英語教育2023年6月号を読んで

大修館書店 英語教育2023年6月号 2023 June Vol.72 No.3

第1特集 あらためて知っておきたい 英語指導技術の再点検 第2特集 実践投稿でシェアする わたしの授業・工夫のしどころ Part2

音読指導の要点ー生徒に配慮した段階的設計 浅野伸子(小山台高校)

Model Reading 教師が読むことで到達目標を示す。生徒はモデル音声を聞きながら、文字と音声の突き合わせを行い、理解したことを確認する。途中で文字情報を見失うことが内容に、鉛筆の先で文字を追い、後述のように区切り等を記入しながら聞く。教師はここの単語の発音だけで無く、文を区切る場所や全体のリズムなどにも注意を向けさせるような読み方をする。区切りの前が上げ調子なのか下げ調子なのかを矢印でメモさせると良い。

訂正フィードバックーどんな場面、活動、どんなフィードバックを 太田洋(東京家政大学教授)

どのような場面でCF(Corrective Feedback)をするか T: What did you do yesterday? S: I go to Sapporo yesterday. T: Oh, you went to Sapporo yesterday. これはリキャスト(コミュニケーションの流れを止めずに、こういえばいいと正しい形を示す)

[聞きたい!]を引き出す イントロ作成指導ー30秒で伝えるブック・プレゼンテーション 佐伯卓哉(早稲田大学高等学院)

導入の型を提示・説明する 1 つかみ TED Talksのつかみを利用する。① 3 things I learned while my plane crashed(ストーリー)② How to motivate people to do good for others(質問)③ Teach every child about food(衝撃的な数字やデータ) 2 背景 本題に入る前に、聞き手が知っておくべき背景情報を説明する。 3 目的 一般的に導入の最後はプレゼンの目的と流れを明示することが多い。

小テスト、定期テスト、実力テスト 校内テストを使い分けるための基礎知識 深澤真(琉球大学准教授)

良いテストを作るために 良いテストは、高い妥当性(validity)、信頼性(reliability)、実行可能性(practicality/feasibility)、をバランスよく備えています。妥当性とは、教師がテストで図りたいと思う力(構成概念)を測っているかどうか、使用目的に合っているかどうかのことです。テストの使用目的には生徒がテストに向けて勉強することも含まれるので、テストが学習や指導、社会に与える影響を波及効果(washback)妥当性に含まれます。信頼性とは、テストを受けた状況や採点者、設問に関わらず、テスト結果が一貫しているかどうかです。実行可能性とは、時間や費用、労力の面でテストが作成・実施・採点・解釈しやすいかどうかのこと。

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