「スプートニクの恋人」を読んで

村上春樹著 講談社文庫 2001年

どれくらいかかるかわからないが、大好きな村上春樹の全てを読破してやろうと思い立った。「ノルウェイの森」は既に読んだが、なんせ大学生の時だったので、あらすじくらいしかわからない。あれから35年経って、今の私が読んだらどんな印象を抱くのか、少し興味がある。

「スプートニクの恋人は」20年前の著作だが、今のものと同じくらいの面白さと感動があり、のめり込んでしまう。

あらすじは次の通り。

この世の物とは思えない奇妙な恋の物語

22歳の春にすみれは生まれて初めて恋に落ちた。広大な平原をまっすぐ突き進む竜巻のような激しい恋だった。それは行く手のかたちあるものを残らずなぎ倒し、片端から空に巻き上げ、理不尽に引きちぎり、完膚なきまでに叩きつぶした。――そんなとても奇妙な、この世のものとは思えないラブ・ストーリー!!(amazoより)

22歳のすみれと24歳の主人公、39歳のミュウの話。主人公は小学校の先生なので、感情移入がしやすい。すみれのことが好きなのに、気持ちを表すことがなく、そのままでいいと思い続ける主人公に少しイライラする。すみれは作家志望で、ミュウというお金持ちの女性と過ごし始める。ミュウはとても不思議な女性で、不思議さという点では、すみれと似ている。すみれは作者が自分とオーバーラップさせているのかもしれない。すみれはどうにかなってしまうのだが、遠いところまで捜索に行って、やっと再会できそうになっても、強く追い求めたりしない主人公。再会できていないのかもしれないが。終わりはなんとも切ない。

やはり、村上春樹は面白い。

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