羊をめぐる冒険(上)(下) 村上春樹を読んで

「羊をめぐる冒険」村上春樹 講談社文庫 2004年12月

なんで恋人がいなくなったのだろう?なんで友人が亡くなって羊となって出てくるのだろう?いなくなったり、死んでしまったり、生きているのにもう会えなくなってしまうと、恐ろしいほどの「喪失感」を感じる。程度こそ違うものの、大失恋したり、身内が亡くなったり、ペットが亡くなったり、そんな時の「喪失感」を思い出させてくれる。疑似体験ができるとともに、その時の気持ちが襲いかかってくる。

あらすじ(UTOPINのブログより)

主人公の「僕」は、友人と始めた小さな会社で広告コピーの仕事をしている29歳。持っているものは、借り物の部屋とろくてロクでもない家財道具、二百万の貯金と中古のフォルクスワーゲンが一台、それに年取った雄猫が一匹だけ。「僕」は、妻を失った後、仕事を通して耳専門のモデルをしている女性と親しくなります。そして彼女の耳は、予知能力の様な不思議な力を持っています。ある日、「僕」のもとに黒服の男が訪ねて来ます。そして一匹の羊を探すように半ば脅される形で命じられ、不本意ながらもある大きな野望に巻き込まれていくことになります。舞台は冬が迫る北海道。「僕」と不思議な耳を持つ「彼女」による、羊をめぐる冒険が始まります。「僕」は羊を探し出すことができるのか。冒険の真相が明らかになった時、物語は衝撃の最後を迎えます。

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