スティーブン・コビーの「7つの習慣」は世界中でベストセラーとなっている。その「7つの習慣」を学校教育に採り入れていこうと本校でも2年前より研修が始まった。研修講師が東京から来校するために、コロナ禍ではその研修がなかなか開催されず、1年ぶりに受けることとなった。
「7つの習慣」については、オーディオブックで一通り聞いたことがあり、講師の話している内容は、そのことを想起しながら聞くことができた。私が日々生活の中で大切にしていることとよく似ている(ただ私の場合、ここまでたどり着くには何十年もかかっているが)。
成長の連続体 【依存】第1の習慣(主体的である)第2の習慣(終わりを思い描くことから始める)第3の習慣(最優先事項を優先する)《自立》、【自立】、【相互依存】第4の習慣(Win-Winを考える)第5の習慣(まず理解に徹し、そして理解される)第6の習慣(シナジーを創り出す)《公的成功》、第7の習慣(刃を研ぐ)
成長の3つのレベル「成長」するには、3つのステージがある。「依存」(あなた中心)→「自立」(自分中心)→「相互依存」(わたしたち中心)。とにかく、「主体的」であること。
パラダイム SEE-DO-GETサイクル パラダイムとは、「モノの見方・考え方」パラダイム→行動→結果→パラダイム…とサイクルを描いている。
第1の習慣 主体的である 私には選択の自由がある。詰まるところ、自分の幸せの責任は自分自身にある。
刺激と反応の間に、「選択の自由」を入れること。反応的な時、人は外的な影響(気分・感情・状況や環境)のままに反応してしまう。主体的な時、人は一時停止して望む結果に基づいて反応を選択することができる。自分でコントロールできる「影響の輪」を内側から大きく膨らませ、自分のでコントロールできない「関心の輪」を小さくする。
第2の習慣 終わりを思い描く頃から始める 人生のビジョンと目的を明確に描くことが違いをもたらす
バックワードデザインで、人生のビジョンと目的を明確に描くことで、違いが生まれる。ミッション(使命)を見出す。「これから自分はどうやって生きていくのか」「目的は?」最終的にこのようなビジョンを持っているから、その中間点では?また、1年後は?半年後は?1ヶ月後は?1週間後は?明日は?バックワードデザインで考える。
第3の習慣 最優先事項を優先する 重要なことに時間を使う
時間をコントロールする鍵は出来事をコントロールすること 出来事には、「重要でないし緊急でないこと」、「重要でないけど緊急なこと」、「重要だけど緊急でないこと」、「重要で緊急なこと」がある。「重要だけど緊急ではないこと」が実は自分にとって大切な出来事であることが多い。例えば、読書、体力づくり、勉強、家族と過ごす時間、趣味。これらを後回しにするのではなく、予め、予定の中に組み込んでしまうことが大切。
公的成功:信頼口座 信頼口座とは、ある人間関係における信頼の度合いを表す比喩表現。人間関係に置いて信頼を築ければ、「預け入れ」、信頼を失えば、「引き出し」。
第4の習慣 Win-Winを考える すべての人が満たされ、分け合うことができるほど十分にあること 勇気と思いやりのバランスを保つ
第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される まず相手を理解することで、その人に大きな影響を及ぼすることができる 共感による傾聴を実践する 相手を尊重しながら自分を理解してもらう
第6の習慣 シナジーを創り出す お互いが考えているものよりも良いものを考え出そう 違いを尊重する 第3の案を探す
A案とB案が対立する場合、第3の案を提案する。さらにそれが最低妥協案となり、できれば、その折衷案がA案やB案よりも良いものとなる第3案を提案できるようにする。シナジーとは、「相乗効果」。
第7の習慣 刃を研ぐ 日々のあらゆる活動を行う能力を得るために、自分のための時間を取る 「毎日の私的成功」を達成する。4つの側面から自分を充実させる。
4つの側面とは、①肉体(運動、栄養、急速、ストレスマネジメントなど)、②情緒(大切な人間関係における信頼講座の継続的な「預け入れ」)、③知性(読書、執筆、学習、勉強)、④精神(高見、価値観の明確化、感動的な文学、瞑想(マインドフルネス)、自然とのふれあいなど)である。4つの側面を組み合わせながら、毎日の私的成功を達成する。
1番印象に残っているのは、Win-Win。意見が対立すると、後ろへ引いてしまい、人任せにすることが多いので、第3案を提案しながらもみんなが得をするように仕向けていきたい。私的成功を試みるためには、たくさんのことをしているので大丈夫だと思う。「傾聴」することも大切。相手を尊重しながら自分を理解してもらう。