英語教育5月号を読んで

英語教育2021年5月号(大修館書店)2021 Vol.70 No.2

第1特集「端末が教室にやってくる! GIGAスクール環境を生かした指導アイディア」 第2特集「大学入学共通テストのインパクト 授業・英語力はどう変わる?」

ICT時代に教師に必要なチカラ 正頭英和(立命館小学校ICT教育部長)

問題解決力から問題発見力へ 子どもたちが自ら「問い」を持つこと(問題発見力)がむしろ非常に重要になってきました。「自ら問いを持ち、自分なりの方法で、自分なりの答えを導き出す」、このような教育手法は「PBL(Problem-based Learning)」や「探究」と表現されることが多いのですが、私が最も難しいと感じるのは、「問いを持つ」という段階です。「問いを見つけましょう」という投げかけだけで見つけられることは、ほぼないでしょう。

生徒の主体的な学びをサポートするICT機器ー海外とのリモート対話実践 今田健蔵(東京大学教育学部附属中等教育学校教諭)

「『主体的な学び』とは指示されて行う学びではない。」と定義するとよいでしょう。自己選択をさせるだけで、教師と子どもとのやりとりが生まれ、教師が一方的に話す展開は減ってきます。

高精度教育ビッグデータを生かした効果的な英単語学習マイクロステップ・スタディ 寺澤孝文(岡山大学教授)

単語は時間をおいて復習する方が記憶に残りやすいことがわかった。詰め込んでも使える英語としては効果が薄い。ある意味わかっていたことであったが、改めて記事を読むと納得できる。

1日の中で行われる6回以上の反復学習の効果は、実力レベルの成績に反映されない。つまり、同じ英単語を1日に6回以上反復学習しても実力レベルの語彙力には効果を持たず、無駄になっていることがわかりました。漢字の難しい読みの学習については、3回以上反復しても効果が積み上がらない。英単語の学習は、1語に固執せず、1日の中で反復学習する回数は少なくし、長期に間隔を空けて行い、そう学習回数を増やすことが何より重要。

指導の当たり前を疑う 奥住 桂(帝京大学講師)「テスト問題に『場面』って必要!?

今回の共通テストでは、「あなたのルームメイトのジュリーが・・・・・」「あなたの通っている学校・・・」というようにYouやYourという語を多用して、テスト問題と受験生を結びつける工夫がされていました。受験生にとって身近な話題や場面を設定することで、読解の心理的なハードルを下げる効果が期待されているのだと思い余す。

高校3年間のスピーキング力の発達を探る 学習者コーパス研究から 第2回 「スピーキング力と関わる言語項目の発達」 小林雄一郎先生(日本大学専任講師)

制限時間内にたくさんの単語を話し、長い文を作れる生徒は、前置詞や接続詞の相対頻度が高い。冠詞の相対頻度も増えている。reallyやsoなどの協調表現が使用される傾向も見られる。スピーキング力の高い生徒は、これらの表現を使うことで、客観的に事実を述べるだけでなく、自分の主観や感情を交えて話していることがわかる。1人称は、スピーキング力が上がるにつれて、相対頻度が減少していく。

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