp. 156~157)

 「誰にも頼らずに、自分の力で、完璧にしたい。」と私は心の中で思っていると思う。そんな気持ちはさらさらないと言いたいのだが、「1人で完璧に仕上げて誇らしげにしたい。」と潜在的に思っているに違いない。そんな自分にいい「ことば」だと思う。チームで動く場合、1人でやることにはあまり価値は見出せない。みんなで協働して仕上げて、価値が生まれる。自分は6〜7割仕上げてあとはみんなでやろうと思うようになった。以前、心療内科の先生に言われたことがある。「頼ることも大切」「できないフリをすることも大切」「完璧主義の人には誰も手を貸しませんよ。」

 本来、楽しいはずの仕事や家事や子育てを、完璧さを求めて難しい顔でやっている人は多いようです。私は自分に厳しくしすぎて病気になってしまった経験があるので、それからは、いい(良い)加減であることをよしとするようになりました。「6〜7割もできれば上出来」「うまくいくときも、そうでないときもある」「笑顔でやれるか?」はがんばりすぎをチェックするポイントです。そもそも100点の基準を設定しているのは、自分自身。それに「できた、できない」と一喜一憂しているなんて、バカげたことです。

65 計画を立てすぎず、「なりゆき」を楽しむ (pp.158~159)

 綿密な計画を立てることはあまりないが、無意識のうちに頭の中で、スケジュールを立ててしまっている。そして、その流れを崩されると調子が狂ってしまう。たまに、途中から割り込んできた予定に仕方なく参加したりすると、思いの外、楽しさを感じることがある。もう少し、頑固に自分のルーティーンをこなすことを考えるより、ゆったりしたほうがいいかもしれない。

 「なりゆき」というのは、流されることではなく、自分の意思で、目の前にやってきた波にひょいと飛び乗ること。「ぜったいにこうでなきゃ」と力を入れてバタバタするより、流れに乗ったほうが楽に行きたかった場所へ連れて行ってもらえます。「思っていたことは違うけど、これもあり」「遠回りだったけど、逆によかった」「それもあり」と心を自由にして、偶然を歓迎しましょう。

69 人に頼ることを恐れない (pp.166~167)

 人に頼れない。申し訳なく思う。できるフリをしたいからなのか、なんのか。自分でもわからないが、自分で全てしてしまう。やめておこう。人に頼ろう。

 「自分は大したことはしてないですよ。まわりの人たちに頼ってばかりです。」反対に、自分の力をなかなか発揮できなかったり、いつまでも仕事が終わらなかったりする人は、「どうして自分ばかり仕事が多いんだろう」と嘆きます。私も元々は人に頼れない性格だったので、気持ちはわかります。「頼むと人に迷惑がかかる」「甘えてはダメ。がんばればできるはずだ」頼むのが苦手な人は「ついでに私の分も頼みたい」「これは○○さんが得意だから頼みたい」「時間が空いていたら頼みたい」というところから始めるといいでしょう。日頃からコミュニケーションをとっていたり、自分ができることは喜んで手伝っているうちに、だんだん頼んだり、頼まれたりするチームワークができてきます。

73 失敗したら、つぎの“希望”を見つける (pp.174~175)

 人生失敗だらけの私は、落ち込むとなかなかそこから這い上がることができない。すぐ前にある「新しい希望」がキラキラ光って見えないし探すことができない。霞んだ眼で後ろばかり見ていないで、瞼を大きく見開いて、前にある「新しい希望」を見つけられるようにならないと。

 立ち直りの早い人は、ともかく、できるだけ早く、つぎの“希望”を見つけて歩き出します。反省はしても、「後悔なんかするもんか!」失敗のすばらしい点は、狙ってできるものではないことです。失敗があるから、強烈な学びも、深い感動もあります。失敗を「これでいいのだ!」失敗ではなくて、学んでいるだけです。

everybodyやeveryoneを受けるのはtheyである

英語教育5月号 (May 2020 Vol. 69 No. 2) pp.64-65の青山学院大学名誉教授 本名信行先生の「ダイバーシティ・マネジメントの課題ージェンダーにまつわる表現を例に」を読んで

 闇雲に英語の表現をたくさん覚えて、相手の言っていることを聞き取り、相手に伝わるように話し、コミュニケーションさえしっかりとれればよいと考えている英語学習者は多いのではないか。かく言う私もそんなタイプだったかもしれない。しかし、英語を使用する人たちの背景も考えながら学習を進めていくことは肝要である。

 多様な民族・文化的背景を持つ人々をどう受け入れていくかと言うことは、「包括的対応(インクルージョン)」と言う。アメリカの大学では、その対応の一環として、「アウェアネス・トレーニング」が行われ、ことば、動作、環境などが個人、集団に対して、「目に見えない侵害 (micro-aggression)にならないよう教育している。

 日本と違い、マイノリティに対して、「努力すれば誰もが成功できる」と言うのは適当ではなく、「ガラスの天井」が社会や組織の至るところにあり、それは、「目に見えない無力化 (micro-invalidation)」を生む恐れがある。

 everyoneやeverybodyをtheyで受けることは非文法的とされてきたが、heやsheで受けるのも不適当であることから、堂々とtheyが使われている。political correctnessの立場から、mankind→humanity, human beings, people, humankindなどへの変換もある。

 ことばは社会の意識を反映し、それが変われば、ことばも合わせて変化する。英語の勉強では、表現や語句を勉強すればよいというだけでなく、それらを使う人々の考え方や感じ方も含めて勉強することが大切である。現代のグローバルコミュニケーションでは、多様性を受容し、適切に表現する態度と能力が必要である。

 ことばは私たちが物事を見る目になるのである。

 「包括的言語」とは、すべての人を包み込む言い方である。それに対して、「排他的言語」とは、意図的かどうかは別にして、特定の人々を除外する言い方である。

 いずれにせよ、自己の尊厳を守り、他人に敬意を表すことは、人々の出会いと交流では欠かせないことである。

笑顔を心がけるだけで、幸せがやってくる。Chapter 4

47 イライラしたら、自分を他人のように見つめる (p.120~121)

 人からの中傷誹謗や、理想と現実のギャップに思いどおりにいかないことからイライラしたり落ち込んだりすることが多い。心の底から感情が込み上がって何も手につかないことがある。実際は、体は動いているのであるが、心が動いていない。もっと自分を客観視できたらいいなと思う。私は「メタ認知」が高くない。というか、高くなかった。40歳過ぎてから少しずつ高くなってきて、どうすれば自分の心と体を操縦できるのか、徐々にわかってきた。一つは日記のおかげだと思う。どうすればどうなっていくのか、どのように考えれば納まりがつくのか、わかるようになってきた。

 「メタ認知」は、スポーツと同じで、やればやるほど上達します。“もう1人の自分“で見るほど、生き方が上手くなってくるのです。“もう1人の自分”をもつだけで、心を楽にする効果があります。

48 言葉の力を味方につける (p.122~123)

 本人の目の前では言えない言葉を他の人の前では発してしまう。人や出来事を悪く言えば言うほど、ましてや自分のことを悪く言えばいうほど、事態は悪い方向へ進み、ひいては自分に降りかかってくる。頭ではわかっていてもなかなか、克服できない。ポジティブな言葉を使う。

 いい言葉を選んで使えば、明るい気持ちいなって、いいことが起こりやすくなります。喜びや感謝の言葉が多い人は、顔つきまで明るく、「微笑み顔」になっていきます。人生の旅路をご機嫌に進んでいこうとする人は、どんな現実であろうと、プラスの言葉を使うことで、プラスのことに目を向けようとする習慣があります。

51 悩みは「どうして?」ではなく、「どうしたら?」で考える (p.128~129)

 「なんでこうなるの?」「なんであの人は!?」「なんでこうしなかったのか!?」と思い、怒りと悲しみがこみ上げてくることがある。しかし、これらはすべて「感情」であって、問題解決には結びついていかないことがわかった。なかなか冷静になるまでには時間がかかるが、「どうしたら?」で考えたいものだ。

 問題を解決するには「どうして?」ではなく、「どうしたら?」と考えることです。簡単に答えが出ないようなことを考えても、自分で自分を悩ませ、苦しめるだけ。これからうまくいくために、「今、自分になにができるのか?」だけをシンプルに考えてみてください。

52 どうにもならないことは、「これでいいのだ!」 (p.130~131)

失敗した経験がたくさんある。高校入試、大学入試、教員採用試験など人生の節目節目で失敗している。ここには書けないことも含めて、もちろんうまくいったこともあるが、いかなかったことが多い。しかし、5人の子どもと素敵な連れ合いに囲まれて、幸せな人生を送らせてもらっている。失敗した節目で、もし成功していたら、今みたいな人生は送れないし、今の家族で過ごすこともできない。そう考えると、「あなたはそちらの方向に行かないほうがいいよ。」と節目での失敗は、見えざる手で「進むべき道の方向の修正」をしてもらっているのかもしれない。どんなことがあっても、結果うまくいくのなら、すべて「これでいいのだ。」になる。結果はうまくいかなくても、努力さえすれば、それは自分の糧となる。

 ブッダは、「過去のことは『後悔しない』、未来のことは『不安がらない』、現在のことは『執着しない』……。つまり、後悔、不安、執着を手放せと。過去の後悔に対しては→「あれはあれでよかった。」未来の不安に対しては→「あとはなるようになる。」現在の執着に対しては→「これでいいのだ。」

54 布団の中では、いいことだけを考える (p.134~135)

 寝る直前に、「何を考えるか」はとても重要であり、いいことであれ、悪いことであれ、“無意識“の中に刻み込まれていく。行動の97%は無意識から生まれているから、自分に暗示をかけるというのは、寝る直前にすることとして重要なことである。

 「本当のところは、どうしたいの?」といつも自分に問い続け、「今日も1日、ありがとうございました。」と寝る前にすべてのことに感謝しましょう。

57 不幸な目に遭ったら、「この程度でよかった」と考える (p.140~141)

 モスリムの同僚に昔、言われたことがある。「この程度で済んでよかったですよ。家族みんなが死んでいたかもしれないんですよ。アッラーが守ってくださっていたのですよ。」旅行慣れしていない時、よくトラブルに巻き込まれては、そう言われた。「なんでこんなにトラブルに巻き込まれるのだろう?」と言うと、いつも同僚は私にそう言ってくれた。「この程度で済んでよかったですよ。」そう思うようにしている。

 ものごとの意味づけは、自分でつくり出していることに気づけば、どんな不運がやってきても、くぐり抜けていけるのではないでしょうか。

58 やさしく、おだやかに話す (p.142~143)

 自分本位の話題しか振れないし、人の悪口ばかり言っているのかもしれない。心がいつもさわさわしているのは、そのせいかもしれない。心がけよう。

 やさしく、おだやかに話す習慣がある人は、それがおだやかな感情を生み出して、平和な人間関係を作ってくれると無意識にわかっているのです。「ぜったい」「いつも」「かならず」など断定しない。

アメリカの小売のトレンドが変わってきました。

 実践ビジネス英語4月号 Lesson2 「どうなる、小売ビジネス」Whither The Retail Businessを2週間聞いて

 アメリカでは、昨今、1990年代にシリコンバレーで起業した若者中心に流行した、ジーパンにスニーカーで仕事をするというスタイルがいまだにトレンドとして続いている。銀行ですら、ネクタイを身につけていない。服装の基準が緩やかになってきている。

 “Casual Friday”が多くの会社で当たり前の習慣になってきたが、1週間を通してカジュアルな服装でOK、“Casual Everyday”という会社があり、オフィス用の服装が売れなくなってきている。

 日本では、「クールビズ」「ウォームビズ」という言葉こそあれ、スーツ&ネクタイはまだ主流である。私も授業の時は、襟付きのシャツかジャケットを必ず着用することにしている。

 このようなアメリカのトレンドは10年して日本に輸入されることがあると、私の印象からそう思う。IT系企業の社員はあまりネクタイをしたりしない人も多く(顧客と接する時以外、業務上あまり必要ない)、日本にも徐々に浸透している感じがする。

 この2週間で印象に残ったフレーズ

You’re dressed to kill. (ビシッと決めてますね。)

The stylist template is shifting toward suits in plaid, pinstripes and other patterns. (スーツの方は、格子状やピンストライプなどが柄物のスーツに移行している。)

a lot of shopping mall now look like ghost towns. → うちの近所のモールはまだまだ大盛況だが、アメリカではゴーストタウンになっている。

the UN estimates that two-thirds of people worldwide will live in cities or urban areas by the year 2050. (世界の人口の3分の2は、2050年までに都市や市街地に住んでいるだろうと国連が推定している。)→今の繁華街は住宅地やマンションになり、商業施設が外に追い出される。

 聞き慣れない、”Pop-up stores”の記述もある。

They’re small stores that are set up quickly and which operates for a set of span time. Retailers use them to experiment with new products, technologies and services. They’re also a way of launching and promoting new brand. (小規模で、一定期間営業するための、すぐに開店できる店舗であり、新しいブランドやテクノロジー、サービスを展開する実験的なお店である。)

Another big development on the retail scene is cashless retail kiosks. (キャッシュレスのキオスク(小さな売店)がもう1つの大きな進展である。)→ 最近、会社のエントランスや大学に見られるようになった。

I suppose we’ll all have to get used to things like supermarket checkouts with no cashiers. (レジ係のいないスーパーのレジに慣れないと)→ マルヤスのコスモスは導入している。

 杉田先生からは、「ドレスコードの緩和は昼休みに運動したりする健康志向の労働者の増加にも関係している。」、「Business Casualからおしゃれな要素を加えたSmart Casualというドレスコードも生まれたが、線引きが難しい。」 というコメントもあった。

笑顔を心がけるだけで、幸せがやってくる。Chapter2、3

いつも機嫌がいい人の小さな習慣〜仕事も人間関係もうまくいく88のヒント 有川真由美著 毎日新聞出版

25 自分自身に投資する (p.72~73)

 金融に投資も多少なりともしているし、FXも興味がある。しかし、一番興味があるのは自分自身への投資である。勉強や本にお金をかけている。英語教育の雑誌、英語教育の書籍、ラジオ講座のテキスト、セミナーや研修会は県外に出かけることも多い。また、その研修会やセミナーに出席する前には講師の著書を必ず読むことにしている。体づくりのためのジムの会費、毎月読む本代など。旅行が好きなのでそこにかかるお金も経験から得られる学びとして、将来の自分への投資と考えている。自分や家族が経験を通して何かを学ぶとすれば、そこへかかるお金は少しも惜しいとは思わない。車、化粧品、装飾品、服、嗜好品など、羨ましいとは思うが、私の志向はそちら向きではない。

30 他人のためにお金を使う (p.82~83)

 私にはなかなかこの発想がない。一時海外への募金を始めたが、余りにも商業主義が激しくて、私のお金もちゃんと届いているのだろうか心配になり、止めた。アブダビに住んでいる時、イスラムの教えの一つ「喜捨(貧しい人にお金を寄付すること)」をしてみようと思ったことがあったが、ラマダンの時に大挙として子どもたちが私のフラット(マンショ)に来ては、「お金をくれ」というので断ると、暴言を吐いたりドアを蹴って帰って行き、あまりいい気持ちがしなかったので、それもやめておいた。後日、モスリム(イスラム教徒)に聞くと、「身内に困っている人はいないんですか?親戚にも?そんな方に喜捨するようにしているんですよ。」と。なるほど。よく考えたら、うちには金食い虫がたくさんまだ残っていた。子どもたちが全員社会に出たら、他の人へも考えていこう。

33 苦手な人にも自分から挨拶をする (p.90~91)

 苦手な人に挨拶をしないことはない。自分から挨拶もしている。ただ、気持ちがこもっていないかもしれない。笑顔で挨拶することが大切であることがわかった。しかも、相手の目を見て。

 たとえ相手が無視したとしても、いいではありませんか。それは相手の問題。「そのうち話すこともあるでしょう」と軽く流しておきましょう。挨拶というのは、相手のためだけではなく、自分のためでもあるのです。

34 相手の名前をたくさん呼ぶ (p.92~93)

 勤務校の子どもたちは、先生という呼称をよく使う。「先生、な、わかるやろ、先生。」や「昨日さ、先生、遊びに行ったやけどさ、先生。」外国籍の子どもたちによく見られる傾向であるが、親しみを込めてその呼称を使ってくれているんだなと思う。他の学年の生徒は授業に回っていないと、なかなか名前を覚えるのは難しいが、名前を呼ぶととても喜ぶ。目がキラキラ輝いて話を聞いてくれる。やはり「特別感」が生まれるのだろう。私も小さい頃はそうだった。ほとんど目立たない子どもだったので、先生から注目されることはなかったのに、それでも私のことを名前で呼んでくれる先生には一目置いたような気がする。私が学生時代に先生にしてほしかったことを今するようにしている。

 いつも身近にいる人、親しい人ほど、たくさん名前を呼んでください。たったそれだけのことで人は「自分を認めてもらえている」と確認できるのです。

37 人のいいところはすぐに口に出す (p.98~99)

 悔しいのか、反応が鈍いのか、羨ましいのか、人のよいところを声高に口に出すことがない。後から考えれば、「すごい。」と思えるようなことがあったのに、口に出していない。その時はすぐに反応できない。私の隣に座っている同僚は若いのにそれができている。ダメ出しも多いが、いいところはすぐに口に出しめちゃくちゃ褒めてくれる。私も後から気づいて伝えることがある。でもそれが精一杯。すぐに口に出すことはやってみようと思う。これは大人相手だけでなく、子どもにも。

 ふと思った時にすぐに口に出すのがポイントです。一番の効果は、褒めた本人がいい気分になることでしょう。相手も自分も幸せになれる褒め週間は、どんどん実践しましょう。

38 応援する人を持つ

 若い時は、職場で、「この人はすごい!」と思った人に、ずっと付き纏うことにしていた。お酒が好きな人の場合は、酒席に何度も一緒させてもらって話を聞いた。ずっと一緒にいることで、生き方から学ぶことができた。それが今の財産になっている。いまも職場の上司には手が届かないと分かりながらも、学ばせてもらうことが多い。歳をとってきて、私からも学んでほしいことがたくさんある(えらそうかもしれないが)。ずっと話が聞きたいと言ってくれる後輩たちには、時間を惜しまずに話をしている。それが、後輩のためだけではなく、自分のためにもなっていることが実感できているから。今の私にできることはそれ。聞きたい人には何でも答えるから(私にできることだけ)、どんどん聞いて。

 うまくいっている人を「失敗しちゃえばいいのに」なんて喜べなかったりするのは残念なこと。相手ではなく、自分の心にわだかまりがあるのかもしれません。「応援できる自分でありたい」「応援してもらえる自分でありたい」と思うことが、心の器を広げて、人との関係をさらりと心地いいものにしてくれるのです。

41 小さな親切をちょこちょこする (p.106~107)

 時間がなく、忙しい自分と勝手に思い込んでいて、親切をする「心の余裕」がなくなっている自分に気がついた。できる人は、しっかり人の話を聞いてくれる。一通りいろんな人の困りごとに対処して、話も聞いて、それから自分の仕事に集中して取り掛かっている。話しかけても煩がらない。余裕があるから、話しかけやすい。バタバタしている人はイライラしていることが多いので、話しかけにくい。小さな親切が習慣になるくらい、心に余裕を持ちたい。それには、まず時間の余裕だ。

 親切上手な人は、「なにかできないかな?」と考えるクセのある人でもあります。“ヘルパーズハイ“「一日一親切」

44 正しいことを言うときほど控えめに (p.112~113)

 自分の主張を受け入れてほしいために、つい声を荒げて上から言ってしまうことがある。優しくわかるように伝えたいものだ。

 正しいと思うことほど、あえて“下から目線“の感覚で控えめに言ったほうが、相手は素直に聞けるはずです。「私の勘違いかもしれませんけど、〜じゃないかな」などと言ってくれる人には救われます。正しいことを言う時は、相手を傷つけやすいものだとわかっておきましょう。賢い人は、「正しさ」よりも「やさしさ」を選ぶのです。

45 自信のあることほど自己アピールしない (p.114~115)

 これは耳が痛い。自慢話ばかりしている自分がいる。「謙虚」になります。

 人に対抗するのではない、自分自身に挑戦していきましょう。どんな人からでも学ぶ姿勢、感謝する姿勢を持ち続けましょう。自信と謙虚さは裏表。謙虚さを忘れずにいると、自信が積み重なります。

笑顔を心がけるだけで、幸せがやってくる。Chapter 1

いつも機嫌がいい人の小さな習慣〜仕事も人間関係もうまくいく88のヒント 有川真由美著 毎日新聞出版

 自己啓発の著書を読むと肯かされることが多いが、今回もたくさんの「なるほど」があった。毎回同じことを言われている場合もあるが、発見も多かった。同じことは身にしみるまで心の底に叩き込んでおきたいなと思う。

 88のヒントがある。今回だけでは書ききれないので、何回かに分けて自分の気づきと交えながら、書いていきたい。

 数字の横は著者のヒント。その下は私の気づき。その下は著書からの引用。

 1 幸せだから笑顔になるのではなく、笑顔だから幸せがやってくるのです (p.22~23)

 ニコニコしていると、すぐに嫌なことが降りかかってきて、不機嫌になり表情も暗くなることがたくさんあったため、努めて笑顔でいることをやめていたが、それがいけなかった。口角を上げるだけでも幸福物質の「セロトニン」が増えることがわかっているので、科学的にも証明されている。笑顔→幸福→笑顔→幸福というポジティブな連鎖に入る。最近心掛けている。

 2 挨拶をするときは、相手に体ごと向ける (p.24~25)

 朝の「おはようございます。」のラッシュの時は、特にやっていない。通りすがりに声をかけられたりすると、肩越しに挨拶する時もあるし、ましてや、目など見ていない。挨拶が一番のコミュニケーションの方法であるのに、その人と良い関係を作る最良の方法であるのに、「私はなにをやっているのか」と、反省してしまった。

 3 身近にいる人ほど「ありがとう」を言う(p.26~27)

 身近にいる人は、家族や仕事場の仲間である。職場の仲間にはどんな小さなことでもありがとうと感謝を伝えているつもりである。しかし、家族には言う回数が少ないかもしれない。いざと言うとき、病気になったり、困ったことが起こったとき、一番頼りになるのは家族であるのに、家族に一番の感謝を伝えないと。

 「『ありがとう』は、相手に感謝の気持ちを伝えるための言葉でもありますが、自分自身の心をきれいにしておくための”おまじない”でもあります。」

7 いつもと違うことをしてみる (p.34~35)

 少し自閉的なところがある私は、毎日同じことを同じ時間に同じメニューですることが好きだ。好きというか、そのパターンでないと気が済まない。同じパターンでしないとソワソワして落ち着かない。しかし、「いつもと違うこと」を心掛けてするべきであるとのこと。ワクワクした生活を送るために行うべきである。

 「『いつもと違うことをすること」の効果は、今いる場所の価値に気づくこと、自分の世界を広げること。

8 「腹八分目」を心がける (p.36~37)

 私は血糖値が上がるのが遅いせいか、満腹を感じるまでに時間がかかる。「よく食べた。」と感じる頃には120%くらい食べ終わっている。お酒もよく似た傾向があり、「今日はいつもよりたくさん飲んだ。」と感じる頃には、ベロベロになっている。「こんなくらいではちょっと足らないな。」と思うくらいでやめるのがちょうどいい。私はもっと控えないと。腹七分目くらいにしよう。

 「『腹八分目』とは、苦しさや罪悪感がない食事のこと。」

10 感動を思い切り表現する (p.40~41)

 「すごい。」と思っているのに、それを表現しない。心の奥底では、「羨ましい。自分もそうなりたい(したい)」という妬みが隠れているのかもしれない。素直に素晴らしいものを素晴らしいと声高に言いたい。これもそう心がけることが大切なのだと思う。

 “感動上手”な人になるには、① 感動をどんどん言葉にすること、 ② 笑顔や驚きなど表現を豊かにすること、 ③ 手振りを加えること、の3つをお勧めします。

11 意識して「ゆっくりと丁寧に」動く (p.42~43)

 私はお金で時間を買っている。毎日膨大なルーティーンがあり、それをこなすのにバタバタもがいている。一つ一つのクォリティはどうでもよく、こなせばいいという感じになってしまっている。もっと一つ一つ丁寧にやりたい。じっくりゆっくり楽しさを感じながらすると、毎日が充実するだろうと思う。時間に余裕がないから、遅いと腹が立つし、心の余裕までなくなってしまう。

 「私は雑に動いているかも」と思う人は、まずは1週間、「ゆっくり丁寧に」を心がけてみてください。さまざまな変化がるのを実感するはずです。

14 エレベーターやレジ待ちで「お先にどうぞ」(p.48~49)

これも上段と同じ。いつも時間に余裕がないから、心の余裕が生まれず、「お先にどうぞ」が言えない。車でも店舗に入りたい右折車両に譲ることができない。信号待ちの列に入りたそうにしている車両を入れることができない。むしろ、そんな人に対して、「信じられない。常識知らず。」と罵りの言葉を心の中で叫んでしまう。常識知らずは私の方だ。

 「譲れるときはゆずる」を繰り返していると、たとえ感謝されなくても、自分の中に小さな誇りが残ります。譲れる人は、かっこよく、余裕があるように見えます。

18 だれも見ていないところでところで、いいことをする (p.56~57)

 「トイレのスリッパをいつも揃えてから出る。」ことくらいしかしていない。「神様はいつも自分を見ている。」と信じているので、人前だろうがそうでなかろうが、良い行いをすれば、いつか自分に良いことが訪れると思っている。もっともっと心がけてやってみよう。

19 自分を褒める (p.58~59)

 私にとって、永遠のテーマである。私は私に「ダメ出し」しかしない傾向にある。いろんなことをしているし、業績も上げているのに、そこには自分の目は向けられず、失敗にしかフォーカスしていかない。もっと日常の小さなことに目を向ければ、自分のため、家族のため、友人のため、職場のために頑張っていることもあるはずなのに、そこには目を瞑ってしまいがちである。最近、25年続けている「5行日記」に、「楽しいこと」、「自分を褒めること」、「来年忘れてはいけないこと」の内容を中心に書いている。悪いことを書くと、脳で上書き更新されてしまい、ネガティブな記憶になってしまうとのこと。日記に書いて、日々の自分の行いにおいて、もっと自分を褒めようと思う。

 自分で褒めているので、人に褒められなくても大丈夫。傷ついても立ち直りが早い。自然と自分に褒められる振る舞いをするようになる。他人のいいところも見えてくる。自分を褒めていると、どんどん自分が好きになってきます。(自分が好きになれば自分を大切にできる→他人も大切にできる)

1度では書ききれないので、各チャプターごとに更新することにする。