いつも機嫌がいい人の小さな習慣〜仕事も人間関係もうまくいく88のヒント 有川真由美著 毎日新聞出版
25 自分自身に投資する (p.72~73)
金融に投資も多少なりともしているし、FXも興味がある。しかし、一番興味があるのは自分自身への投資である。勉強や本にお金をかけている。英語教育の雑誌、英語教育の書籍、ラジオ講座のテキスト、セミナーや研修会は県外に出かけることも多い。また、その研修会やセミナーに出席する前には講師の著書を必ず読むことにしている。体づくりのためのジムの会費、毎月読む本代など。旅行が好きなのでそこにかかるお金も経験から得られる学びとして、将来の自分への投資と考えている。自分や家族が経験を通して何かを学ぶとすれば、そこへかかるお金は少しも惜しいとは思わない。車、化粧品、装飾品、服、嗜好品など、羨ましいとは思うが、私の志向はそちら向きではない。
30 他人のためにお金を使う (p.82~83)
私にはなかなかこの発想がない。一時海外への募金を始めたが、余りにも商業主義が激しくて、私のお金もちゃんと届いているのだろうか心配になり、止めた。アブダビに住んでいる時、イスラムの教えの一つ「喜捨(貧しい人にお金を寄付すること)」をしてみようと思ったことがあったが、ラマダンの時に大挙として子どもたちが私のフラット(マンショ)に来ては、「お金をくれ」というので断ると、暴言を吐いたりドアを蹴って帰って行き、あまりいい気持ちがしなかったので、それもやめておいた。後日、モスリム(イスラム教徒)に聞くと、「身内に困っている人はいないんですか?親戚にも?そんな方に喜捨するようにしているんですよ。」と。なるほど。よく考えたら、うちには金食い虫がたくさんまだ残っていた。子どもたちが全員社会に出たら、他の人へも考えていこう。
33 苦手な人にも自分から挨拶をする (p.90~91)
苦手な人に挨拶をしないことはない。自分から挨拶もしている。ただ、気持ちがこもっていないかもしれない。笑顔で挨拶することが大切であることがわかった。しかも、相手の目を見て。
たとえ相手が無視したとしても、いいではありませんか。それは相手の問題。「そのうち話すこともあるでしょう」と軽く流しておきましょう。挨拶というのは、相手のためだけではなく、自分のためでもあるのです。
34 相手の名前をたくさん呼ぶ (p.92~93)
勤務校の子どもたちは、先生という呼称をよく使う。「先生、な、わかるやろ、先生。」や「昨日さ、先生、遊びに行ったやけどさ、先生。」外国籍の子どもたちによく見られる傾向であるが、親しみを込めてその呼称を使ってくれているんだなと思う。他の学年の生徒は授業に回っていないと、なかなか名前を覚えるのは難しいが、名前を呼ぶととても喜ぶ。目がキラキラ輝いて話を聞いてくれる。やはり「特別感」が生まれるのだろう。私も小さい頃はそうだった。ほとんど目立たない子どもだったので、先生から注目されることはなかったのに、それでも私のことを名前で呼んでくれる先生には一目置いたような気がする。私が学生時代に先生にしてほしかったことを今するようにしている。
いつも身近にいる人、親しい人ほど、たくさん名前を呼んでください。たったそれだけのことで人は「自分を認めてもらえている」と確認できるのです。
37 人のいいところはすぐに口に出す (p.98~99)
悔しいのか、反応が鈍いのか、羨ましいのか、人のよいところを声高に口に出すことがない。後から考えれば、「すごい。」と思えるようなことがあったのに、口に出していない。その時はすぐに反応できない。私の隣に座っている同僚は若いのにそれができている。ダメ出しも多いが、いいところはすぐに口に出しめちゃくちゃ褒めてくれる。私も後から気づいて伝えることがある。でもそれが精一杯。すぐに口に出すことはやってみようと思う。これは大人相手だけでなく、子どもにも。
ふと思った時にすぐに口に出すのがポイントです。一番の効果は、褒めた本人がいい気分になることでしょう。相手も自分も幸せになれる褒め週間は、どんどん実践しましょう。
38 応援する人を持つ
若い時は、職場で、「この人はすごい!」と思った人に、ずっと付き纏うことにしていた。お酒が好きな人の場合は、酒席に何度も一緒させてもらって話を聞いた。ずっと一緒にいることで、生き方から学ぶことができた。それが今の財産になっている。いまも職場の上司には手が届かないと分かりながらも、学ばせてもらうことが多い。歳をとってきて、私からも学んでほしいことがたくさんある(えらそうかもしれないが)。ずっと話が聞きたいと言ってくれる後輩たちには、時間を惜しまずに話をしている。それが、後輩のためだけではなく、自分のためにもなっていることが実感できているから。今の私にできることはそれ。聞きたい人には何でも答えるから(私にできることだけ)、どんどん聞いて。
うまくいっている人を「失敗しちゃえばいいのに」なんて喜べなかったりするのは残念なこと。相手ではなく、自分の心にわだかまりがあるのかもしれません。「応援できる自分でありたい」「応援してもらえる自分でありたい」と思うことが、心の器を広げて、人との関係をさらりと心地いいものにしてくれるのです。
41 小さな親切をちょこちょこする (p.106~107)
時間がなく、忙しい自分と勝手に思い込んでいて、親切をする「心の余裕」がなくなっている自分に気がついた。できる人は、しっかり人の話を聞いてくれる。一通りいろんな人の困りごとに対処して、話も聞いて、それから自分の仕事に集中して取り掛かっている。話しかけても煩がらない。余裕があるから、話しかけやすい。バタバタしている人はイライラしていることが多いので、話しかけにくい。小さな親切が習慣になるくらい、心に余裕を持ちたい。それには、まず時間の余裕だ。
親切上手な人は、「なにかできないかな?」と考えるクセのある人でもあります。“ヘルパーズハイ“「一日一親切」
44 正しいことを言うときほど控えめに (p.112~113)
自分の主張を受け入れてほしいために、つい声を荒げて上から言ってしまうことがある。優しくわかるように伝えたいものだ。
正しいと思うことほど、あえて“下から目線“の感覚で控えめに言ったほうが、相手は素直に聞けるはずです。「私の勘違いかもしれませんけど、〜じゃないかな」などと言ってくれる人には救われます。正しいことを言う時は、相手を傷つけやすいものだとわかっておきましょう。賢い人は、「正しさ」よりも「やさしさ」を選ぶのです。
45 自信のあることほど自己アピールしない (p.114~115)
これは耳が痛い。自慢話ばかりしている自分がいる。「謙虚」になります。
人に対抗するのではない、自分自身に挑戦していきましょう。どんな人からでも学ぶ姿勢、感謝する姿勢を持ち続けましょう。自信と謙虚さは裏表。謙虚さを忘れずにいると、自信が積み重なります。